企画記事
「ファイナルファンタジーXI」20周年の年の瀬企画。今,新たな冒険者としてヴァナ・ディールの旅を始める
2002年5月にPS2用ソフトとして登場し,同年の11月にはPC版のサービスを開始。2006年にはXbox 360版がリリースされた(現在は,PS2版とXbox 360版のサービスは終了)。
冒険の舞台となるのは,「ジュノ大公国」を中心に,「サンドリア王国」「バストゥーク共和国」「ウインダス連邦」という3つの大国がそれぞれ領土を収めている「ヴァナ・ディール」だ。プレイヤーは,その3国のいずれかに所属する冒険者となり,奥深い物語やほかのプレイヤーとの交流などを楽しんでいく。
過去には,拡張ディスクによるアップデート「ジラートの幻影」や「プロマシアの呪縛」「アトルガンの秘宝」「アルタナの新兵」「アドゥリンの魔境」という大型アップデートを実施し,これによって新たなフィールドや物語,ジョブなどが追加されている。
また,「石の見る夢」「戦慄!モグ祭りの夜」「シャントット帝国の陰謀」「禁断の地アビセア」「アビセアの死闘」「アビセアの覇者」といった追加シナリオもリリース。2015年に“最後のメジャーアップデート”となる「ヴァナ・ディールの星唄」が実装された。
現在,大型アップデートは行われなくなったものの,2020年からは追加シナリオ「蝕世のエンブリオ」の配信がスタート。“ヴァナ・ディールに封じられた過去”が徐々に明らかになっていくという物語が展開されている。
「ファイナルファンタジーXI」蝕世のエンブリオ 公式サイト
20周年イヤーも年の瀬となったこのタイミングでの掲載となる本稿では,これからの冒険者に向けて“ヴァナ・ディール”の歩き方を紹介していこう。
目的地となるのは,サンドリア,バストゥーク,ウィンダスの3国からそれぞれ旅を始めた冒険者たちが出会い,メインストーリーが大きく広がっていく“ジュノ”の街だ。
かつては困難な道のりであったが,現在は比較的簡単に行けるようになった。ただ,ヴァナ・ディールの美しい世界を味わってほしいこともあり,本稿では初期プレイヤーの体験をなぞった,古式ゆかしいルートを選んでいる。プレイ経験者は当時の気持ちを,初めてプレイする人は初期プレイヤーが感じたドキドキワクワク感を味わいながら“ジュノデビュー”を目指してほしい。
なお簡単ではあるが,キャラクターの育成に活用できるコンテンツも紹介していく。
「ファイナルファンタジーXI」公式サイト
キャラクター作成〜出身国を出発するまで
サービス開始当初からはずいぶんと様変わりしている現在のヴァナ・ディール。初めて「FF11」をプレイする人はもちろんだが,過去に長く遊んでいた人も,新たなNPCや新規コンテンツの追加に戸惑うこともあるだろう。
チュートリアルも追加されてはいるのだが,昨今のオンラインRPGほど細かくはないので,まずはプレイする上で知っておきたいことと,所属国での序盤の進め方を示しておこう。
◎種族,職業となるジョブ,出身国を選択
プレイを始めるには,まずプレイヤーキャラクターの作成が必要になる。ここでは,種族や外見,職業となるジョブを選択する。なお,ジョブ以外はあとで変更できないので注意が必要だ。
種族は,現実の人間に最も近い見た目のヒュームと,長身で尖った耳を持つエルヴァーン,子供のように小さく可愛らしいタルタル,ネコ耳に長いしっぽを持つミスラ,体が大きく筋肉質なガルカの5種類。各種族は初期ステータスと,各パラメータの上昇傾向に違いがある。
タルタルは,後衛の魔導士向きで,ガルカは高いHPを生かした前衛向き。ミスラは素早さが高いのでシーフや狩人を得意とするといった感じだ。
