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連続アップデート進行中! バックアタック導入と合戦仕様変更で大胆な変革を図る「三國志 Online」の運営/開発スタッフインタビュー
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印刷2009/04/09 12:20

インタビュー

連続アップデート進行中! バックアタック導入と合戦仕様変更で大胆な変革を図る「三國志 Online」の運営/開発スタッフインタビュー

合戦は月1回の集中開催に変更。準備期間と実戦にメリハリを出す


画像集#005のサムネイル/連続アップデート進行中! バックアタック導入と合戦仕様変更で大胆な変革を図る「三國志 Online」の運営/開発スタッフインタビュー
上野氏:
 また,5月2日から始まる制覇戦第3節なのですが,合戦の開催日時も変更となります。毎月,第一土曜日から9日間連続の開催となります。

4Gamer:
 これはまた大きく変わりますね。

上野氏:
 もし開催期間中に,自分に足りないと感じる部分があれば,次の合戦まで3週間かけてじっくり準備することができます。今までのように短いスパンでの開催だと,例えば十分なレベル上げができないまま次の合戦になってしまったりもしました。

4Gamer:
 なるほど。そうなると,1回ごとの合戦にメリハリがつきそうですね。

上野氏:
 はい。毎月9日間の合戦が,3か月で1セット,それを序盤/中盤/終盤の3セットで計9か月間というサイクルになります。

藤重氏:
 長丁場になることを踏まえて,月1回に集中させたということもあります。また,お祭り感も出るのではないかと期待しています。

4Gamer:
 プレイヤーにしても,その期間に合わせていろいろと調整しやすいでしょう。ちなみに,セットごとにルールが変更になったりするのでしょうか?

藤重氏:
 はい,変更していきます。やはり当初の想定と,実際にプレイした感じはどうしても食い違いますから,それを踏まえて3か月ごとに区切りを入れています。こうなりそうだな,という見込みをもとに次に入れる要素を変更していくことになります。私達としても,ずっと同じままというよりは少しずつ変化を付けたいという思いがあります。

上野氏:
 さらに,合戦のランキングシステムが追加され,合戦毎の個人ランキングが各地の看板で確認可能になります。また評価方式も変更となります。戦果を上げるだけでなく,物資補給など実働に合わせた評価を採用しようと考えています。
 すべてにおいて公平な評価というのは,なかなか難しいのですが,1セット3か月というスパンで見直していけば比較的適正なものに近づくのではないでしょうか。今回は,相対的に見て活躍した方に高い評価がいくよう調整しています。

4Gamer:
 そういった評価は,役割が違うプレイヤーが混在するものでは,非常に難しい部分であると思います。

藤重氏:
 そうです。対戦メインのゲームで,ポイント制の評価をしようとするとどうしても問題が生じます。1回決めて,それで十分というものではなく,トレンドが変われば評価方法も変えなければなりません。随時ベストだと思う評価方法を適用していく必要があるでしょう。

上野氏:
 単に敵を倒した人だけではなく,それをフォローした人も上手く評価できるようにしたいですね。

藤重氏:
 基本的なコンセプトは,初心者演習やユーザーインタフェースの変更と同様です。採集なども評価することで,初心者の方,慣れていない方であってもより気軽に合戦に参加していただこうという思いがあります。またすでに合戦を楽しんでいる方でも,初心者の方に「採集だけでも貢献できるから一緒に参加しよう」と声をかけやすくなるとも考えています。

4Gamer:
 ちなみに,ランキングはリアルタイムに反映されるのですか?

上野氏:
 いえ,合戦が終わった段階で反映されます。

藤重氏:
 リアルタイムもライブ感が出て面白いかもしれませんね。そういえば,以前,インターネットラジオで合戦の様子を実況していた方がいたりと,いろんな方法で楽しんでもらっいるので,嬉しい限りです。

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外見にも特徴を持たせた「一式装備」はやり込み要素の一環


4Gamer:
 そのほか,どのようなアップデートがあるのか教えてください。

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上野氏:
 新しい装備の要素として,「一式装備」が登場します。セットになっている装備を集めていくと,少しずつ強くなっていくというものですね。集め方も,やり込みを意識したものとなっています。今回は数点の実装ですが,今後増やしていく予定があります。例えば新規のダンジョンやマップを追加する際に,その攻略目標として実装したりという形ですね。

4Gamer:
 なるほど,同じセットを集めていくと装備の能力がアンロックされる,いわゆるセット装備になるわけですね。

藤重氏:
 はい。最初は,特定のパラメータが上昇するといったものですが,セットを揃えていくうちに特殊な効果が発動したり……すいません,これ以上は,今後の発表をお待ちください(笑)。

4Gamer:
 特殊な効果の発動について,もう少しお聞きしたいところですが,分かりました(笑)。

藤重氏:
 もちろん,あまり強くしすぎてしまうとバランスが大きく変わってしまいますので,そこは慎重に検討していますよ。

4Gamer:
 では,セット装備の外見などはどうでしょうか? ほかのプレイヤーからセット装備と分かるようなユニークな見た目のものはありますか?

