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印刷2009/04/13 12:06

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春だ一番 ヴァナ・デビュー「ファイナルファンタジーXI」 / 最終回:「エクストラジョブ」と「拡張データディスク」

春だ一番 ヴァナ・デビュー「ファイナルファンタジーXI」
最終回:「エクストラジョブ」と「拡張データディスク」

 

 ソロプレイがぐーんと遊びやすくなった,MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(FFXI)の魅力を初心者に向けて序盤から紹介していく本連載も,最終回を迎えることとなった。最後は,FFXIでは今後どのような展開が待ち受けているのか,駆け足で紹介していこう。

 

 

「ジュノ」を拠点とした冒険の日々

 

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クフィム島でのレベル上げが軌道に乗ってくると,パーティプレイが面白くてたまらなくなるかも。そうなればレベル30まででもサクサク進む

 前回は「クフィム島」までの冒険を紹介したが,ここクフィム島では普通のパーティプレイでレベル25前後,レベルシンクを活用すればレベル30くらいまで余裕で育てられる。
 その後は,ジュノからほど近い「ガルレージュ要塞」や「クロウラーの巣」などといった,ダンジョンのエリアも冒険候補に含まれてくる。キャラクターの成長と共に,世界が広がっていくことを肌で感じられるようになるだろう。

 このあたりのレベル帯から,キャンプポイントの候補として,拡張データディスクのエリアがちらほらと挙がるようになる。とはいえ,拡張データディスクを導入せずとも経験値稼ぎは十分に可能だし,現在は「フィールド・オブ・ヴァラー」やTreasureCasketもあるので,逆に「クフィム島で続けたい」という人も多い。パーティのリーダーが編成時に参考にしやすいよう,サーチコメントに拡張データディスクの有無を記入しておくと親切かもしれない。

 

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クフィムの「Field Manual」はとても便利な場所にあるのだ。現在はここを拠点とするプレイヤーが大勢見られる

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ソロプレイの場合だと,「フィールド・オブ・ヴァラー」でLv37まで育成可能。サポートジョブの育成をこのエリアで仕上げる人は多い

 

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「補給クエスト」を行ったリージョンへは,お手軽にワープができる。チョコボと同じくらい重宝するので,情報サイトなどでクエスト内容を調べてみよう

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拡張データディスクのエリアが,キャンプ候補に挙がるようになってくる。導入していなくても気にする必要はないが,パーティ参加時に一言伝えておくとよいだろう

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レベル30を超える頃になると,ジュノを中心に少しずつ活動範囲が広がっていく。画面は人気スポットの「ガルレージュ要塞」

 

 

レベル30で個性たっぷりの「エクストラジョブ」が選択肢に

 

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エクストラジョブを取得するには,ちょっとしたクエストを行う必要がある。画面は「吟遊詩人」のジョブ取得クエストでのワンシーン

 冒険者の次の大きな転機といえるのは“レベル30”だ。まず,この段階でメインジョブ/サポートジョブ共に個性的なアビリティが増え,ジョブらしさが色濃く出てくる。これまでは“前衛キャラ/後衛キャラ”という大まかな分類だけでも冒険できたが,このあたりから徐々に,各ジョブの特性を強く意識しながら冒険することになっていくだろう。

 そしてもう一つ重要なのが,レベル30以上のキャラクターは「エクストラジョブ」の取得クエストに挑戦できることだ。6種類のスタンダードジョブ(戦士/モンク/シーフ/白魔道士/赤魔道士/黒魔道士)だけでなく,新たに14種類のエクストラジョブ(ナイト/暗黒騎士/獣使い/狩人/吟遊詩人/忍者/侍/竜騎士/召喚士/青魔道士/コルセア/からくり士/踊り子/学者)を交えて,メインとサポートの組み合わせを追求していけるようになる。ただしエクストラジョブはモノによって,拡張データディスクの導入が必須となるため,いきなりジョブの選択肢が20種類に増えるわけではない。
 それと誤解しないでほしいのが,エクストラジョブは一般的なMMORPGにおける“上級職”や“二次職”のような,不可避の存在ではないということ。従来のスタンダードジョブの育成を続けても全然構わないし,実際そういう人も大勢いる。

 今回はとりあえず,拡張データディスクなしで取得クエストが行える,5種類のエクストラジョブを紹介していこう。連載第1回のジョブ紹介と同様に,レベル30までの見どころと,最終的な位置づけの二つの視点で軽くまとめてみたので,どのジョブを育成するか大いに悩んでみてほしい。