低いステータスを装備品などで補うことは可能だが,種族特性を覆せるほどではない。得意なジョブ,苦手なジョブがあることを覚えておきたい。ただ,昔ほど戦闘はシビアではないので,まずは好きな種族とジョブで遊んでみるといい。なお,ジョブの変更(ジョブチェンジ)は,自室である“モグハウス”で好きに行える。
筆者のメインキャラはタルタルだ。うちの子かわいい…… |
各種族には,男女別に顔のタイプが8種,髪色2種の合計16のパターンが用意されている。ただ,ミスラは女性のみ,ガルカは設定上の性別はなく,キャラは男性っぽいタイプのみだ。それほど細かく調整できるわけではないが,長い付き合いになるので,納得できるキャラクターを用意しておきたい。
キャラクターを作ったら,初期ジョブと名前を決める。最初に選べるスタンダードジョブは,以下の6種類だ。
【スタンダードジョブ/6種】
・戦士
…前衛の基本となるジョブ。武器の扱いに長けている
・モンク
…格闘の専門家。体力,攻撃力の高さが特徴
・シーフ
…トリッキーに立ち回り,味方の支援,敵の行動の邪魔を行いながら戦う
・白魔道士
…回復・強化魔法のエキスパート。刃のある武器は持つことが出来ない
・黒魔道士
…攻撃魔法のエキスパート。体力は低いが使える魔法は強力
・赤魔道士
…白魔法・黒魔法の両方を習得でき,剣術にも長けるバランスタイプ
スタンダードジョブをレベル30以上に上げると,さらに16種類の追加ジョブを取得可能になる。各ジョブに設定されたクエストをクリアすることで,ジョブチェンジが可能になる。
【エキストラジョブ/16種】
・ナイト
・暗黒騎士
・獣使い
・吟遊詩人
・狩人
●拡張ディスク「ジラートの幻影」が必要なジョブ
・侍
・忍者
・竜騎士
・召喚士
●拡張ディスク「アトルガンの秘宝」が必要なジョブ
・青魔導士
・コルセア
・からくり士
●拡張ディスク「アルタナの幻影」が必要なジョブ
・踊り子
・学者
●拡張ディスク「アドゥリンの魔境」が必要なジョブ
・風水師
・魔導剣士
また,メインジョブのレベルが18以上になると,“サポートジョブ”(以下,サポジョブ)を取得できる。サポジョブは,これはメインジョブのほかに,もうひとつのクラスをセットできるようになるもの。
サポジョブ側で習得しているスキルや魔法が使えるようになるほか,HPやMP,パラメータもある程度底上げされるのだ。
組み合わせは自由に決められるが,ジョブによっては明らかに有用な組み合わせがある。スターンダードジョブの場合,メインが戦士ならサポジョブはHPの高いモンクに。メインがモンクやシーフの場合は,サポジョブを戦士にしておくといい。魔導士なら,メインが白の場合サポジョブを黒魔導士に。黒魔導士や赤魔導士のときは,白魔導士が適している。
なお,サポジョブのレベルは,メインクラスの半分までに制限される。たとえば,レベル50の黒魔道士に,レベル60の白魔道士をサポジョブとして選んだ場合,黒魔道士レベル50/白魔道士レベル25の状態になるわけだ。
もちろん,白魔道士側の使えるスキルや魔法はレベル25まで。黒魔導士がレベル60になれば,白魔導士の能力はレベル30まで使用できるようになる。
サポジョブとして使えるようになったスキルや魔法によっては,メインジョブの時より性能が抑えられるものもある。例えば,敵に攻撃を一定回数避けられる忍者のスキル“空蝉の術:弐”の場合,メイン忍者ときは4回だが,サブ忍者のときは3回に減るのだ。
種族と外見,クラスを選んだら,最後に所属国を決める。エルヴァーンが収めるサンドリア王国,主にヒュームとガルカが暮らすバストゥーク共和国,タルタルとミスラが協力関係を結ぶウィンダス連邦の3つの国から,好きな国に選ぼう。
ちなみに,ストーリーを追うメインミッションをある程度進めると,所属国を変更できる。国ごとに受けられるクエストやメインミッションが異なるので,そのすべてを体験したい人は,3国を渡り歩くのもいい。
