インタビュー
プレイヤー海賊に絡む仕様変更も。「大航海時代 Online 〜Tierra Americana〜」の大規模アップデートChapter3“Thanksgiving”インタビュー
オクスフォード大学でスペシャルスキルを身につけよう
4Gamer:
では,2点めのヨーロッパ地域の強化について教えてください。
はい。Chapter3では,ロンドンから馬車で移動できる,オクスフォードの街が追加されます。ここには,大学という新システムが追加されますが,この新システムを説明する前に,新しいスキルの概念となる“スペシャルスキル”についてお話しましょう。
スペシャルスキルは,今までの普通のスキルや副官スキル,船のオプションスキルなどとは別枠のスキルになっていて,主に既存のスキルを強化するものになります。
4Gamer:
例えばどのような効果があるのでしょうか?
渥美氏:
航行するスピードが上がるスペシャルスキルや,生産するときの大成功の確率がアップするスキル,洋上で災害が起こりにくくなるスキル,白兵戦時の収奪するパーセンテージが上がるスキルなど,さまざまですね。
竹田氏:
補助的なスキルですが,持っていればグッと効いてくるというものになります。
4Gamer:
なるほど,能動的に発動するというタイプではないんですね。
渥美氏:
ほかに交易系では,例えば通常スキルの各取り引き系スキルを取得すれば,スキルに該当する交易品を買える量が増加しますよね。それらの取り引きスキルを幅広くランク補正するスペシャルスキルがあります。商人としての能力を,ピンポイントで高く上げるようなものではないですが,全般的に底上げできるようなイメージです。
竹田氏:
今までのスキルはランクを上げることで,スキルの効果を深く追求していくというゲーム内のメインストリームの部分です。一方のスペシャルスキルは,こういうスキルセットでプレイしているのだから,このスペシャルスキルを付けておくと便利になるというものになります。
4Gamer:
では,このスペシャルスキルには,ランクを上げていくといった要素はないんですか?
竹田氏:
はい,ランクはありません。また,種類が沢山あるのですが,覚えるだけであれば,枠を気にせずに覚えられます。
4Gamer:
スキル枠のような制限がないわけですか。
竹田氏:
スペシャルスキルに関しては,大学でいろいろな研究をすることで,どんどん習得できて,スキルを自由に選べるようになります。
4Gamer:
大学で学んでスペシャルスキルを取得するんですね。取得したスキルは同時にいくつまで有効にできるのでしょうか。
竹田氏:
最大で5つになります。覚えた中から任意のタイミングで入れ替えて,有効にできます。
渥美氏:
ですので,冒険を中心にプレイしたい方は冒険向けのスペシャルスキルを付けて,交易に移るときにはそちらに最適なものに付け替えるといった自由度があります。
4Gamer:
スキルの付け替えは,どこでもできるんですか?
竹田氏:
ええ,どこでもできます。ただ,変更するためには大学で得た単位を消費します。
4Gamer:
単位が消費されるというのは,ちょっと衝撃的ですね(笑)。では,このスペシャルスキルや単位を取得するための,“大学”という機能について詳しく教えてください。
渥美氏:
はい。まず,オクスフォード大学を訪れたプレイヤーは,研究棟と専攻を決めることになります。
竹田氏:
というと,ちょっと難しいかもしれませんが,大学とは言っても研究室にこもって勉強するわけではなく,世の中に出て学んでこいという感じです。研究棟と専攻を選ぶと,大学から「何かを研究してこい」と言われます。プレイヤーから見ると,「なんだ,いつもやっていることだ」みたいなイメージになると思います。
4Gamer:
なるほど,クエストに近い形なんですね。
渥美氏:
そうですね。研究テーマの内容は,それによって得られるスペシャルスキルに直結しています。例えば,航行スピードが上がるスキルであれば,船を航行させることが研究テーマですし,白兵戦の攻撃力がアップするものなら,白兵戦が研究の内容になります。
竹田氏:
白兵戦を研究しろというのは,とんでもない大学ですよね(笑)
4Gamer:
たしかに(笑)。では,そうした研究を行ったあとは大学で報告するという形になるのでしょうか。
竹田氏:
大学でも可能ですが,各地の学者でも報告できます。東アジアからロンドンまで戻るのも大変ですから。
なお大学に報告するためには論文をまとめる必要があるのですが,研究対象の行動を行うと,キャラクターが論文のページを書き上げていきます。これを指定ページ数まで完了させると報告できるようになり,研究が完了となります。
4Gamer:
論文というのが,いかにも大学らしいですね(笑)
渥美氏:
これまでのクエストにないような条件もあるので,新たなことにトライしてもらう機会になると思います。
洋上航行/生産/戦闘という基本的なプレイが課題になることもあれば,“要塞攻撃をしてきなさい”といった,「なんだそれ!?」と言いたくなる課題もあります(笑)。
4Gamer:
それは大変だ……。
竹田氏:
遺跡ダンジョンに行ってこいというものもありますし,収奪をしてこいというものもあります。
4Gamer:
収奪まで大学が指示するんですか。ちなみに,この研究は1個ずつ受けることになるのですか。
竹田氏:
ええ,1個ずつになります。ただ,普通のクエストとは別に受けられるので,交易をやりながら課題をこなすといった,並行プレイができます。
4Gamer:
メイン活動のついでにこなせるのは有り難いですね。
竹田氏:
結構長くかかる研究テーマもあります。もしかすると,ライフワークかというくらいに,長い研究が出てくるかもしれません(笑)。
4Gamer:
ギルドNPCがいるすべての街を巡る,世界一周とか……。
渥美氏:
どんなものがあるんでしょうね(笑)。もう一つ,大学のポイントになるのが,大学自体も徐々に発展していくというものです。
4Gamer:
発展というのは,ワールドごとにですか?