上野氏:
 ええ,今回投入する中にもユニークなものがあります。

藤重氏:
 一式装備ではないのですが,武器にも特殊な外見や能力を持ったものが登場します。これらは既存のものを揃え終わったあとに,もう一歩違うものを求めるプレイヤーさんに向けた内容となります。

4Gamer:
 なるほど。しかし,これまでの新要素の話の流れからして,極端に強いものということはないですよね。

上野氏:
 ええ。三國志 Onlineの特徴として,例え一人が強くても,皆と一緒に戦わないと勝てないという部分がありますから,そこは変わりません。ただ,見た目がほかと違うので合戦で目立つかもしれません。

4Gamer:
 マトになりそうでちょっと怖い気がします(笑)。ところで,合戦での見た目に気を配っているプレイヤーは多いのでしょうか?

藤重氏:
 見た目に関しては合戦に限らず,ほかのオンラインゲームと同様,全般に需要が高いところですね。レベルが低く,防御力が心許ないような装備をお洒落のために敢えて装備している方もいます。

上野氏:
 そこは楽しみ方の一つとして,まったく否定するつもりはありません。

藤重氏:
 キャラクターに思い入れがあると,それだけ頑張ろうという気分になりますから。

4Gamer:
 やはりアバター要素は人気が高いということですね。例えば,あえて兜を装備しないというプレイヤーもいるでしょう。では今後,ファッション的な要素が強化される可能性はありますか?

藤重氏:
 実用的なものも含めて,適宜追加していく予定です。ほかの要素も追加していきますので物量的に山ほど用意するわけにはいかないのですが,楽しんでいただけているのは実感していますので,イベントなどの折に投入したいと考えています。

4Gamer:
 分かりました。

藤重氏:
 また3月に実装したメールに,アイテムを送る機能も追加します。これは利便性が上がって喜んでいただけるんじゃないでしょうか。

4Gamer:
 送れるアイテムの総数に制限はあるのでしょうか? 例えば,素材を自分で全部準備して,生産職の人に「あれを作っておいて」と送る,みたいなこともできてしまったりするのですか?

藤重氏:
 送りたいアイテムのスタック数や,受信できる数などに上限がありますので,生産するものによっては無理な場合もあります。その場合,例えば簡単に入手できないものだけ送るといったような工夫が必要でしょうね。

実装されたばかりのメール機能に,アイテムを送る機能が追加
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イベントを通じてプレイヤーを段階的に合戦へと誘導
開発拠点が日本に移り,より密接となった開発と運営


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4Gamer:
 では,4月23日のアップデートに向けた,今後の展開などについて教えてください。

上野氏:
 アップデートに向けた一連のイベントを実施します。4月2日からの闘技仕合「“三国制覇”直前 武闘祭」に始まり,「初心者部曲歓迎会」,そして18日からの「初心者演習」とイベントを重ねていきます。そして23日のアップデートと25日からの新合戦場で行われる「三国制覇 前哨戦」を経て,皆さんで新しい制覇戦に参加してもらうという流れになっています。

4Gamer:
 闘技仕合といえば,合戦よりも若干参加しにくい印象がありますね。

上野氏:
 5人対5人ということで,勝敗に対しての責任が大きくなりますから,初心者のプレイヤーにはちょっと気持ちが引けてしまうかもしれません。しかし,合戦になれば,最大500人対500人ですから,責任も500分の1になり,気軽に参加できます。

藤重氏:
 私も最初に合戦に参加したときは,何となくいただけで終わってしまった印象がありますよ。

上野氏:
 三国志の名将も,最初の合戦では皆について行くだけだったという話があります。それが最終的に大将になれるかもしれないというところですね。
 闘技仕合に話を戻すと,合戦ではなかなか練習できない陣形などを研究していただいて,自分にしかできないものを習得していただけたらと思います。チャットをしたり,上手い人のプレイを見たりしながら,いわゆるリアルスキルを磨いていただく場ですね。なかなか500人集まる合戦では,難しいでしょうから。