筆者は今回,エルヴァーン男性の戦士を選択,ウィンダス連邦で冒険を始めることにした |
◎アイテムとトレードの練習とクエスト発生場所の確認
街に降り立つと,NPCからアイテムの“冒険者優待券”が渡される。これを,広場にいるカーディアンと呼ばれるカカシ型のの魔動兵に「トレード」することで,報酬が得られるのだ。トレード方法は,対象にカーソルを合わせ,メニューからトレードを選択して渡したいアイテムを選ぶという,少し特殊な操作が必要になる。
この操作は今後,ほかのプレイヤーとのアイテム取引でも必要になるので,このタイミングで覚えておきたい。
筆者が20年近く前に作成したメインキャラの冒険者優待券は,なんとなく勿体なくてトレードしていない。報酬は50ギルと少額なので,操作方法がわかっているなら,この流れは無視しても大丈夫だ |
このカーディアンからは,ほかの基礎的な操作や用語の説明も受けられる。また,過去のアップデートで,クエストをオファーしてくれる近隣のNPCを教えてくれるようになった。
NPCなどからの依頼で,達成することで報酬がもらえる「クエスト」だが,初期のころは発生ポイントのガイドがなくて,街中にいるNPC全員に話しかけたり,ネットで情報を調べたりで大変だった。現在は,各街にいるこれらのNPCによって,受けられるクエストを把握しやすくなっているので便利だ。
地図へのマーキングサービスは,ここだけでなくヴァナ・ディールのいろいろな場所で実施されている。ガイドの役割を持つNPCの位置には初心者マークが表示されているので,こちらも参考にしたい |
また,冒険を補助する機能やチュートリアル機能も充実してきた。ウィンダスであれば,森の区のガードの隣にいるNPCのSeleleが,最初の大きな目標になるであろう“メアのゲートクリスタル”を取得するまでの手引きをしてくれる。
ゲートクリスタルは今後も重要な移動手段となる。ほかの国にも同様のNPCがいるので,サンドリアやバストゥークで始めた人は,同じ役割を持ったNPCを探しておくといい。
◎アイテムや経験値が得られる「エミネンス・レコード」
街中の散策がてら,ウィンダス森の区の東サルタバルタ出口前付近(サンドリアは南サンドリア,バストゥークは商業区)にいる,冒険者互助会の“A.M.A.N.Liaison”に話しかけて「エミネンス・レコード」もスタートさせよう。その後は“クエスト”のメニューに出るようになるエミネンス・レコードの目標一覧から,達成したい項目を選ぶと受注完了,目標を達成することで,アイテムや経験値などの報酬を得られるようになる。中にはチュートリアルとしての役割を持ったものも用意されているので,プレイに慣れながら報酬を得ていける。
エミネンス・レコードの目標を達成すると,“エミネンス”と呼ばれるポイントも手に入る。武器や防具,スキルアップアイテムなどと交換できるので,可能な限り集めておきたい。
また,クエストや期間限定目標を達成するともらえる「互助会引換券」も,ポイントやアイテムなどと交換できる。レベルアップに必要な経験値も入手できるので,キャラクターの育成に活用しておこう。
またチュートリアル部分の目標をすべて達成すると“ユニティ”に参加できる。こちらは,冒険者同士のつながりを強くするのが目的のシステムで,用意された場所に瞬時に移動できるテレポサービスの利用も可能になる。
転送には“ユニティポイント”が必要であるものの,先に紹介したジュノ近くにも飛ばしてもらえる。ただ,低レベルでジュノに行っても,やれることは少ないので,まずは三国とその周辺で冒険を進めて【レベルを上げて】いったほうがいい。
本作は,エリアごとに特徴の異なる美しい風景と,それにマッチしたBGMがすばらしい。初めて「FF11」をプレイするのであれば,三国からジュノに続くフィールドの変化を楽しみながら徒歩で目指してほしい。
