プレイレポート
【FFXIレポート10】これでもう迷わない!「FFXI」バトルコンテンツガイド2009春<前編>
だがその一方で,例えばフリートライアル版の公開をきっかけにFFXIを始めた人など,最近ようやく中〜高レベル帯に到達したようなプレイヤーにとっては,一体どれから手をつければよいのか,若干分かりにくい面がある。どれが自分に適しているのかを判断するための材料が,探してもなかなか見つからないのだ。
そこで今回のFFXIレポートでは,現在ゲーム内で人気が高いバトルコンテンツを厳選し,できるだけ分かりやすく紹介していきたい。システムや報酬などの基本的な説明は控えめにして,適するプレイスタイルや現在のゲーム内における位置付けなどを解説してみた。
一応厳選したつもりではあるが,それでもやはり,数は膨れ上がってしまった。本稿ではとりあえず,比較的小規模なパーティー,もしくはソロで臨めるコンテンツをまとめ,“前編”としてお届けしよう。
【1】カンパニエバトル
●主な人数規模:1〜数名
●主な挑戦条件:過去世界で3国のいずれかに所属する
FFXIの4番目の拡張データディスク「ファイナルファンタジーXI アルタナの神兵」における,事実上のメインコンテンツ。冒険者が現代世界から約20年前のヴァナ・ディールにタイムスリップし,当時まさに行われていた“水晶大戦”に,アルタナ連合軍の一兵卒として直接参戦して,獣人血盟軍を相手にバトルを繰り広げるというもの。
カンパニエバトルは,現在21ある過去世界の全エリア(拠点を含む)で突発的に発生している。実際には,ほとんど24時間中,どこかしらで行われており,プレイヤーはいつでも好きなときに戦場へワープして参加/離脱ができるのだ。それでいて大規模バトルの雰囲気と,戦術的なプレイを両立しているというところが大きな魅力である。
バトルごとに,敵味方のNPCの戦力規模にむらがあることも影響していそうだが,ゲームバランスの調整が頻繁に行われていることに注意してほしい。そのため上手に経験値を稼ぐには,各種情報サイトなどを通じて,トレンドを追っていく必要がある。大まかな目安としては,一度のバトルで1000前後の経験値が稼げるくらいの実力があるとよく,レベルに換算すると50〜60前後は欲しいところだ。
報酬に関しては,バトルでの功績によってポイントを獲得し,それを貯めることで装備品などと交換ができる。ソロプレイでも楽しめるコンテンツの割には,それなりのグレードの装備品が入手できるので,とくに大規模コンテンツには参加しにくいような人にとっての,良いプレイ目標となるだろう。
また,カンパニエを行うことで冒険者のアルタナ連合軍における階級も上がっていき,それにより新たなコンテンツにも参加できるようになる。中でも,特定条件を満たしたときのみ挑戦できるバトルフィールド(以下,BF)戦は,数百万ギル相当のドロップアイテムが見込め,現在かなりの人気がある。
カンパニエバトルの今後に関しては,獣人血盟軍の本拠地エリアの実装が予定されており,まだまだ拡張が続くと思われる。上で述べたBF戦のような,発展型のコンテンツも大いに期待できるだろう。ただし階級を上げるには,仮に一から始めた場合は相当な労力と時間がかかってしまうので,今から準備を整えておく価値があるかもしれない。
総合的に見ると,バトルに参加し続けないと階級が落ちるという仕様さえ除けば,バランス調整が落ち着いてきたことで,広くおススメできるコンテンツになったという印象だ。
【2】アサルト
●主な人数規模:3〜6名
●主な挑戦条件:アサルト用のチケット(1日に1枚発行)
FFXIの3番目の拡張データディスク「アトルガンの秘宝」において,冒険者はアトルガン皇国へ赴き,“傭兵”としてさまざまな活動を行っていく。その一環として,アトルガン皇国が敵対する各地域へ,少数精鋭によるチームで急襲作戦を行うというコンテンツが“アサルト”だ。
