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「Radeon Software Adrenalin Edition 18.8.2」が「Strange Brigade」と「F1 2018」の最適化版として登場
今回もWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版として登場した18.8.2リリースは,北米市場で8月28日に発売予定の「Strange Brigade」,そして24日に発売済みの「F1 2018」へ向けた最適化リリースとなっている。
すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してもらえれば幸いだ。
→AMDのドライバダウンロードページ
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
ここでリンクの体裁が変わったことに気付いた人もいると思うが,これは,AMDが「AMD Drivers and Support」ページの全面リニューアルを行い,個別のダウンロードページへ向けたリンクが無効になったためだ。
新しいAMD Drivers and SupportでユーザーはGPUやAPU,チップセット,CPUといった大ジャンルを選び,その先で具体的な製品名を選んでいって[SUBMIT]ボタンを押す。すると適切なダウンロードページが開くといった塩梅となっている。
デザインの刷新自体は「Radeon Software Adrenalin Edition 18.8.1」のリリースに前後してなされていたのを筆者は確認しているが,どうやら8月中にシステムとしても完成したようである。
また,これまでOptional版ドライバは単体GPU専用で,APU用ドライバを統合していなかったのだが,今回の18.8.2ドライバは,Ryzen Desktop Processor with Radeon Vega Graphicsより少し古い世代のAPU用ドライバを統合しているのも特徴だ。これがAPU用ドライバの再統合に向けた第一歩なのか,今回限りの偶然なのかについてAMDな何も語っていないため,現時点では事実関係をお伝えすることしかできないが,面白い動きなのは確かだろう。
なお,今回も英文リリースノートの和訳を試みて本稿の最後にまとめたが,「Display Driver Package」のバージョンは18.30.11.01
ただし,ドライバのインストール作業は自己責任なので,その点はご注意を。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Adrenalin 18.8.2の対応GPU
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 18.8.2の対応APU
- A-Series APUs with Radeon R7・R6・R5・R4 Graphics(64/32bit版Windows 10)
- Pro A-Series APUs with Radeon R7・R5 Graphics(64/32bit版Windows 10)
- Athlon Series APUs with Radeon R3 Graphics(64/32bit版Windows 10)
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics(64/32bit版Windows 10)
- E-Series APUs with Radeon R2 Graphics(※E1-2000シリーズ以降,64/32bit版Windows 10)
●Adrenalin 18.8.2が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 18.8.1)
- Display Driver Package:18.30.11.01
-180827a -332601E -Radeon Software Adrenalin (←18.30.01.01 -180802a -331834E -Radeon Software Adrenalin ) - Radeon Settings:2018.0827.1014.18428(←2018.0802.1822.33079)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01359
- OpenGL:24.20.11000.13539(←24.20.11000.13537)
- OpenCL:24.20.13011.1009←(24.20.12019.1010)
- Mantle:9.1.10.0278
- Mantle API:102400
- Audio Driver:10.0.1.7
- Vulkan Driver:2.0.49(←2.0.45
- Vulkan API:1.1.77
●Adrenalin 18.8.2における最適化
(※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 18.8.1)
- 「Strange Brigade」に向けた最適化。一例として解像度3840
×2160ドットのRadeon RX Vega 64搭載環境で最大5%,2560 ×1440ドットのRadeon RX 580搭載環境で最大3% - 「F1 2018」に向けた最適化
●Adrenalin 18.8.2における新要素
- リリースノートに記載なし
●Adrenalin 18.8.2で解決した問題
- Frame Rate Target Control(FRTC)およびRadeon ReLiveのInstant Replayが有効だとゲームが不安定になったりスタッター(stutter,カク付き)が発生したりすることのある問題
- Radeon SettingsのGame ManagerにUpgrade Advisorが表示されないことのある問題
- HDR10が有効な環境で「Far Cry 5」を実行すると,ゲーム画面が暗くなったり画面が灰色になったりすることのある問題
- 「Far Cry 5」で(ゲーム内の)グラフィックス設定を変更するとゲームアプリケーションがハングすることのある問題(※丸括弧内は筆者による推測。原文は「Far Cry 5 may experience an application hang when changing video settings on some system configurations.」だ)
- マルチGPU構成時に,Radeon Chillから行った最小および最大設定値がGPU間で同期されないことのある問題
- 「Call of Duty: Black Ops 4」でFreeSyncを有効化できないことのある問題
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
Strange Brigade
- 関連タイトル:
F1 2018
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