企画記事
18周年を迎えた「ファイナルファンタジーXI」。その歴史を思い出とともに振り返りつつ,現在のヴァナ・ディールを見る
最前線をひた走るわけでもなく,また少しプレイから離れていた時期があったが,現役プレイヤーとして,まったりとマイペースにヴァナ・ディールを生きるプレイヤーとして,復帰を考えている人に最近のFFXI事情もお届けしよう。
「ファイナルファンタジーXI」公式サイト
筆者が“ヴァナ・ディール”の地を初めて踏んだのは,サービス開始から少し遅れた2002年8月。サービスインと同時にスタートできなかったのは,ネットワーク環境が整っていなかったからで,またプレイに必要なBBユニットも購入できていなかった。
当時は学生だったこともあり,まだ一般的とは言えなかったネットワーク環境の整備はハードルが高く,親に必死に頼み込んで揃えてもらったと記憶している。
プレイが可能になったのがちょうど夏休みということもあり,かなりどっぷりとFFXIに浸かることになった。新学期が始まっても「所属はFFXI部!」と言い張り,放課後はすぐに帰宅してヴァナ・ディールにログインする日々を送っていた。
キャラクターのメインジョブを白魔道士にしていたこともあり,ログイン直後に即無言でパーティに招待されることも多かった。ただ,あまり気持ちのいいものではなく,またさまざまないざこざもあって,早々にパーティプレイから離れる事になる。その後は,オンラインゲームでありながら1人で遊ぶことが多くなった。
ただ,ソロでレベル上げをしたり,素材集めをして合成に勤しんだり,またリンクシェルのメンバーとチャットで盛り上がったりと,楽しいことはたくさんあった。色々なクエストをこなして世界を見て回り,自由気ままに生きていくうちに,レベル上げだけがヴァナ・ディールでの生活ではないのだと思うようになっていった。
その後,FFXI好きが高じてオンラインゲーム専門誌の編集部に入り,フリーランスになった今もこうして本作に関する記事を書かせてもらっている。このタイトルのプレイによって人生に影響を受けた人の多くは,「FFXIは遊びじゃない,人生の一部なのだ!」と言うが,筆者もまたその1人であることは間違いない。
もうずいぶんと昔のことに感じるが,正式サービス開始の翌年である2003年4月17日に,最初の拡張追加ディスクである「ジラートの幻影」が発売された。エルシモ地方や“聖地ジ・タ”があるリ・テロア,天空に浮かぶ島のトゥー・リアが追加されたほか,新しいジョブである召喚士や侍,忍者などにもジョブチェンジできるようになった。
メインストーリーの続きも用意され,FFXIの世界が大きく成長。オンラインゲームを初めて経験していた筆者は,その新しい体験に心を躍らせたものである。
拡張データはパッケージ版とダウンロード版がリリース。またサントラやグッズなど関連商品の展開も行われている ※写真はごく一部 |
その後も「プロマシアの呪縛」(2004年9月16日),「アトルガンの秘宝」(2006年4月20日),「アルタナの神兵」(2007年11月22日),「アドゥリンの魔境」(2013年3月27日)がリリース。ヴァナ・ディールの世界はさらに広大になり,冒険者たちを魅了していった。
また,拡張追加ディスクとは別に,追加シナリオの「石の見る夢」や「戦慄!モグ祭りの夜」「シャントット帝国の陰謀」「禁断の地アビセア」「アビセアの死闘」「アビセアの覇者」なども販売された。
メインミッションに比べて物語は短いものの,報酬を手にしたりNPCの新たな一面を垣間見たりすることができたので,これまた人気のコンテンツとして賑わったのである。
Xbox 360版のサービスも行われるなど,長きにわたり盛り上がりを見せてきたが,新たなオンラインゲームの台頭などにより,その勢いは衰え,2015年5月から実装が始まった「ヴァナ・ディールの星唄」が最後の大型バージョンアップとなってしまう。
サービスの終了ではないものの,やはりメジャーバージョンアップが終了することのインパクトは大きかった。ゲームメディアなどには開発陣のインタビューが掲載され,そこには「このアップデートにすべてをつぎ込んだ」や「この機会を逃したら,この要素は入れられないかもしれないと思って実装した」といった言葉が並んでいた。
また冒険者たちも,「この物語がFFXIを締めくくるものになる」といった寂しさを感じながら,ミッションに挑んでいくことになったのである。そう,これが自分たちの最終幻想なのだと。
