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新世代APUに対応した「Catalyst 13.6 Beta」公開。デスクトップPC向けRichlandの登場は近い?
すぐに入手したい人は下に示したリンクをどうぞ。ドライバのアップデート作業は自己責任となるので,導入にあたってはその点に注意してほしい。
→Catalyst 13.6 Beta(178MB)
「Display Driver」のバージョンは13.101.
開発コードネーム「Richland」(リッチランド)と呼ばれていた新世代AMD A-Series APUは,今のところ,ノートPC向けが発表されているのみだ。しかし13.6 Betaドライバのinfファイルを見ると,デスクトップPC向けAMD A-Series APUに統合されるGPUブランドの証である「D」付きのRadeon HD 8000シリーズが列挙されているので,今回のドライバがデスクトップPC向けRichlandをサポートするのはまず間違いないと見ていいだろう。
ドライバが公開された以上は,新製品自体の登場もそう遠くないはず。来週にはCOMPUTEX TAIPEI 2013が開幕するが,さて……。
なお,そのほかアップデート内容は,英文リリースノートを和訳のうえ,本稿の最後に箇条書きでまとめてみたが,新しいAPUのサポートを除くと,今回はAMD独自機能の追加や拡張が中心になっており,ゲームに向けた最適化はリストアップされていない。そちらを期待していた人は次回以降のβリリースに乞うご期待といったところだ。
## 以下,英文リリースノートまとめ ##
●Catalyst 13.6 Betaの新要素
・新製品サポート
- デスクトップPC向けおよびノートPC向けの新しいA10,A8,A6,A4 APUに対応
・AMD Enduro Technologyの拡張
- Windows 8のWindowsスタイルアプリ実行時における消費電力を低減
※Windowsスタイルアプリの実行時はCPU統合型のGPUコアを利用するように設定を変更した - Intel製CPUと単体GPU版Radeonを組み合わせた環境で,Catalyst Control Centerの「Hardware and Software Information」ページからRadeonの情報を確認できるようになった
・OpenCLの拡張
- APUおよびRadeon搭載環境で,「Adobe Premiere Pro CC」のOpenCLアクセラレーションが利用可能に
・Windows 8と将来のWindowsに向けたAMD Wireless Displayのサポート追加
- 対応製品はAMD A-Series APUと一部の選ばれたBroadcomおよびQualcomm Atheros製無線アダプター
- 利用にはMiracast対応のテレビやレシーバが必要
●Catalyst 13.6 Betaで解決した問題
- Radeon搭載環境でHDMIサウンド出力が欠落する問題
- Catalyst Control Centerが,適切でないタイミングで「Audio Display」メッセージを表示する問題(※「Audio Display」が何なのかはよく分からない。元原は「Resolves issues with the AMD Catalyst Control Center showing Audio Display messages at incorrect times.」)
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
AMD A-Series(Trinity,Richland)
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