傭兵階級ごとに全部で51種類ものアサルト作戦があるが,それぞれの具体的な目的はすべて異なる。中には戦闘をまったく必要としない作戦もあるなど,改めてラインナップを見渡すと,FFXIという環境を利用した壮大な実験場,という印象すら受ける。
アサルトはエリア移動も含め,30分足らずで充実した冒険を満喫できる。参加チケットは1日に1枚しか発行されないので,極端にハマることもない |
戦闘を必要としないアサルト作戦もいくつかある。持ちジョブに関係なく参加できるのは嬉しいところ |
作戦内容は異なれど,どのアサルトも,手軽にスリリングな冒険が楽しめるという特徴はは一貫している。ポータルエリアである“アトルガン白門”から1エリアで移動でき,最長でも30分しかかからないのだ。全体的に好評を博したアトルガンの秘宝だが,その理由の多くはこのアサルトに含まれているといってよい。
また,アサルトの中には,ミシックウェポン(およびウェポンスキル)の獲得/会得などに深くかかわる,「ナイズル島踏査指令」も含まれている。あらゆる面でイレギュラーなアサルトではあるが,こちらもFFXIの上級者にとって,もはや避けてはとおれないコンテンツである。
報酬システムとしては,アサルトのクリア時に専用のポイントが獲得できる。ポイントと交換できる装備品は優れており,またそれとは別にサルベージへの挑戦時にも用いることになるため,アサルトのニーズは依然として高い。トレードできるポイント交換品の流通価格は,現在も極端な下落を見せておらず,上手くやれば金策目的にも利用できるだろう。お金に困っている人は,とりあえず競売を定期的にチェックしてみることをオススメする。
ポイントの価値がそれなりに高いため,いかにして効率よく獲得するか,という部分に目がいきがち。この点を気にし始めると,プレイスタイルが一気に狭まってしまう |
新規キャラクターでアサルトを始めたところ,メンバー集めが想像以上に大変だった。“人数が少ないほど獲得ポイントが多い”という仕様がネックのように思える |
そんなアサルトの現状についてだが,流石にアトルガン期のコンテンツなだけあって,各作戦における攻略ノウハウは広く知れ渡っている。そして多くのプレイヤーは,クリアを前提とした上で,いかにして効率よくポイントを稼ぐか,という部分に注目しがちだ。現在のバランスでは,レベル75のキャラクターが3〜4人でクリアできるアサルト作戦が高ポイントを獲得しやすく,逆にそれ以外の作戦/条件はメンバー募集があまり多く行われていない。
元々アサルトはレベル50以降なら挑戦でき,作戦内容もユニークなものが数多く揃っているだけに,ポイントシステムのおかげでややハードルが高くなっているのは残念だ。例えばレベル50〜60程度の中級者が,さまざまなアサルト作戦に参加しやすくなるようにバランス調整されれば,きっと多くのプレイヤーに歓迎されるのではないだろうか。
「ナイズル島調査指令」の人気は,最近になってようやく少し落ち着いてきた。ランダム要素が魅力の新コンテンツを待ち望む人は多いのではないだろうか |
ミシックウェポンのクエストは,アトルガン関連のコンテンツを全制覇せよという途方もない内容。すでに獲得したプレイヤーもいるようで,なんというか,世界は広い |
【3】印章BF
●主な人数規模:3〜6名
●主な挑戦条件:獣人/獣神印章を所定数集める
印章BFはハイリスク・ハイリターンのコンテンツ。ベテランプレイヤーの中にも,初めてBFに挑んだときの興奮が忘れられないという人が多い |
印章BFの特徴は,たとえバトルに勝っても負けても,トリガーアイテムが戻ってこないこと。一回の挑戦に必要な印章を集めるには,プレイスタイルによっても変化するが大体1〜2か月程度の期間が必要となるので,どんなに慣れていても大きなプレッシャーが生まれる。その緊張感が面白いと思う人も少なくないだろう。ちなみにベテランの中には,数百個単位で印章を貯め込んでしまう人も存在する。
BFの種類によって人数規模はさまざま。現在は3〜6名用が主流だが,中にはフルアライアンス級のものもある |
