「ChatGPT」のような生成系AIを高速化するサーバー向けGPUをNVIDIAが発表
2023年3月21日,NVIDIAが主催する恒例のGPU技術関連イベント「GTC 2023」がスタートした。本稿では3月22日に行われた基調講演の内容から,とくに注目すべき話題をピックアップして紹介したい。
「GTC 2021」のキッチン基調講演は「Omniverse」で作ったCG映像だった。NVIDIAがその種明かしを公開
北米時間2021年8月11日,NVIDIAは,「SIGGRAPH 2021」に合わせて公開したBlog記事で,2021年4月に行った「GTC 2021」で,同社CEOであるJensen Huang氏がキッチンから行った基調講演の一部は,氏の姿も含めて,3Dコラボレーションプラットフォーム「Omniverse」で作った3D CG映像であったことを明らかにした。
NVIDIA,次世代のスーパーコンピュータ向けボード「Grace」を発表。次世代のGPUとArmアーキCPUを搭載する
北米時間2021年4月12日,NVIDIAは,GPUをテーマにした恒例の技術カンファレンス「GTC 2021」を開催した。基調講演で同社CEOのJensen Huang氏は,次世代アーキテクチャのGPUおよびCPUを搭載するスーパーコンピュータ向けボード「Grace」を発表した。Graceの概要をレポートしよう。
NVIDIA,Ampereベースの新GPU「NVIDIA RTX A6000」と「NVIDIA A40」を発表。フルスペック版「GA102」コアを採用
2020年10月5日,NVIDIAは,同社主催のGPU技術関連イベント「GTC 2020」において,Ampere世代のワークステーション向けGPU「NVIDIA RTX A6000」と,データセンター向けアクセラレータ「NVIDIA A40」を発表した。いずれもフルスペック版「GA102」コアの採用が特徴だ。
NVIDIA,GPU技術関連イベント「GTC 2020」のオンライン基調講演を延期
北米時間2020年3月9日,NVIDIAは,GPU技術関連イベント「GTC 2020」における基調講演を延期すると発表した。基調講演で発表を予定していた内容については,米国時間3月24日にプレスリリースおよび,投資家向けの電話会議でアナウンスするという。
NVIDIA,GPU技術関連イベント「GTC 2020」をオンラインイベントに変更
北米時間2020年3月2日,NVIDIAは,3月22日から26日の予定で米国・サンノゼで開催予定だったGPU技術関連イベント「GTC 2020」をオンラインでのイベントに変更すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を考慮したもので,同社CEOであるJensen Huang氏による基調講演もライブビデオストリーミングで行うとしている。
GDC 2019の裏でNVIDIAの総帥は何を語ったのか。GTC 2019基調講演まとめ
北米時間2019年3月18日,NVIDIA主催の「GTC 2019」基調講演に同社CEOのJensen Huang氏が登壇した。GDC 2019とほぼまる被りというスケジュールでの開催となるGPU技術系イベントで,NVIDIAの総帥は何を語ったのか。今回はゲーマーにとっての重要度順に一通り紹介してみたいと思う。
GeForce NOWがワイヤレスVR&ARに対応し,RTXクラウドゲームサーバーはソフトバンクが2019年後半に国内展開――NVIDIAが発表
GTC 2019でNVIDIAのJensen Huang CEOはクラウドゲームサービス「GeForce NOW」の拡張を発表した。いわく,Turing世代のGPU採用の新しいサーバーでワイヤレスVR&ARに対応するとのことだ。また,日本でソフトバンクがRTXクラウドゲームサーバーを展開する最初のパートナーになることも明らかにしている。
NVIDIA,AI推論用GPU「Tesla T4」を発表。Turingアーキテクチャ採用でTDP 75W
2018年9月13日,NVIDIAは,同社主催のAI関連イベント「GTC Japan 2018」で,「Tesla T4」を発表した。Turingアーキテクチャを採用しつつ,TDPを75Wに抑えてある新製品は,ビデオや音声,検索エンジン,画像処理といったニューラルネットワークのAI推論ワークロード用という位置づけになっている。
GTC 2018のNVIDIAブースで“世界最大のGPU”こと「DGX-2」の実機をチェック。自動運転やゲームにおけるAI活用の展示にも注目だ
GTC 2018の展示会「Exhibition」では,NVIDIAが大きなブースを展開して,同社CEOのJensen Huang氏による基調講演の内容を補う展示が行われていた。本稿では,そんな展示の中から,「Tesla
西川善司の3DGE:囲碁でトッププロに勝利したDeepMindのAIは,「StarCraft II」でも人間に勝てるか?