渥美氏:
ええ,多くのプレイヤーによってさまざまな研究が行われると,それらの研究成果が大学にフィードバックされ,大学が大きくなるといった感じです。
竹田氏:
大きくなると研究棟の種類が増えていきます。
4Gamer:
ということは,最初からすべての研究が選べるわけではないんですね。
竹田氏:
はい。
渥美氏:
ですので,「あのワールドでこんなスペシャルスキルが出たぞ!」といったことが話題になるという楽しみはありますね。
4Gamer:
見せてもらった画面に,もの凄い数のスキルがありましたが……(※編注:開発中の仮段階だったためスクリーンショットは非公開)。これは,最初からこれだけ入ってるんですか?
渥美氏:
ええ,Chapter3で80種類くらいのスキルが導入されます。
4Gamer:
職業ごとにあるとはいえ,かなりの多さですね。ところで,これだけのスペシャルスキルを習得したあと,入れ替えるときに単位が必要という話がありましたが,研究を終えた時点で単位がもらえるんですか?
竹田氏:
正確には,報告したときですね。
4Gamer:
ということは,スペシャルスキルを覚えたあとでも,同じ研究はできるということに?
竹田氏:
ええ,単位を稼ぐためだけの研究もできます。
4Gamer:
ではスペシャルスキルを習得するときにも,単位は必要になるんですか?
竹田氏:
いえ,スペシャルスキル自体は,その研究が終わった時点で入手できます。
4Gamer:
ちなみに,大学の入学条件はありますか?
竹田氏:
各レベルが5以上,航海者養成学校の初級を卒業していれば大丈夫です。と言っても,大学に入るというよりも,大学の研究を請け負っているというイメージですので,入学とはちょっと違いますね。
ちなみに研究をある一定回数報告していくと,ジュスティーヌが絡んだストーリーが少しずつ展開していきます。またストーリー中には,懐かしいキャラクターも出てきます。
4Gamer:
学校の外で彼女を見ましたね。
竹田氏:
ええ,いますね(笑)。ジュスティーヌは開拓街のキーキャラクターとして登場していましたが,なぜ大学と絡んでいるのかというのもストーリー上で明かされます。
渥美氏:
彼女は人気があるキャラクターなので,プレイヤーのみなさんからすると,オクスフォードでどんなことがあるのか,楽しんでいただけると思います。なお大学の機能は,開拓街の専門施設でも同じように利用できます。
続いて,Chapter3で登場する新しい船を紹介しておきましょう。今回は,4隻の新しい船を予定しています。
4Gamer:
どんな船が登場するのか,さっそく教えてください。
竹田氏:
まずは,ジーベッククルーザーです。これは冒険者向けの船で,ジーベックの船体は人気で,この亜種がほしいという要望が多かったので追加したものです。
4Gamer:
たしかにデザインが好きなので高レベル帯のジーベックがほしいなと,個人的にも思っていました。
竹田氏:
ジーベックのシルエットを残したまま横帆が張れるという,追い風時のスピードを重視した特別なジーベックになります。続いて,ちょっと面白いデザインの船で,ローマンガレーというものです。
4Gamer:
これは……もう絵を見てもらったほうが早いですね。船首部分がすごく目を引きますし。というか,目があります(笑)。甲板のオブジェクトも特徴的ですね。
竹田氏:
見た目のインパクト勝負です(笑)。小型のガレー船なので,大海戦で活躍という船ではありませんが。
渥美氏:
ただ,強化回数が結構多いので,カスタマイズしたいというプレイヤーにはやりがいのある船だと思います。あと2つは,“ジーベックフリゲート”“マニラガレオン”が追加されます。
竹田氏:
ジーベックフリゲートは,ジーベッククルーザータイプの戦闘向けの船です。マニラガレオンは,フィリピンがスペインの植民地だった頃,スペインへの帰りの航路のために現地で作られた船です。交易用の船なので,積載量は大きいです。
渥美氏:
そのほか,Chapter2絡みで出てきた要望については,いくつか修正したりブラッシュアップしたりして反映される部分もあるので,ご期待ください。ちなみにChapter2絡みではありませんが,ご要望への対処という意味で,新たにライトクライアントというものを用意する予定です。
4Gamer:
それは,どういったものですか?
竹田氏:
クライアントのダウンロードサイズが大きすぎるという話があったので,最初にサイズが小さい基本セットをダウンロードしていただき,プレイ中に必要なデータをダウンロードするという仕組みになります。ですので,新しく始めるときに,よりプレイしやすくなります。
4Gamer:
なるほど。これからという人には快適で,すぐに始められそうですね。
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