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[Gamescom]新ハードや新作タイトルがドイツのケルンに結集。2011年8月17日から世界最大規模のゲームショウ「Gamescom 2011」がいよいよ開幕
昨年(2010年)のGamescomの数字を並べてみると,来場者の総数は25万4356人で,参加メーカーは505社。メディア関係者は4400人。ビジネス目的の来場者は1万8943人であり,波及効果としてケルン市には延べ10万人の観光客が訪れたという。来場者数でいえば,E3や東京ゲームショウをしのぐ,世界最大のゲームイベントだ。
「Wii U」「PlayStation Vita」といった新しいゲームハードの登場に加え,2011年末には「The Elder Scrolls V: Skyrim」「Call of Duty: Modern Warfare 3」,そして「Battlefield 3」などのビッグタイトルがリリースされるため,例年にない盛り上がりを見せている。2011年のGamescomが前年を上回る実績を残すのは,間違いないだろう。
多くのゲームメディアがケルンに集合することになるが,Gamescomは基本的にファンイベントであり,メディアおよび業界関係者を対象としたE3に比べて,新情報発信場所としての役割は薄い。また,開催がE3の2か月後であり,欧米のショッピングシーズンである年末にはまだ間があるため,メーカーとしても新たな情報を出しにくいタイミングだ。
展示ブースには多数の試遊台が並んでいるが,E3のように傍らでゲームの説明をしてくれる担当者はおらず,基本的に遊ばせっぱなし。地理的な乖離もあって,北米のメディアの数はそれほど多くない。
ケルンのシンボル,大聖堂 |
北米のActivision Blizzardは,E3では派手な印象に乏しいものの,Gamescomの会場には驚くほど巨大なブースを構え,「World of Warcraft」の最新拡張パックや「Diablo III」を来場者にプレイさせるなど,思い切ったファンサービスを例年行っている。列に並べば誰でも遊べるので,我々ももちろん,並ぶつもりだ。
北米に比べて,とくにドイツは依然としてPCゲーム市場が大きいため,E3には顔を出さなかったヨーロッパのPCゲーム専業メーカーが,新作発表を行ったりもする。「超大作」とは呼べないかもしれないが,息の長い人気シリーズの最新作だったり,有名ゲームデザイナーの意外な新作だったりなど,驚かされることもたびたびある。とりわけドイツではストラテジーの人気が高いため,日本のストラテジーファンは期待していいかもしれない。
会場となるケルンメッセの4つのホールの総面積は8万平方m。さらに,2つのホールがビジネスエリアとして,また2つのホールが,Gamescomと併催される「Game Developers Conference Europe」に使用され,それらを合計すると12万平方mという広さになる。4Gamerは,今年もそんなケルンメッセから最新のゲーム情報をお届けする予定だ。もっとも,これだけの広さとなると,歩くだけで疲労困憊するのは間違いなく,日頃,運動不足な取材班の体力も心配になる。
ファンイベントだけあって,会場のテンションは異常なほど高い。実際問題として,発売前のあんなタイトルや,こんなゲームをプレイでき,通常はメディアにしか見せないムービーを目のあたりにできるのだから当然といえば当然だ。そういった雰囲気も合わせてお伝えできればと思う。
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