GTC 2018では機械学習ベースのAIに関するセッションが多かったが,なかでも4Gamer読者の興味を惹きそうだったのが,「AlphaGo」のDeepMindが「StarCraft II」で人間のプレイヤーに挑んだ結果を語った講演だ。連載「西川善司の3Dエクスタシー」,今回はそんなゲームプレイAIとその将来について紹介したい。
[GTC 2018]西川善司の3DGE:Voltaの熟成を狙うNVIDIAは,サーバー向けやAI用途への拡大を進める
GPU Technology ConferenceではNVIDIAの総帥であるJensen Huang氏の基調講演が恒例となっているが,2016年までの定例だった「GPUロードマップ開陳」は,2017年に引き続き,2018年もなかった。では氏は基調講演でどんな将来を語ったのか。連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」,今回はその点をまとめてみたい。
[GTC 2018]NVIDIA,8万1920基のCUDA Coreを統合した“世界最大のGPU”「DGX-2」発表。新開発の「NVSwitch」で16基のTeslaを相互接続
北米時間2018年3月27日,NVIDIAのJensen Huang CEOは,自社イベントであるGTC 2018の基調講演で,8万1920基のCUDA Coreからなる“世界最大のGPU”を発表した。その正体は,新開発のスイッチ「NVSwitch」で16基のVoltaをつないだスーパーコンピュータ新製品「DGX-2」だ。
NVIDIA,「TITAN V」の国内発売を予告。「時期と価格は追って発表」
2017年12月13日,NVIDIAは,自社イベント「GTC Japan 2017」において,Volta世代初のグラフィックスカードである「NVIDIA TITAN V」の国内発売を行うと予告した。国内発売の時期,および価格とも未定だが,面倒な手続きなしに日本で買えるようになる可能性が高い点は歓迎したい。
GTC 2017のVR展示ブース「VR Village」で,将来の360度ビデオ技術やNASAが手がける「Hybrid Reality」を体験してみた
GTCというイベントがAI分野へ焦点を移したとはいえ,GPUとグラフィックス処理は,ゲーム以外にも仮想現実用途で広く使われるようになっており,それに関する展示は,2017年も多かった。そこで本稿では,NVIDIAの展示ブース「VR Village」でチェックした,注目に値するVR技術の展示をまとめてレポートしよう。
Volta世代GPUにあわせて進化した「CUDA 9」の改良点とは? Tensor Coreへの対応やプログラミングモデルの拡張が鍵に
GTC 2017で大々的に発表されたNVIDIAの次世代アーキテクチャ「Volta」。それに対応する新しいCUDAとなるのが「CUDA 9」だ。NVIDIAでMr.CUDAと呼ばれるMark Harris氏によるCUDA 9の解説セッション「CUDA 9 and Beyond」の内容をもとに,CUDAに加えられた改良点についてレポートしよう。
次世代GPU「Volta」からAIまで,新製品&新サービスラッシュだったJensen Huang氏のGTC 2017基調講演レポート
NVIDIAの総帥であるJensen Huang氏によるGTC 2017基調講演は,「Volta」世代のGPUコアを採用する「Tesla V100」の話題を中心に,スーパーコンピュータから拡張カード,ロボットAIの学習システムまで,多岐に渡る製品やサービスが発表される盛りだくさんの内容となった。NVIDIAの今が分かる凝縮した講演レポートをお届けしよう。
[GTC 2017]西川善司の3DGE:Volta世代のGPU「GV100」は,これまでと大きく異なるプロセッサだ――いったい何が?