そして2015年11月10日にメジャーバージョンアップが終了し,それ以降はマイナーバージョンアップのみの実施となる。アンバスケードやオーメン,デュナミス〜ダイバージェンス〜などの新バトルコンテンツは追加されたものの,基本的にはバランス調整や季節イベントの配信などを軸とした更新になっていった。
ところが2020年8月,突然に新シナリオ「蝕世のエンブリオ」の実装が発表された(関連記事)。大型バージョンアップの実施! といっても過言ではないこの喜ばしいニュースはSNSでも話題になり,ここ最近のヴァナ・ディールは,少し前に比べて賑やかになってきた。
聞くところによるとプレイヤー数は増加してきているそうで,筆者のフレンド数人も復帰している。ワールドが異なるため一緒に遊ぶことはできないが,フレンドリストにある名前がログイン中を示しているのを見ると,とてもうれしい気持ちになる。
この「蝕世のエンブリオ」は,拡張ディスクや有料のダウンロードコンテンツではない。また,プレイするにはヴァナ・ディールの星唄にあるすべてのミッションをクリアしている必要がある。
この物語を楽しむべく,今さらながらヴァナ・ディールの星唄のミッションクリアを目指した筆者であったが,キャラクターのレベルが99で,仲間として戦ってくれるフェイス(NPC)の力を借りればソロでもなんとか進んでいける難度であった。だがラストバトルだけはかなり難しく,何度挑んでも敗北してしまうことに……。なんとか7度目で勝利することできたが奇跡に近いものがあり,もう1度勝てるかと言われたら自信はない。
挑戦中に,ほかの冒険者とパーティを組めば楽に戦えるのではないかと思うこともあったが,今までずっと1人で遊んできた身としては,見知らぬ人に声をかけてることが恥ずかしくできなかった。しかし今では,誰かに助けてもらえばよかったと少し後悔している。
あまりの勝てなさにTwitterで嘆くことも多かったのだが,それに対し多くの人が励ましの言葉やアドバイスをくれたことは感謝してもしたりない。冒険者のみんなは暖かいなと思うとともに,彼らの本作への愛と情熱を深く感じられたので,まだまだFFXIは元気なんだと再確認することにもなった。
ヴァナ・ディールのこんなところに変化が!
そんなこんなで,新たな世界を紡ぎだしたFFXIだが,最後の拡張データディスク「アドゥリンの魔境」が発売された2013年以降はずいぶんと世界の様子が変わってきている。特にソロでの活動や移動がしやすくなっているので,この辺りを中心に現在のヴァナ・ディールを紹介していこう。
復帰を考えている人や,これから遊ぶ人に役に立つ情報でもあるので,これからプレイを考えている人もぜひ参考にしてほしい。
1.ソロでの活動がしやすくなった!
レベルキャップが50や75だった頃にプレイしていた人はご存知だろうが,FFXIはとにかくソロでの活動,とくに戦闘が厳しいゲームであった。敵を調べたときに「(自分と)同じくらいの強さだ」と表示されても,多くのジョブではまず倒すことができなくて,「楽な相手だ」でも,相手が楽に自分を倒してくるといった有様だ。
またダンジョンは,複数人数で仕掛けを解除しないと進めない場所も多く,高レベルであっても1人で行ける場所には限界があった。
現在,戦いにおいては,先にも触れたフェイスというNPCの分身を呼び出すことができる。魔法扱いで,同時に3体までといった制約があるが,ヴァナ・ディールの星唄ミッションを進めると5人まで呼び出せるようになり,自分を入れて6人のパーティで戦える。
フェイスには,プレイ序盤から登場するNPCのナジやアヤメ,ジラートミッションのヒロインとも言えるライオン,そして星の神子さまや五蛇将など,心強いメンバーが揃っているので,ミッションやバトルフィールドの戦闘もにも挑戦しやすくなっているのだ。
またダンジョンなどの仕掛けだが,ガルレージュ要塞の魔防門は“程よい重さの石”というアイテムを入手すれば1人でも通れるようになる。流砂洞の重量扉(通称ガルカンドア)も,クエストで入手できる“重量石”というアイテムがあれば,ガルカ以外の種族でもソロで開けられるのだ。
エルディーム古墳のスイッチなども同様なので,各種ミッションやクエストも1人でスイスイと完遂できるようになっている。
プロミヴォン辺りから実装されたレベル制限付きのバトルも,その制限の多くが撤廃されており,筆者も三国ミッションから「ヴァナ・ディールの星唄」までを1人で駆け抜けることができた。
2.移動手段が増えた!
