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[COMPUTEX 2007#15]Cooler Master,アメリカンテイストのゲーマー向け&超静音指向PCケースを公開
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印刷2007/06/07 21:53

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[COMPUTEX 2007#15]Cooler Master,アメリカンテイストのゲーマー向け&超静音指向PCケースを公開

 Cooler Masterは,COMPUTEX TAIPEI 2007の会場近くにスイートルームを展開。新作となるPCケース2モデルを来場者に公開した。一つは同社のフルタワーPCケース「CM Stacker 832」をベースとしたゲーマー向けスペシャルモデル。もう一つは完全新作となる静音指向の製品だ。
 まずは,CM Stacker 832のスペシャルモデルからだが,これはもう,写真を見てもらったほうが早いだろう。

CM Stacker 832スペシャルモデル


古代の戦士風イラストがペイントされたモデルが第1弾として投入される
 というわけで,スペシャルなのは本体の塗装なのだが,これは北米の“PCペイント企業”,Smooth Creationsの手によるもの。Smooth Creationsは,自動車の塗装技術をPCのペイントに持ち込んだ会社で,今回は同社とCooler Masterとのコラボレーションにより,特別なゲーマー向けモデルに仕上がったとのことだ。
 Cooler Masterのリテール製品担当プロダクトマネージャーであるDanny Chen氏によれば,Smooth Creationsが1台1台手作業でペイントを行うため大量生産は行えず,ペイントごとに限定数は200台。未公開のものも含めて合計6種類用意されているそうで,右上に示した戦士の顔があしらわれたモデルを皮切りとして,200台売り切るごとに(順番は未定だが)海賊風迷彩柄などといったモデルが順次投入されるという。

上段は海賊風と迷彩柄。下段は別の部屋に置かれていた“雷モデル”だ。いずれも塗装は自動車のそれと同じとされ,ペイントした絵の上に,特殊なコーティング処理がなされている


5インチベイ×9,3.5インチシャドウベイ×4など,PCケースとしての基本的な仕様は通常モデルと同じ
 実勢価格が3万8000円前後(2007年6月7日現在)と,もともと高価なPCケースに特殊なペイント加工を施し,さらにペイントパターンごとの生産数は200台ずつ。さぞかしプレミアムな価格になると思いつつ聞いてみると,Chen氏からは900ドルという,ある意味想像どおりの答えが返ってきた。
 イラストの方向性も含め,どちらかというとゲーマーのなかでも,北米在住のゲーマーに向けた限定アイテムであるような気もするが,各イラスト何台かは日本での展開予定もあるそうなので,アメリカンテイストが好きな人は憶えておくといいだろう。

■究極の静音PCを目指した「COSMOS」は
■ズバリ,AntecやLIAN-LI対抗


COSMOS
 静音指向を謳った製品の名は「COSMOS」(コスモス)。「(秩序の象徴としての)宇宙」という語意はともかく,日本人からすると語感は少々弱々しい印象が否めず,もっといえば,とくにゲーマー向けというわけではないが,製品としてはかなり気合いが入っているうえに,早々とNVIDIAとのコラボレーションも決まっており,今後ゲーマーが目にする機会も多いと思われるので,紹介しておきたい。

吸音材の貼られたサイドパネル。吸気口は用意されず,エアフローは固定される
 全体的に丸みを帯びた印象のCOSMOSが持つ,最大の特徴はエアフローだ。まず,ケース外の空気はケース底面のフロントパネル側に用意された吸気口からケース内に入り,底面中央付近に設けられたファンによってケース内に送られるほか,HDDマウンタの上(5インチベイの下)に設けられたファンによるエアフローで,HDD冷却にも用いられる。同時に,ケース背面中央から吸気するエアダクトからの風でグラフィックスカードを冷却。熱は最終的に,ケース背面上部と,天板に設けられた計3個のファンによってケース外へ排出される仕様となっている。

 注目したいのは電源ユニットで,ケースの底面に設けられた電源ユニットは,ケースの底面から外部の空気を直接吸気する仕様になっている点。Chen氏によれば,3Dゲームをプレイしているときなど,電源に高負荷がかかるような局面であっても,電源ユニットが内蔵するファンの回転数上昇は最小限に食い止められるという。

まず,フィルタ付きの吸気口から外気はケース内に入る。中央の写真で左に見えるのが吸気ファン。また,右の写真はHDDマウンタの上に用意されたケースファン取り付けスペース
左は最大6台搭載可能なHDDマウンタの一つ。盛り上がっているところにHDDの底面を当てるとチップの熱がアルミへ伝わるとのことだが,場合によっては熱伝導シートが必要になるかもしれない。中央はダクトの構造,右はダクトを取り外した状態を示したカットだ
ケースの天井部分には120mm角ファンを二つ搭載し,その音が直接漏れないよう,カバーで覆われる。右はケース底面後方の電源ユニット周り。ケース外から直接吸気することを想定した設計になっていることと,防塵フィルタが用意されていることが分かる


NVIDIAのスイートで見つけたコラボレートモデル
 Chen氏いわく,ライバルはAntecの「P180」やLian-Li Industrial(LIAN-LI)の「PC-V2000/V2100」。具体的な製品名を挙げてきたあたり,静音性を重視したハイエンドクラスのPCケース市場にかける意気込みが伝わってくる。

 ちなみに製品の発売時期は2007年8月予定で,想定売価は229ドル。将来的にはフルアルミモデルも用意しているとのことで,PCゲーム環境を静かにしたいと思っているなら,こちらも記憶に留めておいたほうがよさそうだ。(佐々山薫郁)

ちなみにCooler Masterブースでは,Leadtek Research製の水冷「GeForce 8800 GTX」カード「WinFast PX8800 Ultra Leviathan」用の水冷ユニット単体を展示していた。価格,時期とも未定ながら,「Hydra 8800」という製品名で単体販売の予定があるという
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