 

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エクストラジョブはどれも個性たっぷりだ。さらにメイン/サポートジョブの組み合わせ次第で,また違った姿を見せてくる

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最初にクエストを受けられるエクストラジョブは5種類。スタンダードジョブと比べて一癖も二癖もあるものばかりだ

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エクストラジョブは,またレベル1から育成することになるが,プレイヤーは以前よりも多くノウハウを持っているはず。レベルもサクサク上がっていくだろう

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黒魔道士のサポートに,アトルガンジョブの「コルセア」を付けてプレイ中。自分が遊びたいジョブがあるかどうかは,拡張データディスクを選ぶ際のポイントの一つ

 

 

【ナイト】

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・レベル30まで
 片手剣と盾を手に戦う聖騎士様。“タンク”(敵の攻撃を一手に引き受ける盾役)の代表格で,直接攻撃のほか,白魔道士系の呪文を少しずつ習得できるのが大きな特徴。このようなハイブリッド型のジョブは“大器晩成型”という宿命を背負っており,レベル30未満のうちは“メイン:戦士/サポート:白魔道士”のキャラクターとの極端な違いはない。ナイト単体の能力では「挑発」が使えないため,サポートジョブに戦士を選ぶのが定番だ。
 FFXIのタンクジョブは,他に「忍者」もあるが,こちらは育成時に多額のギルが必要となるため,初心者にはお勧めできない。タンクに興味がある人は,スタンダードジョブがレベル30になったら,真っ先にナイトの取得クエストを行おう。

・中〜高レベルでは?
 “敵対心”を上げるための呪文やアビリティを数多く習得し,モンスターの攻撃を真正面からガッチリ受け止めるという,タンク役の醍醐味をたっぷりと味わえる。タンクが活躍することで,他のジョブの仲間達もフルパワーを出しやすくなり,それによってパーティプレイ全体が円滑に進むのだ。

 

【暗黒騎士】

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・レベル30まで
 ナイトが「戦士+白魔道士」のハイブリッドなら,こちらは「戦士+黒魔道士」のハイブリッド型ジョブ。ナイトの能力が味方を守るために役立つのに対し,暗黒騎士は攻撃に特化しているのが特徴。ときには自らの防御力やHPすら犠牲にしてまで,瞬間的な攻撃力を高められるのだ。得意な武器種別が“両手鎌/両手剣”ということもあり,一撃で与えるダメージは高いが,下手をすると逆にいきなりピンチに陥ってしまうことも。前衛系ジョブの中でも,“敵対心”の見極めがとくに重要となる。

・中〜高レベルでは?
 タンクからターゲットを奪ってしまった場合の対処法が増えることで(味方メンバーを含む),アタッカーとしての本領をようやく発揮できるようになる。習得できる黒魔法は有用なものが揃っており,モンスターを硬直させたり寝かしつけたりといった魔法は,瞬間的な判断力を要するものの最大級の効果を発揮する。これらは攻撃的なサポートという見方もでき,上手な暗黒騎士はパーティのピンチを未然に防いでくれるのだ。

 

【狩人】

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・レベル30まで
 主にクロスボウや銃器などの遠隔系武器で戦うアタッカー。ターゲットが自分に向かない範囲での最大ダメージを考えるという意味では,黒魔道士に近いポジションかも。モンクや暗黒騎士が場合によってサブタンク的なことも行えるのに対し,狩人の防御力はあまり高くないので難しい。矢弾が消耗品であるため,懐事情の厳しい初心者には少々苦しいかも。実際に選択肢として挙がるのはギルに余裕ができてからになるだろう。

・中〜高レベルでは?
 ウェポンスキルやアビリティなどで瞬間的に与えられるダメージは,全ジョブを含めてもトップクラス。狩人の攻撃力はあまりに強すぎるため,過去に大きなバランス調整が何度か行なわれており,割と数奇な運命を辿ってきたジョブともいえる。

 

【吟遊詩人】

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・レベル30まで
 自分を中心とした範囲内のキャラクターに,一時的にブースト効果を与える「呪歌」を駆使するジョブ。呪歌の効果には「攻撃ダメージが上昇」「攻撃速度が上昇」「MP自然回復量が上昇」などがあり,これらの中から一人の味方に対し,同時に2曲(二つ)までかけられる。呪歌の詠唱(歌唱)には10秒が必要で,効果時間は2分間であるため,戦闘中は常に前衛と後衛の間を行ったりきたりしながら歌いまくるという,独特なプレイスタイルとなる。