ヴァナ・ディール内の移動だが,昔は徒歩やチョコボ,飛空艇のほか,魔法のデジョンやテレポ〇〇などの使用がメインであった。魔法はジョブの制限を受けるほか,チョコボは騎乗できないエリアなどもあり,目的地によっては到着まで十数分かかることもめずらしくなかった。
現在は,街中やフィールドのあちこちに,ホームポイントや本の形をしたサバイバルガイド(Survival Guide),魔導器のウェイポイント(Waypoint)が設置されており,一度触れて登録すれば,何度でもガイドやポイント間の移動が可能になっている。また,バトルフィールドエリアまで飛ばしてくれるNPCも存在しており,昔と比べると各エリアへの移動時間がかなり短縮された感じだ。
また,後述する“ユニティ”に参加していると,バトルコンテンツ“ウォンテッド”の討伐対象であるウォンテッドNMの出現するエリアに飛ばしてもらえる。こちらはまだ行った事のないエリアも行先にできるが,帰る手段がその場にはないので,登録しているクリスタルに戻れる呪符デジョンやデジョンリングが必須だ。
デジョンリングは2014年に追加されたアイテムで,制限回数が無限のエンチャントアイテム。リキャストも10分とほかのデジョン系アイテムより短いので,復帰者やこれからプレイする人は,優先度高めで手に入れておきたい。
さまざまなウォンテッドNMがいる危険なエリアに転送してくれる子ミスラ。一体何者なのだろうか…… |
「ファイナルファンタジー」シリーズのマスコットキャラクターとも言えるチョコボ。本作にも登場し,現在も現役の移動手段であるが,2016年には“マウント”システムが実装され,モンスターなどにも騎乗できるようになった。
マウントの種類は多く,クエスト報酬やログインキャンペーンのポイントなどで入手できる。一般的なモンスターのラプトルやクロウラーのほか,「乗っていいのか……!?」と戸惑う霊獣のフェンリルなども用意されており,さらにジュノ大公・カムラナートの兄弟“エルドナーシュ”が乗っているアレこと,レヴィデイズも手に入れることができる。
個人的なオススメは何と言ってもクラブ。為三 |
また細かな点であるが,現在はチョコボやマウントから降りなくてもエリアチェンジが可能になっている。以前は街やダンジョンに入るとき,手前で降りていないと中に入れず戻されてしまう仕様であったが,そのまま侵入すれば,自動的に降りて中に入るようになっているのだ。
またチョコボやマウントが可能なエリアも拡大されている。そしてどうやら,プレイヤーキャラクターの移動速度も少し上がっているらしい。
3.フェイスで戦闘も楽々,レベルも上がりやすい
ソロ活動がしやすくなったことで,キャラクターのレベル上げも容易になっている。先に触れたフェイスを利用することでパーティメンバー集めに時間を費やす必要がなくなり,好きな時に好きな場所でモンスターを狩れるのだ。
「アドゥリンの魔境」の発売前ではあるが,2011年には取得経験値のテーブルが見直されている。敵とのレベル差によって決定する獲得経験値量が上昇しており,さらに上限値も最大で600と大幅にアップしているのだ。
なおフェイスは,フェローと異なり,育成の必要がない。先に記載したように魔法扱いで,呼び出したときのプレイヤーレベルに応じた強さになっているので,レベルが上がるたびに呼び直したほうがいい仕組みになっている。取得するためのクエストは冒険の出発国であるサンドリア,バストゥーク,ウィンダスの三国で受けることができる。クエストやミッションに登場するNPCが多いので,お気に入りのキャラクターからゲットしていくのがオススメだ。
またマウントと同様に,ログインキャンペーンで入手できるフェイスもあるので,期間中は忘れずにログインしてポイントを貯めておきたい。
4.ネタ装備で狩場に行っても大丈夫! いつでもオシャレを楽しめるロックスタイルセット
いろいろなデザインがある武器と防具だが,戦闘は装備品の性能が非常に重要になるため,見た目を重視したコーディネイトは,街中以外ではまず無理であった。
しかし,2014年に“装備セット”システムが実装され,メニュー画面のマクロ機能から“装備セット編集”で好きな装備をセットすると,実際に装備している武器や防具の性能はそのままに,見た目だけを変えてオシャレを楽しめるようになった。