印章BFが導入された当時のFFXIは,今ほど多彩なコンテンツがあったわけではない。長い間待ちわびた一大イベントという位置づけであった |
現在は必要な印章数と報酬のバランスが優れた,10種類程度のBFに募集が落ち着いているようだ。変動しやすい情報を紹介してもあまり意味がないのだが,それでも“オリハルコン”が確実にドロップする「会議は踊る」や,“クジャクの護符”のドロップ率が心なしか引き上げられている気がしないでもない「光る眼」は,定番中の定番。ゲーム内世界においても金策が難しいこのご時世において,一攫千金が見込めるコンテンツとして広く親しまれている。
プレイスタイルに関しては,参加メンバーの全員がトリガーアイテムを持ち寄って,一気に攻略するというツアーが主流である。6人形式の場合,トータルで2〜3時間と結構な長丁場だ。BFがあるエリアによっては,出口から入口の距離がかなり長く,移動に余計な時間がかかってしまいがち。ここは改善の余地があるのかもしれない。
本稿を参考にこれから印章BFに挑戦するような人にとっては,先述したプレッシャーがあるため,どうしてもハードルが高く感じてしまうことだろう。まぁ確かに失敗することはあるのだが,割り切って考えれば,緊張感と面白さはある程度比例するものだ。仲の良いフレンドや,リンクシェルの仲間と一緒に挑戦すれば,結果に関係なくきっと良い経験になると思うので,ぜひ思い切って挑戦してみてほしい。
メリットポイントなどの実装により,相対的なBFの難度は緩やかに下がってきている。とくに,獣神印章タイプのBFはクリアしやすいだろう |
ゲーム内の経済が安定してきたことで,BFで得られるドロップアイテムも再び注目されている。一攫千金が狙えるコンテンツとして定着しそうだ |
【4】ENMクエスト
●主な人数規模:6名
●主な挑戦条件:プロマシアミッションを進める
ENMクエストは,“タダで挑戦できるBF”のようなものだ。最近は参加人数が減ることで,ドロップアイテムの価値が少しずつ上がってきている |
ENMクエストを受けられるのは1週間に1回のみで,印章BFのように人数分を繰り返すというスタイルでは行えない。それでもドロップアイテムの中には,戦利品を売却し,山分けしても十分な利益が出るものもある。
現在人気が高いENMクエストは,3か所の“プロミヴォン”を巡るツアーと,アットワ地溝で行える「猛進転進」。前者はトータルで9000の経験値+ドロップアイテムが獲得でき,後者はトレード可能な両手刀としては最強の一振りである“破軍”がドロップする。そのほかのENMクエストに関しても,ドロップアイテムの競売価格を調べていると,おや,と思うものがちらほら。
ENMクエストの“E”は,“Empty”の略。これはプロマシアミッションに深く関わる“虚ろ”に由来している |
一部のENMは,挑戦権を得るためにちょっとしたイベントをこなす必要がある。アットワ地溝では山登りをすることに。頂上からの眺めは絶景 |
ちなみにENMクエストの対象となっているBFは,いずれもプロマシアミッションの戦闘パートでも訪れる。この二つを同じ場所に設定した背景には,導入当初のゲームバランスがキツく,プレイヤーに敬遠されがちだったプロマシアミッションへの参加を促す,という側面もあったのかもしれない。
しかし現在のプロマシアミッションのバランスは,導入当初とは比較にならないほど穏やかになっている。なのでもし,ミッションを進めるためのメンバーを集めにくいという人がいたら,ENMクエストとセットで行うツアーを検討してみてはどうだろうか。例えば,「ミッションを進める人はENMのドロップアイテムにはロットインしない」というルールを設ければ,ヘルプ要員も若干参加しやすいと思われる。
一度のツアーで1回しか行えないので,トリガーを準備する時間を含めてもそれほど長時間がかからない。道中でNMを探したり,ほかのクエストを並行したりできる |
