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[E3 2005#049]シリーズがついに完結「Myst V:End of Ages」
NVIDIAやATIといったハードウェアメーカーのブースもそうだが,ここ数年のE3では,Game for Windowsのようにさまざまなパブリッシャの筆頭タイトルを集めたブースが人気。本来は正規パブリッシャのブースで扱われるべき大作が,しれっと展示されている場合も多く,今回も「The Movies」や「Half-Life 2:Lost Coast」などの良作を横目に,本作をチェックしてみた。
Myst5は,壮大極まりない本シリーズの"完結編"。考えてみれば,最初の「Myst」から数えて,2005年で12年が経過したことになる。
UbiスタッフのCharron氏によれば,どうやらコンプリートボックスの発売も予定されているらしい。12年をギュッと凝縮した大がかりな企画とのことなので,豪華な内容が期待できる。
主人公は,過去の作品でお馴染みの,D'niの管理者EsherとYeesha。さらに前作「Myst IV:Revelation」に登場したAtrusの娘も登場する。最終作ということで,見慣れた顔ぶれが勢揃いするわけだ。
今作の特徴は,グラフィックスの進化と操作の簡素化である。
本作では,空や遠景などを除いてほぼすべてのシーンで3Dグラフィックスが採用されている。シリーズを通してプリレンダの静止画で幻想的な情景を巧みに表現してきた本作だが,最新作の画面を見ると,水や幾何学的なデザインのオブジェクトなども,なんとなく見覚えのある質感にまとめられており,"幻想的であり,かつ写実的にも見える"という実に不思議なビジュアルとなっている。
またキャラクターのグラフィックスも,かなり凝っている。例えば人間の顔の動きをキャプチャして動画に取り込む「face over」テクノロジが使われていたり,四肢の動きすべてにモーションキャプチャが使用されていたりと,本作はアナログな世界観とは裏腹に,最新技術のギッシリ詰まった作品なのだ。
操作方法に関しては,これまでマウスでの移動のみだった本シリーズに,"ADVANCEDモード"としてキーボードを使った操作も加わった。元々が一人称視点のゲームなので,移動したりあたりを見回したりといった操作は,FPSライクに行える。
Charron氏が見せてくれたのは,ある遺跡に書かれた模様を,マウスで石版に書き込んで作動させるという謎解き。マウスである程度曖昧に描き込んだ模様が,記号として読み取られ,遺跡が作動するという場面が見られた。
面白いのは,石版に謎解きの解法を少しだけ教えてくれる"クリーチャーの魂"(?)が住まっている点である。これはいわゆるヘルプ機能で,謎解きで詰まった場合には,半透明のクリーチャーが現れて,身振り手ぶりでヒントを与えてくれるというものだ。
ただこのクリーチャーは非常に"シャイ"なため,プレイヤーが石版から少し距離を置かないと現れてくれない。クリーチャーがどんな風貌なのかを隠すと同時に,ヘルプというシステムの機能をうまくストーリーに織り込んだうまい手法である。
この日は,βバージョンで,浜辺のシーンとダンジョンでいくつかの謎解きが見られた。北米での発売日は,2005年11月。歴代の作品と同様に,日本のパブリッシャがローカライズに名乗りをあげてくれるよう,期待したい。(Gueed)
- 関連タイトル:
ミストV:エンド オブ エイジス 日本語版
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