・中〜高レベルでは?
 ソロプレイでは実力を発揮しづらいが,呪歌の効果は絶大で,レベル上げを含めた1パーティ以上でのコンテンツでは常に求められる存在。中でも,敵の攻撃速度を著しく減退させる呪歌「エレジー」(Lv39〜)は,タンクにとってバトルの難度が一変してしまうほどの効果がある。また,モンスターを寝かしつけることが得意なため,釣り役への適正も高い。

 

【獣使い】

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・レベル30まで
 エリア内にいるモンスターを一時的に「魅了」し,それを他のモンスターにけしかけて戦うという,いうなればペットクラスの一種。ペットが仲間というか,実際にやっていることは扇動に近く結構エグいかも。一人でもパーティプレイに近い雰囲気で遊べるのは魅力といえそうだ。
 以前はFFXI随一のソロ向けジョブとして存在感を放っていたが,現在はどのジョブでもソロプレイで十分に育成ができる。獣使いならではの優位性といったものは,いくぶん減ってきているようだ。

・中〜高レベルでは?
 各エリアに生息するモンスターを熟知することで,時間は多少かかるものの,ソロプレイで高レベルまで育てることが可能。最後までFFXIをソロプレイ中心で遊びたいという人なら,今でも獣使いを検討する価値はある。逆にパーティプレイで獣使いと接する機会はあまり多くないだろう。

 

 

「拡張データディスク」導入で何がどう変わるのか

 

 FFXIではこれまでの7年間に,計4本の「拡張データディスク」がリリースされている。本連載を参考にプレイを始めたばかりという初級冒険者にとって,これらの拡張データディスクは今すぐ必要というわけではない。しかし14種類のエクストラジョブのうち,上記で紹介していない9種類が含まれるなど,気になる人も多いだろう。
 ここでは現在リリースされている拡張データディスクの主な内容と,初級冒険者にとってどういった存在なのかを,かるーく紹介していきたい。

 

「ジラートの幻影」(2003年4月17日発売)
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新たなエリアへ冒険するときは,それだけで胸が躍るだろう。初めて飛空挺に乗れるようになった頃,意味もなく何度も往復してしまったのを思い出す

・主な内容
 FFXI初となる拡張データディスクで,導入することで「エリア」「ミッション」「エクストラジョブ」などが追加される。FFXIはジラートまでを含めて“本編”という見方をされることが多く,4月から順次実装される予定の新シナリオ3種も,ジラートの導入が前提条件となっている。

 追加エリアは大半が無条件で利用でき,しかもレベル上げでの美味しい狩場が多く含まれている。代表的なものだけでも「コロロカの洞門」(Lv18前後),「ユタンガ大森林」(Lv24以降),「海蛇の岩窟」(Lv32前後)などがあり,初級冒険者にとっても恩恵を受けやすいだろう。

 

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ジラートミッションのクライマックスで訪れるリージョンの「トゥー・リア」は,なんと丸ごと空中に浮かんでいる。ここからの眺めはFFXI全エリアの中でもとくに素晴らしい

 ジラートミッションは,3国それぞれから始まったミッションの“ランク6”から,連続する形で行われる。初級冒険者が実際に挑戦するのは,しばらく先の話になるだろう。キャラクターのレベルキャップが低かった頃に設定されたバランスのため,十分に育成したキャラクターで挑めば,ミッションの難度は今となっては高くはない。

 エクストラジョブは,「忍者」「侍」「竜騎士」「召喚士」の四つ(厳密には召喚士になるだけならばジラート必須ではないが,ほとんどの召喚獣はジラートを実装していないと入手できない)。忍者は育成時に多額のギルが必要で,また召喚士は若干クセはあるが,全体的に粒揃いである。

 

・初級冒険者にとっての見どころは?
 追加エリアに関連した話になるが,南方に位置する拠点の「カザム」へは「飛空艇」に乗って移動する。これは“3国−ジュノ間”を運行する飛空艇と比べて利用条件が緩く,早い段階で利用できるようになる。この飛空艇からの絶景は,FFXIをプレイするからには一度は目にしたいものの一つだ。

 

「プロマシアの呪縛」(2004年9月16日発売)
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プロマシアミッションは,過去に滅んでしまった「タブナジア皇国」を舞台に繰り広げられる。ちょっぴり悲しいストーリーだ

