SIGGRAPH ASIA 2015
会場では,多くの関連分野での研究発表や展示,作品の上映などが行われた。現地取材で,グラフィックス業界の最先端ではどのようなことが行われているのかを紹介してみたい。
- 関連サイト:http://sa2015.siggraph.org/jp/
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顔面タブレットやVRガリバートンネル体験から空中結像ディスプレイまで。SIGGRAPH ASIA 2015,Emerging Technologies展示セクションその他編
2015年11月2日から5日まで兵庫県・神戸コンベンションセンターで開催されていた「SIGGRAPH ASIA 2015」のEmerging Technologies展示セクションに出展された展示物のうち,とくにユニークだと感じたものをまとめて紹介してみたい。
CG作品の祭典SIGGRAPH ASIA 2015 Electronic Theaterレポート。ネットで話題になった日本人作家のあの作品も入選
SIGGRAPHといえば,プロ・アマ問わずのCG映像作品の品評会である「Computer Animation Festival」(CAF)が看板イベントの一つとなっている。ここではSIGGRAPH ASIA 2015でイベント「Electronic Theater」(ET)に入選した日本人作家の作品や,各部門賞を受賞した作品を中心に紹介してみたい。
[SIGGRAPH ASIA]立体映像の初音ミクを360度全方位から見られる,驚きの立体視ディスプレイ「fVisiOn」
SIGGRAPH ASIA 2015の展示会場では,情報通信研究機構が出展した,テーブル上に3D立体像を表示するディスプレイ「fVisiOn」が注目を集めていた。テーブルの中心に表示された立体映像が,360度どこからでも見られるうえ,鏡に映したり,インタラクティブに動かすこともできるのだ。革新的な立体視システムの仕組みをレポートしよう。
[SIGGRAPH ASIA]スマホゲームで本格的なフォースフィードバックを実現? 謎のデバイス「ThirdHand」を体験してみた
スマートフォンのゲームで,据置型ゲーム機に負けないリッチな体験を得るにはどうすればよいか? 慶應義塾大学と国立台湾大学による研究グループが注目したのは「フォースフィードバック」だ。研究グループが開発した,スマートフォンでフォースフィードバックを実現するデバイス
[SIGGRAPH ASIA]HMDなしで体験できるアーチェリー型VR「Electric Bow Interface 3D」
VR HMDを楽しむには,HMD本体に加えてハイスペックなPCや据置型ゲーム機が必要であり,手軽に楽しみにくいのがネックだ。ところが,
[SIGGRAPH ASIA]NTTが,スマホで作る2レイヤーホログラムボックス「Kirari!」を展示
NTTでは,「イマーシブテレプレゼンス技術」(Immersive Telepresence Technology)というものを研究していて,2020年の東京オリンピックまでの実用化を目指している。そのプロジェクト名が「Kirari!」である。SIGGRAPH ASIAの展示会場から,そのモバイル版「Kirari! for Mobile」の展示について紹介してみたい。
[SIGGRAPH ASIA]独立企業になるマッチロックのブースで,エフェクト制作ツール「BISHAMON」の今後を聞いてみた
SIGGRAPH ASIA 2015の一般展示ブースに,ゲーム向けのエフェクト制作ツール/ミドルウェアの「BISHAMON」を手がけるマッチロックがブースを出展していた。同ブースでは,親会社のシリコンスタジオから独立するマッチロック自体や,BISHAMONの最新動向について,いくつか面白い話が聞けたので,ここでレポートしてみたい。
[SIGGRAPH ASIA]8K解像度で再現された,葛飾北斎の浮世絵が動くUnity製デモに驚愕
4Kテレビの普及が進みつつある中で,日本のNHKは「本命は8Kだ」と強力にアピールしている。そんな8K映像の技術を使い,葛飾北斎の浮世絵をリアルタイムに動く3D CG映像にするという技術の講演が,
[SIGGRAPH ASIA]微弱電波で壁の向こうの人を透視する? RF-Captureとはどんな技術か
