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「AMD Software Adrenalin 22.8.1」が「Marvel's Spider-Man Remastered」に対応
本バージョンはWHQL(Windows
Adrenalin 22.8.1が新たに対応したタイトルは,「Marvel's Spider-Man Remastered」と,アクションRPGの「Thymesia」だ。具体的な性能向上は謳っていないので,いつもどおりAMDが動作を確認したドライバという理解でいい。
また,動的な解像度変更によるフレームレート向上機能「Radeon Boost」が,「Halo Infinite」に対応したそうだ。Halo InfiniteでRadeon Boostを有効化すれば,比較的GPU性能の低いPCでも,より快適にプレイできるだろう。
そのほかにもAMDは,「Adrenalin 22.8.1では『Enhanced Sync』の改良により安定性が向上した」と,リリースノートでアピールしている。ただ,ふんわりした言及なので,具体的に何がどう変わったのかは不明だ。後段で示すように,マルチディスプレイ環境におけるEnhanced Syncの問題がひとつ解決しているのは,おそらくこの改良によるものだろう。
AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.8.1の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 22.8.1の対応APU
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU)
●Adrenalin 22.8.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 22.7.1)
- Display Driver Version:22.20.19.05-220810a-382332E
-AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion (←22.20 .15.01 -220 725a -381 283E -AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion) - Radeon Settings:2022.0810.1552.1936(←2022.0725.1438.1936)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01523
- OpenGL:22.08.Beta Release(←22.07.Beta Release)
- OpenCL:31.0.12019.5007(←31.0.12015.1008)
- AMD Windows Driver:31.0.12019.5007(←31.0.12015.1008)
- Audio Driver:10.0.1.24
- Vulkan Driver:2.0.233
- Vulkan API:1.3.217
●Adrenalin 22.8.1おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 22.8.1における新要素
- 「Marvel's Spider-Man Remastered」「Thymesia」に対応
- Radeon Boostが「Halo Infinite」に対応
- Enhanced Syncを改良して,全般的な安定性を向上
●Adrenalin 22.8.1で解決した問題
- Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,ビデオ再生とゲームのウインドウを切り替えるとディスプレイが黒くチラつくことのあった問題
- 「Project Zomboid」においてディスプレイ出力がフリーズすることのあった問題
- 「LOVE2D」(※オープンソースの2Dゲーム向けゲームエンジン)を使用したゲームが正しく表示されないことのあった問題
- 「Stormworks: Build and Rescue」起動時にクラッシュすることのあった問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,Mixed Realityヘッドマウントディスプレイ(※具体的な製品名は書かれていないが,Windows MR対応VRヘッドマウントディスプレイのことと思われる)の映像がちらついたり,移動時にブレが発生することのあった問題
- 拡張ディスプレイ側で動画を再生しながらゲームをプレイすると,Enhanced Syncが原因でシステムがクラッシュすることのあった問題
●Adrenalin 22.8.1における既知の問題
- Radeon RX 6900 XTなど一部のAMDグラフィックス製品で,「Call of Duty: Warzone」の「Caldera」マップをプレイすると,画面のカクつき(スタッター)が生じることがある
- Radeon RX 5950 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,DirectX 11を選択して「Fortnite」をプレイすると,初回起動時にカクつきが発生することがある
- 「仁王2」などのゲームでHDR設定を変更すると,「Radeon Super Resolution」(RSR)が起動しないことがある
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「Lost Ark」プレイ中にディスプレイ設定を変更したり,キャラクタ情報を確認したりすると,断続的にチラツキ(フリッカー)が発生することがある
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMDグラフィックス製品でMeta Quest 2使用時に,「Oculus dashboard」のメニューやコントローラが跳ねたり,ぐらついて見えたりすることがある
- Radeon RX 6600など一部のAMD製グラフィックス製品で「VEGAS Pro」(※プロ向け映像編集ソフト)使用時に,VCE(Video Coding Engine:AMDのビデオコーデック)の設定が混在することがある
- Radeon RX 6900 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,映像制作ソフト「DaVinci Resolve Studio 17」使用時に,AMDのエンコーダを選択するとクラッシュすることがある
- Radeon(※RX?) 570などのAMD製グラフィックス製品で,ゲーム終了後に「Performance Metric Overlay」のGPU使用率が100%に固定されてしまうことがある
- 一部のゲームやPCで「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
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