・主な内容
 ミッションを主体とした珍しい拡張データディスク。フィールドやダンジョンなどの追加エリアの多くは,ミッションを進めるにつれ段階的にアンロックされていく仕組みだ。
 そんなプロマシアミッションの最大の特徴は,ミッション用エリアへの進入時点でキャラクターのレベルに上限が課せられること。エリア全体に「レベルシンク」が適用されているようなもの,と言えば分かりやすいだろうか。ミッションの序盤はレベル30制限で,次第に40,50……と拡張されていく。

 ミッションの難度は,エリア内の移動やバトルに限っていえば,現在は極端に難しくはない。プレイヤーの多くはすでに制覇してしまっているか,あるいは諦めているかの二極化が進んでいるように見受けられる。ジラートミッションなどのようにサクっとお手伝い,といったことは実際にはなかなか難しいようだ。

 

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プレイヤーが直接介入するFFXIの「ミッション」は,MMORPGとしてユニークな試み。それを軸にした拡張データディスクがプロマシアだ

・初級冒険者にとっての見どころは?
 追加されるエリアの中で,経験値稼ぎのキャンプで人気があるのは,「ビビキー湾」(Lv30前後)ぐらいだろうか。もともとミッション主体の拡張データディスクであることと,エクストラジョブがないこともあり,初級冒険者があわてて導入する必要はない。とりあえず,先にジラートや(次に紹介する)アトルガンのミッションを制覇し,他のミッションにも興味が湧いてきてから導入を検討しても大丈夫だろう。
 ちなみにプロマシアの中には,ベテランプレイヤーが熱心に通うエリアもある。あまり初心者向けではないものの,FFXIを極めようと思ったら,他と同様に避けては通れないだろう。

 

「アトルガンの秘宝」(2006年4月20日発売)
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現在のゲーム内で最も賑わっている「アトルガン白門」の競売前。画面では描画しきれていないが,実際にはこの中に100名以上のプレイヤーキャラがいたりする

・主な内容
 これまでの舞台だった“クォンおよびミンダルシア大陸”から遠く離れた,近東の“アトルガン地方”を舞台に繰り広げられる拡張データディスク。導入により「エリア」をはじめ,「ミッション」「エクストラジョブ」,そして膨大な量のコンテンツが追加される。

 全体的に充実した内容だが,冒険者にとって最も重宝するのは,主要施設の大半が集結した新拠点「アトルガン白門」だ。かつてジュノを拠点としていた冒険者の多くが,現在はここへ“移住”しており,時間帯にもよるが200〜300人前後のプレイヤーで大きく賑わっている。しかもそのすぐ隣のエリアでは,なんと“最大700名オーバーのPC+NPC”と,多数のモンスター達がぶつかり合うというコンテンツが繰り広げられている。

 アトルガンで追加されるエクストラジョブは,「青魔道士」「からくり士」「コルセア」の三つ。いずれもテクニックを要求されるジョブで,初級冒険者が使いこなすのはかなり難しいだろう。

 

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アトルガンの拠点は,外敵からの侵攻に脅かされている。それを具体化したコンテンツ「ビシージ」では,周りで何が起こっているのか分からないほどの大規模バトルが

・初級冒険者にとっての見どころは?
 アトルガン白門へ移動するためのクエストは,一応レベル30くらいあればソロでもクリアできる。ただしアトルガンで導入されるコンテンツの多くは実質的にレベル50以上を対象としており,早い段階で訪れてもチンプンカンプンかも。アトルガン導入によりゲームの幅がぐんと広がるのは間違いないので,適正レベルまで育成した暁には導入をお勧めしたい。

 

「アルタナの神兵」(2007年11月22日発売)
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過去世界の各エリアは,現代世界をベースに一部地形が異なった作り。現代との最大の違いは,正真正銘の“戦争”が行われていることだ

・主な内容
 現代のヴァナ世界から約20年前にタイムスリップして,当時激戦の最中にあった「水晶大戦」に飛び込む……という拡張データディスク。このストーリーを辿っていくアルタナミッションは,数か月おきに実施される大規模アップデートにより,今もなお継続されている。

 過去世界の各エリアでは,“3国+α”のNPC勢力とモンスターとが,実際にバトルを繰り広げている。そこへプレイヤーキャラクターが直接参戦して,水晶大戦を勝利へ導くというわけだ。この「カンパニエ」と呼ばれるコンテンツでは,フィールド・オブ・ヴァラーとはまた違った形で,ソロプレイによる育成が可能。ただし敵は強く,実際にソロプレイで経験値稼ぎを行うには,レベル50〜60前後は必要となるだろう。