ただ,登録できる装備は自分が装備できるものと,装備している武器と同じ武器種のものになっている。
お気に入り装備でフェイスと記念写真! |
5.さまざまなエモーション,コマンドが増加
オンラインゲームで欠かせないのが,ほかのプレイヤーとのコミュニケーション。喜びを表す/joyや,手を振る/waveを使ったキャラクターのモーションで,声をかけずとも気軽にリアクションをとることができるが,現在はさらに椅子に座ったり,ジョブ特有のモーションなどが増えている。段差は乗り越えられないが,/jumpでジャンプできるようになったのも大きな変化だろう。
リーフベンチは3人掛け。実行したキャラクターの両サイドで,ほかのプレイヤーが透明な椅子“アストラルキューブ”に座ると並んで座っているように見せられる |
フェイスによっては,/waveなどでいっしょにモーションをしてくれる |
6.今や食事はモーグリからも買える時代
ヴァナ・ディールの星唄を進めると,それまで入手が難しかった宝箱のカギやだいじなもの,矢弾や忍具なども三国で買えるようになる。すべてのものが買えるわけではないが,冒険の楽しさを損なわない範囲で,売っていたら便利なものをモーグリやそのほかのNPCが取り扱うようになったのだ。冒険者のニーズをわかっているこのモーグリ……やり手である。
買わずに自力で入手するという選択肢ももちろんアリ |
モーグリ繋がりでもうひとつ紹介しておきたいのが,モグハウスの進化。なんと2階ができたのだ! モーグリがいるのは1階なので,プライベートが守られた広々とした快適な空間になっている。
また,2013年にはモグガーデンというプライベートビーチも実装されている。栽培や採掘,採集ができるほか,モンスターを飼育することも可能。栽培はモグハウスでもできるが,ここでなんと「カリカリクポ」にならない! モルボルやマンドラゴラも栽培できるので,育てると畑のビジュアルがとても楽しくなる。
モグハウスの2階はすべての領域に家具を置ける。内装を他国のものや中庭に変更することも可能 |
7.あのころのフレンドに会いたい……
本作を遊んでいる,遊んでいた人の中には,フレンドやLSメンバーとのふれあいが大きな思い出になっている人も多いだろう。ただプレイの引退や休止,ワールドの移動によって疎遠になってしまった人とは連絡がとれなくなってしまうことも多く,再度ゲーム内で会おうにも難しかったりする。
「あの頃の仲間にまた会いたい!」,そんな人にオススメなのが,公式が提供する冒険者再会支援システム“FFXI ReFriender”だ。
これは,プレイ当時のキャラクター名や在籍していたワールドを登録すると,同じく登録したフレンドを見つけられるかもしれないというシステムで,条件によって表示されるプレイヤーを「知っている」「知らない」で振り分けていき,双方が“知っている”状態だとマッチングが成立するのだ。
マッチングが成立すると連絡が取りあえるので,待ち合わせ時間や場所を決めて,ヴァナ・ディール内で感動の再会となる。
フレンドではなくとも,「ロランベリーで寝バザーしてた人!」や「この人はよくサブリガ姿でガダラルの横にいたな……」という発見が楽しい。Twitterアカウントがあれば,公式サイトの専用ページから登録できるので,興味のある人は覗いてみるのもいいだろう。
8.毎日コツコツログインポイント
最近のオンラインゲームやスマホアプリでは珍しくないが,FFXIもログインボーナス的な要素が追加された。毎月定期的に開催されるもので,期間中は1日1回,ログインすると“ログインポイント”がもらえるのだ。
ポイントは,三国の港区にいるモーグリ(Greeter Moogle)がアイテムと交換してくれる。アイテムのラインナップは固定のものと毎月更新されるものがあり,先にも紹介したマウントやフェイスのほか,オシャレな武器や防具などが入手できる。
ポイントの繰り越しは1500ポイントまで可能で,アーティファクトの強化素材とも交換できる点がうれしい。
毎月目玉アイテムがある |
FFXIのプレイ復帰を考えている人に!