多くのBFはプロマシアミッションと共通している。ミッションを進めるためのメンバーを集めにくいという人は,セットツアーの検討をオススメしたい |
【5】サルベージ
●主な人数規模:6〜7名
●主な挑戦条件:アサルトポイント1500
サルベージの内部は,BF形式ではなく階層構造のダンジョンとなっている。かなり広く,そして長く険しい道のりとなる |
一つの装束アイテムを完成させるためには,まず,3種類のパーツを集めねばならない。「5種類の装束×5か所の部位×3種類のパーツ=75」ものパーツが,四つあるサルベージ用のエリアにばらばらに配置されているのだ。冒険者はそれらを海底エリアから引き上げる(=サルベージ),というコンセプトである。
エリア内の冒険についても独特かつ高難度。エリアへの進入時点では,装備やステータスなどすべての項目に“縛り”が発生し,モンスターなどから獲得できる専用のアイテムを用いて解除しないと,まるで役に立たない。どの項目の解除アイテムが,どのようにして獲得できるのかは完全に決まっており,攻略サイトなどの予習を前提としたガチガチの戦術が求められる。また解除アイテムの数にも限りがあるため,必要以上の人数がいても意味がない。
左上のステータスウィンドウに注目。スタート直後はアビリティや呪文すら一切使えず,完全に丸腰の状態だ |
解除用のアイテムが次から次へとドロップ。これらを適切なプレイヤーへ分配していかねばならない。リーダー役には高いスキルが求められる |
その結果,現在はジョブを厳選した6〜7名のメンバーにて行われるのが主流である。参加ジョブや各種項目の縛り,そして制限時間などさまざまな面でキツく,臨機応変な対応や余裕とは程遠いコンテンツだが,そんなギリギリの激戦を切り抜け,見事にパーツを獲得できたときの達成感は,ちょっとほかでは味わえない域に達している。ダイバーが酸素ボンベの残量ギリギリで,お宝を引き上げた瞬間の喜びとでも例えるべきだろうか。タイムアタックに似た独特の魅力にハマるコアプレイヤーは後を絶たない。
パーツのドロップ率は全体的に低く,三つ集めるだけでも相当な労力を要するが,実はそれだけでは装束アイテムは完成させられない。部位によっても大きく異なるが,ときには1000万ギル(相当)を超える素材品を用いて,補修作業を行う必要があるのだ。こうやって書いていても頭が痛くなってくるが,完成した装備品の性能はずば抜けており,現時点での“最終装備”といえるものも多い。
また,サルベージが生んだ素材品の膨大な需要は,印象BFをはじめとしたいくつものコンテンツが供給する形となる。そういった意味では,FFXIのゲームバランスや経済の一部が,サルベージを軸に回っているという見方もできるだろう。
攻略法は完全に決まっており,ありとあらゆるテクニックが必要となる。制限時間も厳しく,たった一度のミスがチーム全体の失敗に直結することも |
装束アイテムのパーツによって入手難度は大分違う。たとえパーツが二つ集まっても,そこからコンプするには想像以上の労力を要することも |
新たにサルベージに挑戦するようになって,一つめの装束アイテムをコンプリートするまでには長い時間がかかる。だが,ある程度サルベージを続けていると,それとは別にフリーで獲得したパーツが少しずつ集まっていき,もう少しで揃うというものが出てくるのだ。そうなると思わず完成させたくなってしまうわけで,最初のハードルは高いものの,止め時を見つけるのが難しいという,なかなか悩ましいコンテンツである。
難度がかなり高いため,メンバーのジョブ構成が固まってしまうのは仕方がないだろう。あらゆる面でコアプレイヤー向けのコンテンツである |
ミシックウェポンのクエストで必要な,アレキサンドライトもここでドロップする。収穫量にむらがあるものの,金策目的でサルベージを行う人もいる |
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