宇宙，それは人類に残された最後の開拓地……。「Star Trek Online」，本日からFree-to-Play型に移行

　Perfect World EntertainmentとCryptic Studiosは本日（アメリカ時間の2012年1月17日）より，2010年2月からサービスが続けられているMMORPG「Star Trek Online」（以下，STO）を，基本プレイ料金無料のFree-to-Play（F2P）モデルへと移行させた。
　なお，一部制限付きで無料プレイを楽しめる「Silver Players」のほか，月額14.99ドルを支払ってすべての要素を無制限で遊べる「Gold Members」というプランが用意されている。


　STOは，「宇宙，それは人類に残された最後の開拓地」というフレーズで始まるテレビ番組として1960年代から多くのファンを得ているSFTVドラマシリーズ，「スタートレック」を公式ライセンスしたMMORPGだ。
　25世紀初頭の未来世界をベースに，プレイヤー一人一人がスペースシップの艦長となって，ロミュラン人らの侵攻を防ぎつつ，未知なる世界への開拓を求めて宇宙に飛び立っていくという内容だ。それほど大きな人気を獲得しているMMORPGではないものの，遠隔地へ瞬時移動する転送装置といった，原作中に登場する基本テクノロジーを再現するなど，数々のギミックでファンの心をとらえている様子。2011年12月にも，「Season 5」と銘打たれた大型アップデートが行われたばかりだ。


　F2Pの対象となる「Silver Players」で本作を遊ぶ場合は，ギルドでのコミュニケーション機能や，インベントリのサイズなどに制約はあるものの，すべてのプレイアブル種族やクラスを使用することができる。もちろん，レベルを上げることでクリンゴン種族でもプレイできるようになるといったアンロック要素にも対応，さらに，スペースシップをアイテムとして購入することも可能だ（詳細は公式サイトの「こちら」にある，Gold，Silver両プランのマトリクスを参照してほしい）。

　オンラインゲームにおいてはアジアから広がったビジネスモデルであるFree-to-playだが，このところTurbine Entertainmentの「Lord of the Rings Online」やSony Online Entertainmentの「EverQuest II」などが次々と導入している。スペースオペラとしてSTOの対抗馬に当たる（？），Electronic Artsの「Star Wars: The Old Republic」が2011年12月にローンチされたばかりということもあり，Perfect World Entertainmentとしては，今回のビジネスモデル変更で，多くのファンを呼び戻しておきたいところだろう。