 アルタナで追加されるエクストラジョブは,「踊り子」「学者」の2種類。学者は後衛の集大成的なテクニカルジョブだが,一方の踊り子は多芸かつ,格下相手にめっぽう強い。本連載で紹介してきたプレイスタイルともぴったり一致しており,かなりお勧めだ。

 

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カンパニエでは誰でもお手軽に,大規模バトルを満喫できる。また対象エリア数が多いため,極端な混雑は起こりにくい

・初級冒険者にとっての見どころは?
 アルタナ拡張は,水晶大戦当時のバックグラウンドストーリーを理解すればするほど堪能できるが,それはFFXIの上級者になってからかも。全体的には中〜上級者向けの内容だが,新ジョブの「踊り子」だけは別で,早い段階から手に入れてもきっと損はない。踊り子は1年以上前にプレイレポートを掲載しており,今でも通じる内容だと思うので,詳しくは「こちら」を参照してほしい。

 

追加シナリオ(2009年4月9日以降順次)

 最後に拡張データディスクとは異なるが,オンライン販売による「追加シナリオ」が先日登場している。第1弾の「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」は4月9日に実装されたばかりで,ちょうどこの連載が掲載される頃には,多くのプレイヤーが熱中していることだろう。今後は数か月おきのペースで,「戦慄!モグ祭りの夜 ヴァナ・ディール史上最小の作戦」「シャントット帝国の陰謀 ヴァナ・ディール史上最凶の作戦」が発売される予定だ。

 いずれの追加シナリオも,FFXI本編からジラートまでの世界観をより深く掘り下げるための存在である。そのシナリオコンセプトから察するに,FFXIの初級冒険者に深く関わってくるのは先の話となりそうだが,FFXIの世界はこのようにして現在進行形で今も広がり続けているのである。

 

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ヴァナ・ディールでの冒険はまだまだ続く

 

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本連載では経験値稼ぎを中心にノウハウを紹介してきたが,FFXIにはそれ以外にも膨大なコンテンツが用意されており,そのすべての魅力を紹介しきれないのは残念

 これまで計5回にわたって,2009年春現在のFFXIを初心者向けにレクチャーしてきたが,いかがだっただろうか。
 FFXIは7年間もサービスが続いていることから,ゲーム内にはライトなものからコアなものまで幅広く,そして膨大な量のコンテンツが用意されている。連載を終えるにあたって最後のアドバイスは,このようにたくさん用意された“遊び方”の中から,自分のプレイスタイルに合ったものをうまく選んでほしいということだ。そのチョイスさえ間違わなければ,何年も夢中になり続けられるゲームなのである。

 初心者向けのガイド連載はこれにて終了となるが,4Gamerでは今後も不定期連載「FFXIレポート」をはじめ,ゲーム内外での大きな動きを逐次追っていく予定だ。これからも,どうぞよろしく。

 

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中級者以上の1パーティで楽しめるコンテンツだけでも,とんでもない量がある。それこそ,とても遊び尽くせないかもしれないほどだ

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1パーティよりも規模が大きい「アライアンス」(最大18名)単位での冒険も用意されている。もちろん敵も手ごわく,そのぶん報酬のグレードも上がる

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アライアンスを超える規模のコンテンツもある。画面は,短時間で密度の濃いバトルを満喫できると評判の「エインヘリヤル」

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FFXI初のRaidコンテンツとして,導入当時,プレイヤーに大きな衝撃を与えた「デュナミス」。専用のLSに所属して,どっぷりハマるプレイヤーも続出

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このところ初級者向けにゲームバランスが調整されているのは,本連載の読者ならよくご存じのことだろう。この方向性のアップデートはまだまだ続くはず

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ユニークなインゲームイベントの数々もFFXIの魅力の一つ。最近は,良い意味ではっちゃけたイベントが増えてきたように感じられる

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今回の連載を執筆しながら,FFXIもだいぶ変わってきたんだなぁと実感。これからもFFXIの進化に大いに期待したい

 

■■川崎政一郎(ライター)■■
というわけで本連載は今回が最終回となるが,もちろん紹介したのはFFXIのほんの氷山の一角に過ぎない。これから先も中級者向けコンテンツ,上級者向けコンテンツが山ほど待っているのがFFXIの世界である。過去にさまざまな形でこれらを紹介しており,今後も紹介していきたいと,4Gamerおよび川崎氏は考えているので,これからもどうぞよろしく。
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