街を含む各エリアへの移動だが,“Home Point(ホームポイント)”と呼ばれるクリスタルを行先に指定するテレポも利用できる。ただし,行先に選べるのは一度調べたことのあるホームポイントだけ。なので新たなエリアに入った際は,隈なく歩いてまずこのクリスタルを探そう。
2013年のアップデートにより,街,フィールド,ダンジョンにかなり多くのクリスタルが設置された |
ホームポイントは戦闘不能時の復帰点にも設定できる。ただし1か所だけなので,レベル上げの狩場に行く際,最寄りのホームポイントに寄って設定しておくなどをすると,あとあと便利。移動系の黒魔法“デジョン”や,同様の効果を持つアイテムの飛び先もここで指定したホームポイントになるので覚えておこう。
ミッションの受注とモンスターとの戦い
「FF11」の魅力のひとつが,「FF」シリーズらしい奥深い物語だ。これは,所属国で受けられるミッションをクリアすることで進行できる。序盤は,所属国にあるゲートハウス(街の外に出る門の近く)にて依頼を受けられるので,エミネンス・レコードと合わせて受けておくといい。
ウィンダス口の院から,実験の手伝いをしてほしいという依頼。意外なところからFF11の物語が動き出す |
ミッションを受けたら,さっそく街の外に出てみよう。そこには,広大なエリアが広がり,さまざまなモンスターが徘徊している。モンスターは,ターゲットして“調べる”ことで,自分との相対的な強さを確認できる。
レベルなどの数字ではなく,「とても楽な相手だ」「同じくらいの強さだ」「とてもとても強そうだ」などの文字で表示されるが,これがあまりアテにならない。
プレイ序盤は,「丁度いい相手だ」や「同じくらいの強さだ」くらいの強さを持つモンスターと戦いながら,少しずつ敵の強さの感覚をつかんでいこう。
なお戦いに入る前に,街の出入り口近くやアウトポストの周辺にある,マニュアル本「Field Manual」から“フィールド・オブ・ヴァラー”の設定も忘れないように。
これは,訓練目標を設定し達成することで,経験値やギル,戦闘支援効果などの報酬を得られるもの。戦闘支援効果は,戦闘不能をその場で回復できるリレイズや,HPを一定時間自動回復してくれるリジェネ,MPを一定時間自動回復してくれるリフレシュの効果が得られる。プレイ序盤は,リジェネやリフレシュの効果が便利だろう。
ソロで効率的な経験値稼ぎをしようと思っているなら,フィールド・オブ・ヴァラーの設定は必須 |
ミッションでは,危険なダンジョンの探索が必要なときも。道中は,こちらに気づくと襲ってくるアクティブモンスターもいるので危険 |
◎通常攻撃はオート。魔法やアイテムの使用はコマンドで
戦闘の流れを紹介しておこう。まず,戦おうとするモンスターの強さを見極めるのは前述の通り。そして,戦いを始めるのであれば,そのままメニューから“攻撃”を選択する。
モンスターが武器の攻撃範囲内にいれば,装備している武器が持つ「攻撃間隔」にあわせてオートで攻撃を繰り返してくれる。
魔法の詠唱やアビリティ,アイテムの使用などは,その合間にタイミングを見て各コマンドを選んで実行する。戦闘中にキャラクターの移動はできるが,基本的には敵の攻撃を避けることはできない。
なお敵から逃げたいときは,“戦闘解除”を選んで納刀し,キャラクターを移動させる。ただし,相手は追いかけてくるので,逃げ切れるとは限らないのだ。
攻撃をしていると,たまに武器や魔法のスキルポイントが上昇することがある。武器の場合,一定の数値に達すると,ウェポンスキルと呼ばれる必殺技のようなものが使用可能になる。また発動させるは,敵に攻撃と当てたり,攻撃を受けたりすることで溜まっていくTPが1000以上必要だ。
