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「ドデカオンライン」の「十二神器」も「龍派」も実は日本オリジナル。ガンホープレスカンファレンスその3
脱落者が出るのは,レベリングに時間がかかり,そのゲームの面白い部分になかなか入れないからである。これへの対策として,「ドデカオンライン」ではレベルアップを早くして,ゲームのご本尊を拝むのに長い参道を歩く必要を省いている。
だが,レベリングペースが速ければ,それだけコンテンツ消費速度も上がる。つまり,最初にコンテンツのストックがない限り,供給が追いつかないのである。そこで,すでに韓国で5年ものサービス実績を誇り,それだけコンテンツの蓄積が進んでいる韓国Cr-Spaceの「d.o.Online」に白羽の矢を立てたのだという。
それに加え,「白龍派」「黒龍派」「十二神器」といったストーリー要素を独自に付加し,とくに「十二神器」は実際にゲームへの登場が予定されている。もともとの「d.o.Online」は,オーソドックスな武侠モチーフを扱っているから,二大勢力は「白派」「黒派」と呼ばれていた。カルチャライズ部分だけに,いままで明確なアナウンスがなかったものの,そもそも「十二神器」をめぐるバックストーリーそのものが,ガンホーによる企画だったわけだ。
経験値約40倍,アイテムドロップ率アップの「ドデカシステム」と,攻撃/防御力アップの「怒りシステム」については,プレイレポート記事でもすでに触れられているとおりだが,このカンファレンスでは,以前のテストプレイ時にまだ稼働していなかった,大規模RvRの「龍派大戦」と,「ギルド血戦」に関して説明があった。
「龍派大戦」では,敵陣奥深くに配置された,敵の「聖物」をすべて破壊するのが目標。一方「ギルド血戦」は,その名のとおりギルド単位で参加し,「ギルドストーン」の破壊を争う。その戦いの勝者には,次の「ギルド血戦」開始までの間,各種能力値が上昇するというメリットがあるそうだ。
どちらの戦いも,現在実施中のクローズドβテストのなかですでに実施予定となっているので,参加している人はぜひ情報をチェックしておきたい。ちなみに,このプレスカンファレンスはクローズドβテスト開始の翌日に行われたわけだが,クローズドβテスト1日目におけるテスターの最高到達レベルは45,平均は14だったそうだ。
また,プレイ全般をめぐって重要な改善となるのが,ポーション類へのクールタイム導入と効果の引き上げ,そして回復/支援スキルの強化だ。いわゆる“ポーションガブ飲み”が利かなくなることで,戦術性は向上することだろう。
正式サービスは,オープンβテストでのプレイデータを引き継ぐ形で4月下旬頃に開始予定だ。レベルキャップは100まで引き上げられ,レベルに応じた召喚モンスターと戦ってレアアイテムを手に入れる「伏魔殿」が導入されると同時に,さまざまな有料アイテムの販売が始まる。有料アイテムのとしては,スペシャルエリアへの入場権も考えられているというのが,なかなかユニークだ。
ちなみに,「破荒戦」と「伏魔殿」を併せて「十二支絶陣」と呼ぶのだそうで,韓国ではこれが毎日開催されている。名称についてはとくにコメントがなかったのだが,一方のメインキャストが龍だけに,残りもいろいろ想像してしまう。干支にちなんだイベントなども,予定されているのだろうか?
以降年内の予定としては,夏と冬に大規模アップデートが予定されており,それを通じてレベルキャップの完全開放(レベル160),トラへの騎乗可能化(レベル130から),超越者システム(レベル144から),究極スキルの開放を通して,韓国サービスと同等の内容までアップデートされるという。
ちなみに現在の韓国サービスにおいて,キャラクターレベル最高プレイヤーの到達値は154だそうである。ゲームサービス全体の速度としては,韓国の5倍で運用されるわけだ。
今回のカンファレンスでは,本作の発表終了後,小林氏と鳥山氏が自ら本作のテストプレイ(?)を進め,他作品の発表の合間に,到達したキャラクターレベルの報告がなされた。それによると,レベルはほぼ20分ごとに14,22,34と順調に上がった様子。超速レベルアップは決して看板だけではないようである。
500人対500人までの,大規模なRvRが可能なシステムを活かし,賞金付きの大会が予定されていたり,大規模なカルチャライズ過程を応用する形でアイテムデザインコンテストが予定されていたりと,今後,さまざまなイベントの開催も予定されている「ドデカオンライン」。武侠タイトルから出発して,どこまで違った魅力を盛り込めるかが,今後の注目点といえよう。
そして,現在実施中であるクローズドβテスターの選に漏れた人でも,その魅力に触れられるタイミングはもうすぐだ。
- 関連タイトル:
ドデカオンライン〜隠されし王者の証〜
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