10周年を迎えた辺りから,大きく様変わりしているヴァナ・ディール。プレイの復帰を考えているものの,何をどう遊べばいいかが分からないといった浦島太郎状態の人もいるだろう。そこで簡単ではあるが,復帰するにあたって知っておきたいポイントをいくつか紹介しよう。なお,新規プレイヤーも覚えておくと役に立つはずだ。
1.エミネンス・レコードの受注
“少人数で遊べる新しいコンテンツ”をコンセプトに,2013年に実装されたエミネンス・レコードは,お題をクリアすることでアイテムなどを交換できるポイントの“エミネンス”や経験値などが得られるコンテンツだ。
お題は「経験値の入るモンスターを○体倒せ」や「炎クリスタルを○個入手する」などさまざまで,一部は特別報酬の「互助会引換券」も手に入れることが可能。こちらは,各種戦績や,バトルフィールドに入るためのオーブなどと交換できる。
レベルが上がりやすい昨今のヴァナ・ディールでは,手軽に装備が入手できるエミネンス・レコードが非常に便利。レベルに見合った装備を交換していけば,レベル99まで困ることはないが,デザインはシンプルなので,先に挙げたロックスタイルセットを活用していこう。
また,エミネンス・レコードを進めていくとユニティに加入することになる。これは人気のNPCたちがリーダーを務める組織で,所属していると“ユニティ:ウォンテッド”に参加してウォンテッドNMを討伐できるようになったり,ウォンテッドNMがいるエリアに移動してもらえるようになる。
NM討伐は無理にする必要はないが,移動手段として便利なので活用していこう。
ユニティに参加しているとユニティリーダーがユニティチャット上で時折つぶやくことがある。季節イベントのときは,それにちなんだセリフもしゃべっているので,見逃さないように要チェック |
2.散策を楽しみながらホームポイントやサバイバルガイドを登録
過去にそこそこ遊んでいた冒険者であれば,久しぶりとはいえヴァナ・ディールの地は見慣れた場所であろう。ただ,先に紹介したホームポイントの開通やサバイバルガイドの登録を済ませるためにも,いろいろな地を回っておきたい。
設置場所はマップなどに表示されており,未到達のものは点滅しているので見つけたら少し足を伸ばしてみよう。
上下に揺れるサバイバルガイドは通称“荒ぶる本”。赤い背表紙で荒ぶっていないほうの本は討伐依頼書で,受注した依頼に沿ってモンスターを倒すと報酬がもらえる |
新コンテンツのプレイやヴァナ・ディールを散策していると,懐かしい思い出とともに,新しくやりたいことも見えてくだろう。
筆者だが,2011年からヴァナ・ディールの星唄がスタートする2015年までプレイを休止していたのだが,復帰後にミッションを数年がかりですべてクリアし,合間合間にアンバスケードやドメインベージョンに通って,武器と防具をある程度揃えるといったプレイをしてきた。つぎは未クリアであった追加シナリオに手を出しつつ,最強武器のひとつと言われているイオニックウェポンやアーティファクトの強化に着手しようかなとも思っている。
長く続いた“レベル75キャップ”時代に,レベル63までしか育成していなかった筆者からは想像もできない目標であるが,これもまた長い時間をかけ遊びやすくなったFFXIだからこそ可能になったと思う。
なお,現在のヴァナ・ディールでホットなバトルコンテンツをいくつか挙げるとすると,オーメン,オデシー,アンバスケード,ドメインベージョンなどだろうか。オーメンとオデシー,デュナミス〜ダイバージェンス〜については経験が浅く,今回は説明することができないが,いつかは攻略を目指してみたいと思っている。
毎月ボスが変わるアンバスケードは,レベル99になった復帰者にオススメのコンテンツだ。エミネンスで入手した装備で十分に戦えるほか,報酬で得られるポイントをコツコツと貯めれば,より強い武器や防具を入手できる。
アンバスケードに挑む冒険者で賑わうマウラ |
ドメインベージョンは大勢のプレイヤーで強大なNMを倒すバトルコンテンツだ。レベル99であることと,ヴァナ・ディールの星唄を進めてエスカ-ジ・タ,エスカ-ル・オン,醴泉島に行けるようになっていることが参加条件だが,討伐対象のNMを“その場にいるプレイヤー”と協力して倒すシステムになっており,気軽にプレイすることができる。
報酬として得られるドメインポイントを集めると,これまたより強い武器や防具などと交換できるので,条件を満たしたらぜひ参加してみてほしい。
なお,これらについて全く知識がなかった筆者だが,アイテムレベル119の武器防具が欲しくて悩んでいたところ,Twitterで優しい先輩冒険者さんたちが教えてくれた。ヴァナ・ディールの世界はやはり暖かい。
ドメインベージョンは,参加者とフェイスが多すぎて全員が表示されないほどの人気ぶり。経験したことはないが,アライアンスなどで挑戦するHNM狩りもこんな感じなのだろうか |
18周年を迎えたヴァナ・ディール。数えきれないほどのバージョンアップで,その世界は大きく変化したが,それは時代に合った進化でもあり,昨今のオンラインゲームにも引けを取らない面白さを持つゲームへと進化している。
もちろん,拡張ディスクのリリースやメジャーアップデートが続いていた頃に比べると落ち着いた空気になっているのは否めないが,むしろ今だからこそじっくりと腰を据えて楽しんだり,新しい発見に気づけたりすることもあるのではないかと思う。
“ヴァナ・ディールに封じられた過去”が明らかになるという「蝕世のエンブリオ」の物語がスタートした今,過去にプレイしていた人はもちろん,新規の人もぜひ,このすばらしきヴァナ・ディールの地に足を踏み入れてほしい。
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