戦闘に勝利すると,“Treasure Casket”という名の宝箱が出現することがある。これには青い箱と茶色の箱の2種類があり,青い箱には,エリアチェンジするとなくなってしまう“テンポラリアイテム”が入っている。主に,回復系の消費アイテムなので,その場,そのエリアでの戦闘で使うといい。
茶色の箱には,装備や素材系のアイテムが入っていることが多い。ただし,宝箱ごとに設定された鍵となる2桁の数字を当てて入力しなければ開けることが出来ない。開錠前に何回かヒントを聞くことができるので,それを参考に推理していこう。
青い宝箱 |
茶色い宝箱 |
一緒に戦ってくれるフェイスはソロプレイの強い味方
ジョブのレベルが5以上になると,“フェイス”呼び出しのためのクエストが発生する。フェイスは,特定のNPCの分身を呼び出して,パーティのメンバーとして一緒に戦うことができるシステムだ。
対象のクエストをクリアすることで,だいじなもの“フェイス使用許可証”が手に入るので,その後は,ほかのクエストなどで各NPCの力が宿った巻物を手に入れ,フェイス担当のNPCに渡すことで,対象の分身を呼び出せるようになる。
ウィンダス民の場合,初めに仲間にできるのは,天の塔に務めている書記官のクピピちゃん。同時に,エミネンス・レコードの目標“フェイスを得る”が達成され,別のフェイスも入手できるので,3人くらいまではあっというまに揃う感じだ。なお,エミネンス・レコードの目標「フェイスを呼び出す」などで入手できるヴァレンラールは,ウリエルブレードといった強力な技を使ってくれるので,非常に重宝する。
フェイスの種類は100以上で,入手法もさまざま。自分のジョブ,行きたい狩場などに合わせてパーティの構成を考えるといいだろう。
ウリエルブレードは範囲攻撃なので,モンスターが密集しているところで使わせれば一瞬で大量の経験値を獲得できる。ただし,格上の敵が密集しているところで使ってしまうと大変なことになるので注意 |
◎装備は各種ポイントで交換。魔法はショップでの購入やクエストの報酬で
レベルが上がってくると,キャラクター作成時にもらった初期の装備品では心もとなくなってくる。一般的なRPGであれば,街中にある武器屋や防具屋で装備を買うことになるが,「FF11」内にあるそれらのお店は,品揃えも悪くしかも高額なので,利用する機会は少ないのだ。
装備の多くは合成で作れるのだが,より性能のいいものを製作するためには,高い合成スキルと希少な素材が必要になる。よって,プレイヤー同士がアイテムを取引する“競売所”を利用することが,本作でのアイテム入手の基本となる。
今は“エミネンス”のポイント交換品に,各ジョブや様々なレベル帯の装備が用意されているので,それで賄っていってもいい。
魔法を習得できるスクロールについては,魔法店での購入が基本となる。ただ,店舗によりラインナップにばらつきがあるほか,クエストの報酬や一部のモンスターのドロップでしか入手できないものもある。
競売所に出品されることもあるが,高価なものが多いため,できれば購入以外の方法で手に入れたい。
モンスターにスリップダメージを与える魔法も。地味だが,「FF11」では非常に重要なタイプ |
【国を出るまでにしておきたいこと】
- Seleleの課題とエミネンス・レコードのチュートリアルで操作に慣れよう
- ホームポイントクリスタルに触れ,ワープポイントを解放しよう
- ゲートハウスでミッションを受けよう
- フェイスを取得しよう
- 装備はエミネンスの引き換えで入手,魔法は当面店で買うのが無難
- クエストもできるだけクリアしておくこと
レベル20を超えたら「ジュノへ」
レベルが20を越えたら,大陸の中央にあるジュノに向かってみよう。かつては,ひとりでコソコソとモンスターから身を隠しながら進むのが基本であったが,今は頼もしい旅の仲間“フェイス”がいるので,楽に目指せるはず。
