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[Gamescom]いよいよ「Diablo III」の完成が見えてきた? Blizzard EntertainmentがGamescomで異例のプレスカンファレンスを開催
同社の設立メンバーの一人であるFrank Pierce(フランク・ピアース)氏も登場した今回のカンファレンスには,10月にアメリカ・カリフォルニアで開催されるBlizzCon 2011に先がけ,ヨーロッパのファンに向けてタイトルをアピールする狙いがあったようだ。
カンファレンス自体は,それら3作品の現在の開発状況をざっくり紹介するという内容であり,すでに公開されている情報がメインだったが,Diablo IIIに関しては興味深い話も聞けたので,本稿では本作にフォーカスしてレポートしよう。
「Diablo III」公式サイト
その一つの結果といえるのは,これまでの「Normal」「Nightmare」「Hell」の3段階のモード(難度)に加え,より高難度の「Inferno」が用意されたことだ。Infernoを追加した理由について,Wilson氏は「これまでの最高難度であるHellでは,超ハードコアゲーマー達を満足させられないから」だと説明した。
ちなみにDiablo IIIでは,一つのモードをクリアすることで次のモードがアンロックされる仕組みとなっており,Infernoをプレイするには少なくともモードを変えて3回クリアする必要がある。
前作「Diablo II」ではプレイヤーキャラのレベルキャップが99,モンスターのレベルが最大85だったのに対し,Diablo IIIでは,プレイヤーキャラのレベルキャップは60,モンスターのレベルは最大61となっている。このことからも,InfernoはDiablo IIにおけるHellと比べて相当タフなモードといえるのかもしれない。
難度によって,入手できるアーマーセットも異なる。左からNormal,Nightmare,Hellの典型的なセット |
Diablo IIIでは,プレイしているモードに応じた強さ/価値のRune,レアアイテムが出現するようになっている。そのため,持っていても役に立たないRune/レアアイテムがインベントリを占拠するケースは起きづらいとのこと。
そしてプレイヤーとしては,より価値の高いアイテムを求め,さらに難度の高いモードへと進みたくなるというわけだ。
Diablo IIIでは,必要物資の販売やアイテムの改良を行う「Artisan」達に投資することで,店の規模拡大に一役買える。これも,Wilson氏のいうプログレッションの概念を取り入れた一つの例といえる。
なおWilson氏の隣に座り,最後までほとんど何も話さなかったのが,「Lead Game Designer for Console」という肩書きを持つJosh Mosqueira(ジョシュ・モスケイラ)氏だ。
Blizzard Entertainmentには,以前からDiablo IIIをコンシューマ機向けに移植する動きがあることが知られており,同社自身,前向きに検討していると認めている(関連記事)。しかし今回,質疑応答で移植作業の進捗について聞かれると,Mosqueira氏は「移植が可能なゲームかどうか研究している段階です」とだけ答えていた。
またWilson氏は,Diablo IIIのβテストを2011年の「第3四半期中」(7〜9月)に実施するという計画に変更はないと述べており,その言葉を信じれば,10月のBlizzCon開催前には何らかの動きがあるはず。Dialo IIIに触れられるチャンスは,そう遠くない将来やってきそうだ。
「Diablo III」公式サイト
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Diablo III
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Diablo III(Macintosh)
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(C) 2012 Blizzard Entertainment. All rights reserved.
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