2015年10月にマサチューセッツ工科大学が,電波を使って壁の向こうを可視化する「RF-Capture」という成果を発表した。「SIGGRAPH ASIA 2015」では,RF-Capture開発メンバーの一人であるFadel Adib氏が,その技術を解説してくれたので,どんなことをしているのかを簡単に紹介してみたい。
[SIGGRAPH ASIA]オブジェクトの物理的性質と動きから効果音を自動生成するサウンドエンジンの時代が来るか
グラフィックス中心の学会である「SIGGRAPH ASIA 2015」だが,サウンド関係の講演が行われることもある。今回レポートするのは,「物体が発生する音を物理的なルールに基づいて制御する技術」の講演で,物体の形状や素材,動きに応じて,発生する音を変えられるという。ゲームでの応用を目指す新しいサウンド技術はどんなものだろう。
[SIGGRAPH ASIA]すべてはよりリアルな“もふもふ”のために。毛皮レンダリング最前線ではこんな研究が行われていた
2015年11月2日から5日まで兵庫県・神戸コンベンションセンターで開催されていたコンピュータグラフィックスの学会「SIGGRAPH ASIA 2015」の講演から,毛皮のレンダリングに関する研究を紹介してみたい。演題は「Physically-Accurate Fur Reflectance: Modeling, Measurement and Rendering」だ。
[SIGGRAPH ASIA]360度ビデオを撮影できるヘッドフォン型全周カメラ「JackIn Head」を体験してみた
ゲーマー以外にもVRシステムやVRコンテンツを普及させるために有望視されているのが,360度ビデオを撮影できる特殊なカメラだ。この分野では,リコーの製品「THETA S」が名高いが,これとはちょっと違った仕組みの360度ビデオ用カメラ「JackIn Head」が,SIGGRAPH ASIA 2015に出展されていた。ブースデモで,その実力を体験してみた。
[SIGGRAPH ASIA]等身大のコーネルボックス内で「ユニティちゃん」とツーショット記念撮影ができる展示が大人気。ただしお触りは不可
神戸で開催中されている「SIGGRAPH ASIA 2015」の展示会場では,ドワンゴとUnity,UEIリサーチの3社が設営している共同ブースが異様な盛り上がりを見せていた。Unity公式マスコットキャラの「ユニティちゃん」と触れあえるらしいのだが,一体,何が来場者の注目を集めていたのだろうか。ブースの展示をレポートしたい。
[SIGGRAPH ASIA]東大出の研究者が解説。「FFXV」における物理シミュレーションの仕組みと,ゲーム業界の楽しいところ
「SIGGRAPH ASIA 2015」の初日である11月2日,「FINAL FANTASY XV」の物理シミュレーションを解説するセッション「Physics Simulation R&D at SQUARE ENIX」が開かれた。東京大学を経てスクウェア・エニックスに加わった物理シミュレーションの専門家による,ユニークな講演の概要をレポートしたい。
[SIGGRAPH ASIA]モバイル機器でのレイトレーシング実現も近い? 狭メモリ帯域に対応してメモリアクセスを減らしたレイトレ手法とは
兵庫県・神戸コンベンションセンターで開催されている「SIGGRAPH ASIA 2015」の講演から,フィンランドのタンペレ工科大学のTimo Viitanen氏による「MergeTree:a HLBVH Constructor for Mobile Systems」と題した講演を紹介してみたい。メモリ帯域の狭いモバイル機器でレイトレーシングを実現させるために彼らの考えた手法はどんなものなのだろうか。
[SIGGRAPH ASIA]イラストに意味付けしてディープラーニングさせるとなにができるのか
2015年11月2日から11月5日まで,兵庫県・神戸国際展示場で開催されている「SIGGRAPH ASIA 2015」。本稿では,テーマごとに短めの発表を集めたTechnical Briefシリーズのなかから東北大学の齋藤真樹氏と東京大学の松井勇佑氏による「Illustration2vec:A semantic vector representation of illustrations」と題された講演を紹介しよう。