◎マップを買って,港町マウラを目指す
ジュノに向かうには,まず首都に隣接したエリアから次のエリアに進む必要がある。ただし,所属国から離れたエリアは,事前に地図を購入していないと全体マップが白紙状態なので注意が必要だ。
ウィンダスで地図を買うなら,森の区の噴水周辺にあるテントの地図店が便利。以前は地図の品ぞろえが店によって違ったのだが,現在は全ての店でほとんどの地図を買うことができる。
全部揃えるには,そこそこの金額が必要になるので,まずはジュノまでのルートにあるエリアの地図を購入しておこう。
地図がないと冒険はかなり厳しいものになる |
ウィンダスからジュノに向かうには,東サルタバルタからタロンギ大峡谷,メリファト山地,ソロムグ原野を徒歩で移動すればよい。
ただし,転送魔法“テレポ”の行き先である“ホラのゲートクリスタル” と“デムのゲートクリスタル”を手に入れることを考えると,マウラの街からセルビナの町に船で渡り,ザルクヘイム地方のラテーヌ高原,コンシュタット高地を経由するルートがオススメだ。
フェイスがいれば,戦闘も危なげなくこなせる |
ゲートクリスタルの近くには謎の構造物が |
タロンギから東に進むと,ブブリム半島に到達する。エリアに入ってすぐのところにあるアウトポスト(国境警備兵が駐屯している前哨基地)には,アウトポスト間の移動サービスを行う「移動支援」の本“Survival Guide”がある。
フィールド・オブ・ヴァラーが行える活動支援本とは別の支援本で,“Survival Guide”から別の“Survival Guide”までを転送してくれるサービスも利用できる。
クリスタルと同様に,一度調べた場所にしか行けないので,このタイミングで触っておくといい。
エリアチェンジによって,追ってきたモンスターを振り切ることもできる。戦闘中で不利になった際も逃げやすいので,戦闘を行うポイントとしても使いやすい |
絡んでくるゴブリンを倒しながら,旅は進む |
フェイスがいるといはいえ,道中,ジュノが近くなってくると,モンスターもさすがに手強い。戦闘不能になると,ホームポイントまで戻されてしまうので,時にはモンスターを避けながら進むことも大事だ。
モンスターはプレイヤーキャラクターを感知する。特殊なものを除き,その方法は「視覚」「聴覚」「生命」のいずれか,もしくは複数。感知方法はモンスターの種類ごとに決まっているが,ゲーム内の情報として表示されることはないため,プレイを進めながら覚えていくしかない。
- 視覚感知…モンスターの視野に入る
- 聴覚感知…モンスターの近くで歩くなどして音を出す
- 生命感知…HPが一定以上減っている(HP表記が黄色の状態)
視覚や聴覚感知のモンスターは,姿を消す“インビジ”系の魔法かアイテム,音を消す“スニーク”系の魔法かアイテムを使えば目の前を通っても気づかれない。必要であれば,競売などで入手しておこう。
どのエリアでも見かけるゴブリンは視覚感知の敵だ |
途中で訪れる港町のマウラには,バトルコンテンツ“アンバスケード”の入室地点がある。エミネンス・レコードの「はじめてのアンバスケード」を受領していれば,参加条件を達成できなくもないが,レベルが低い状態で挑戦しても,クリアできる見込みはない。大人しく,レベルが上がってから挑むようにしておこう。
アンバスケードに挑戦するプレイヤーたち。装備からわかるツワモノ感 |
◎今だからあえて,機船航路の旅
道中,寄り道をしてゲートクリスタルを入手する場合は,マウラからセルビナに定期船で移動することになる。船の乗船料は100ギルで,ヴァナ・ディール時間で1日3回出航する。
客船ではなく貨物船。釣り竿と餌があれば甲板で釣りもできる |
待ちに待った出航! |