4Gamer:
 とくに今回は,バックアタックの活用方法でも他人のプレイを参考にしたりして研究したいところです。

上野氏:
 そうやって準備を進めて,5月2日からの新しい制覇戦に臨んでいただく,というわけです。

4Gamer:
 ゴールデンウィークは,ずっと三國志 Onlineに張り付いていないといけませんね。

上野氏:
 勢力によって合戦のある日が異なりますから,そこは上手くスケジュールを調整してください。これまでの水土日開催よりは,参加してもらいやすくなったかなとも思います。

4Gamer:
 なるほど,余裕を持ったスケジューリングができるわけですね。

上野氏:
 そうなります。あとはまだイメージ的な話になってしまうのですが,制覇戦にアップデートの名称になっている「伝国の玉璽」を巡って争う要素を入れようと予定しています。制覇した証を残しておけるというような感じですね。

4Gamer:
 目標を,より具体的にすれば,参加する意欲につながりそうです。どのような証が残せるのか楽しみですね。
 さて,三國志 Onlineは一周年を迎えたわけですが,今後どういった方向に展開していくのかについて,教えてください。

画像集#003のサムネイル/連続アップデート進行中! バックアタック導入と合戦仕様変更で大胆な変革を図る「三國志 Online」の運営/開発スタッフインタビュー
藤重氏:
 三国志というと,コーエーの象徴的なブランドです。三国志のゲームといえばコーエー,と期待してくださっている方も大勢いらっしゃいますので,それに応えることは重要なことです。数あるオンラインゲームの中でも,そういった存在となれるよう,物づくりの面でもサービスの面でも日々続けていかなければならないとスタッフ全員が捉えています。2年後,3年後とよりよいものにしていこう,と。
 具体的にどうするというのは,そのときどきの皆さんのニーズや,遊んでいただいている方の規模によっても変わっていきますが,ともかく日々よりよい三國志 Onlineにしていこうと考えています。


上野氏:
 運営としては,より三国志に根づいたイベントなどを提供していきます。毎日遊んでいただくものですから,そこは欠かせないものと捉えています。もちろん,皆さんの意見を開発に伝えることも重要な仕事です。

4Gamer:
 そういえば2008年の10月頃に,本作の開発拠点がシンガポールから日本に移ったんですね。

藤重氏:
 はい。それによって,率直にいえば非常に開発しやすくなった印象があります。シンガポールには,日本からスタッフを派遣していましたし,またアジアでビジネスをしていく上では大きなメリットがありました。ただ日本市場を考えた場合には,やはり日本で開発したほうがいいだろうと判断したのです。
 結果として,物を作ってサービスしていくという部分が,より密接になったと考えています。何か手を打とうと考えた場合の時間的なロスがかなり少なくなりました。

4Gamer:
 今回の,3月〜4月にわたるアップデートや,あるいは新制覇戦の3か月ごとの区切りなども,開発拠点の変更の影響が出ているのでしょうか?

藤重氏:
 そうですね。いずれも開発を日本に移してから詰めていった内容です。そういう意味では,体制を変更したあとに初めて披露する大きな成果といえるでしょう。

4Gamer:
 分かりました。それでは最後に,4Gamerの読者にメッセージをお願いします。

上野氏:
 3月のアップデートが無事に終り,続く4月のアップデートに向けていろいろなイベントやキャンペーンを展開しています。皆さんに楽しんでいただけるよう頑張っていきますので,よろしくお願いします。

藤重氏:
 1年が経過しまして,本当に温かいお客様に支えられていると実感しています。これを伸ばしていかなければならないというのは先ほどお話したとおりです。私が開発に取り組むようになってまだ半年なのですが,今回の一連のアップデートにそういった思いを込めています。ぜひ楽しんでください。

4Gamer:
 本日は,ありがとうございました。

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 MMORPGは全般的に,よくも悪くも繰り返しプレイを長期間続けるという要素を持っている。そこをいかに飽きさせないかについて,各タイトルの運営/開発は日々頭をしぼっているわけだ。

 今回,三國志 Onlineでは,プレイの中心となる戦闘にバックアタックを加え,メインコンテンツとなる合戦のスケジュールを大胆に変更するという挑戦を試みる。ともに段階的なステップアップと定期的な見直しという,プレイヤーの動向に伴う変更を見越した仕様となっており,今後,長期間にわたって多くの人から支持されるのではないかと予想できるコンテンツだ。日本に開発拠点が移り,運営/開発がより密接となったことも,今後のコンテンツの広がりに期待できる理由だ。

 また,今回のバックアタックにしても,初心者演習といった対人戦イベントにしても,全体的に初心者への配慮が行き届いている点にも注目したい。ともあれ三國志 Onlineに興味があるのであれば,大きく仕様を変更し,キャンペーンで体験版の制限を外している今が絶好のタイミングといえるだろう。

――3月30日収録

 
  • 関連タイトル:

    三國志 Online

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