セルビナまでは,リアル時間で10分かかる。甲板には魚の様なモンスターが出現するが,相手から襲ってくることはない。また,一定の確率で海賊船に襲われることもあるが,船底でじっとしていれば基本的には安全だ。
巨大なタコのようなモンスターは,アクティブなので危険 |
ほかにも,「計り知れない強さ」を持つノートリアスモンスター“Sea Horror”が出現することもある。倒せば「五月雨脚絆」という装備品を落とすこともあるが,低レベルでは間違いなく瞬殺されるので,海賊の時と同様に隠れていること。
ちなみに,乗船中に戦闘不能になると,目的地のセルビナやマウラにはその状態で降ろされてしまう。運よく,蘇生魔法のレイズを持つ冒険者が通りかかればいいが,そうでなければ結局,ホームポイントまで戻ることになってしまう。
◎セルビナへ到着。ゲートクリスタルを入手しジュノを目指す
セルビナに到着し,干してある魚の干物を眺めつつ街の外へ出ると,白い砂地が美しいバルクルム砂丘に出る。ここから徒歩で,デムとホラのゲートクリスタルを取得し,ジュノへに向かうことになる。
セルビナといえば魚の干物。酒のつまみにしたい |
バルクルム砂丘を北東に抜けると,ホラのゲートクリスタルがあるラテーヌ高原。南東に抜けるとデムのゲートクリスタルがあるコンシュタット高地がある |
バルクルム砂丘やラテーヌ高原,コンシュタット高地にはそれほど強いモンスターがいない。時間や気持ちに余裕があれば,経験値稼ぎも兼ねて,戦闘をしながら先に進むといい。
また,先に訪れたマウラとセルビナでは,サポートジョブが開放されるクエストを受けられる。2015年からは,追加シナリオ「ヴァナ・ディールの星唄」のミッションでも達成できるようになっているが,この場合はすべての拡張ディスクが必要になる。フェイスがいれば1人でクリアできる難度なので,マウラとセルビナで進められるなら進めてしまおう。
ゲートクリスタルを入手したら,ラテーヌ高原からジャグナー森林,バタリア丘陵の順に進む。なお,コンシュタット高地からパシュハウ沼,ロランベリー耕地といったルートでもOK |
ジュノに隣接するバタリア丘陵は,これまでのエリアに比べて強いモンスターが生息する。下手に戦いを挑んで戦闘不能になるのも面倒なので,慎重に避けながら進んでいきたい。アクティブなモンスターに絡まれたら強さを調べて,勝てそうなら戦闘を,負けそうなら走って振り切ろう。
道なりに進めばジュノの門が見えてくる |
ジュノは下層と中層,上層,そしてル・ルデの庭といった階層に分かれている |
昔は,数日どころか数週間をかけて向かう旅だったジュノまでの道。今のヴァナ・ディールなら,半日もあれば到達できてしまうだろう。到着後はミッション「ジュノへ」以降を進められるほかさまざまなクエストも受けられる。到達レベル帯によっては,しばらく拠点として滞在することになるはずなので,施設の場所などもしっかり確認して覚えておこう。
ジュノをひと通り回り終えれば新米冒険者も卒業だ。プレイの流れもしっかり見えてきたはずなので,あとは好きに冒険を楽しもう。
2002年のサービス開始ということで,アップデート後の状態でも最新のMMORPGと比較すれば古さや不便さを感じる点が多いだろう。にもかかわらず「ファイナルファンタジーXI」が現在もプレイヤーたちを冒険へと駆り立てるのには,ちゃんとそれだけの理由がある。現在のヴァナ・ディールで,20年続いた名作の一端に触れてみてほしい。
なお2023年1月5日までは,「冬でもホクホク!育成応援キャンペーン」が実施されている。チェーン(戦闘のあと,一定時間内に次の戦闘を終わらせると発生)の数に応じて,得られる経験値がアップするので,キャラクターの育成もさらにはかどること間違いなしだ。
では,良い旅を!
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