GTC 2017で発表となった,Volta世代初のGPU「GV100」。現地では発表後にアーキテクチャのより深い話を聞くことができたので,連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」では,その内容を取りあげたい。結論から先に述べると,GV100とはこれまでとはかなり異なるプロセッサだ。
[GTC 2017]ジェンスン・フアン氏の名前,英字表記は「Jen-Hsun」か「Jensen」か。長年の論争(?)に終止符が打たれる
NVIDIAの総帥,ジェンスン・フアン氏の英語表記は長いこと「Jen-Hsun Huang」「Jensen Huang」の間でブレていたが,ついに正式表記が確定されることになった。「定着させようというNVIDIA側の意志」を感じることのできたGTC 2017のタイミングで,「ジェンスンの名前論争(?)」にケリをつけておこう。
[GTC 2017]安全が保証される理想郷,それとも総監視社会? NVIDIAのAI技術「Metropolis」はSF映画的な人物認識技術を現実世界にもたらす
AIとカメラの組み合わせが「より安全な世界を作る」か,「総監視社会をもたらす」かは議論が分かれるところだが,NVIDIAがGTC 2017の展示会場で披露していた展示は,まさにSF映画で幾度となく描かれてきたようなビデオ分析技術だった。「Metropolis」という名が与えられた新しいプラットフォームの概要をお伝えしたい。
[GTC 2017]NVIDIA,Volta世代の数値演算アクセラレータ「Tesla V100」を発表。815平方mmのダイサイズに5120基のCUDA Coreを集積
北米時間2017年5月10日,NVIDIAの総帥であるJensen Huang氏はGTC 2017の基調講演で,新世代GPUアーキテクチャ「Volta」ベースの数値演算アクセラレータ「Tesla V100」を発表した。TSMCの12nmプロセス技術を採用して製造される新GPUは,815mm2のダイサイズに5120基のCUDA Coreを集積する,巨大なものとなっている。
[GTC 2017]NVIDIA,VR向けの新しい視線追跡型レンダリング技術「Foveated Reconstruction」を発表
GTC 2017に合わせて,NVIDIAが新たな視線追跡型レンダリング技術「Foveated Reconstruction」を発表した。視界外周でレンダリング解像度ではなくライティングやシェーディングの密度を下げることにより,見栄えを確保しつつGPU負荷を下げるというものだ。
[GTC 2017]西川善司のNVIDIA新社屋「Endeavor」見学記。GPUメーカーが建物に込めた“ポリゴン愛”を味わう
NVIDIA主催のGPU技術カンファレンス「GTC 2017」が開幕したが,その初日となる現地時間2017年5月8日には,報道関係者を対象とする建設中のNVIDIA新社屋「Endeavor」見学ツアーがあった。それに参加してきた西川善司氏によるレポートをお届けしたい。
西川善司の3DGE:GTC 2016の基調講演でNVIDIA CEOが語った5つのテーマと,そこから見えるNVIDIAの現状と将来
NVIDIA CEOであるJen-Hsun Huang氏によるGTC 2016の基調講演は,Pascal世代のGPU「Tesla P100」が発表されたことで注目を集めた。しかしこの講演は,NVIDIAの短〜中期的な戦略や展望が読み取れる興味深いものでもあった。Huang氏が基調講演で語った5つのテーマを通じて,NVIDIAの戦略を考察してみたい。
[GTC 2016]4眼式カメラと専用ハードでPCいらずの360度ビデオ配信。VideoStitchの360度ビデオ製品が披露された講演をレポート
VR HMDの盛り上がりに合わせて,VRコンテンツの「360度ビデオ」にも注目が集まっている。そんな中で,フランスのVideoStitchは,GTC 2016にて同社のソフトウェア技術を使った360度ビデオのライブ配信ハードウェア「Orah 4i」を発表した。VideoStitchのCEOが説明したOrah 4iの特徴と,360度ビデオの課題についてレポートしよう。
[GTC 2016]NVIDIAの最新VR技術や「Jetson TX1」搭載ロボットに注目集まるGTC展示会場レポート
学術会議であるGTC 2016では,各企業が自社のソリューションを披露する展示エリアもある。そこで本稿では,主催者であるNVIDIAブースで見かけた製品や技術をレポートしよう。VR技術を駆使したNVIDIA新社屋の映像や,Tegra搭載のロボットや調理家電など,興味深いものが盛りだくさんだ。
[GTC 2016]西川善司の3DGE:Teslaとして登場した新世代GPU「Pascal」,その詳細に迫る
GTC 2016で,ついにNVIDIAの新世代GPUアーキテクチャ「Pascal」がそのヴェールを脱いだ。第1弾となるのは「Tesla P100」だが,その仕様から,来たる次世代GeForceの姿を想像することはできるだろうか。不定期連載「西川善司の3Dゲームエクスタシー」,今回は明らかになったPascalアーキテクチャの詳細に迫る。
[GTC 2016]NVIDIAのVR向けライブラリ「VRWorks」は着実に進化していた。実装済みの多彩な機能が説明されたセッションをレポート
NVIDIAが主催するGPU技術関連の学術会議「GTC 2016」が,北米時間4月4日に始まった。注目が集めるテーマの1つは,ここでもやはりVRだ。そこで本稿では,同社のVR対応ライブラリ「VRWorks」を紹介するセッションの概要をレポートしよう。VRWorksが多彩な機能を実装して着実に進化を遂げていることが分かるはずだ。
[GTC 2016]NVIDIA,Pascalアーキテクチャ採用の新世代GPU「Tesla P100」発表。AIとディープラーニングのためのプロセッサ
北米時間2016年4月5日,NVIDIAは,Pascalアーキテクチャを採用する新世代GPU「Tesla P100」を発表した。16nm FinFETプロセス技術を採用して1500億トランジスタを集積し,600mm2というダイサイズに達する新製品は,HBM2メモリ技術を組み合わせ,倍精度浮動小数点演算性能で5.3 TFLOPS,単精度なら10.6 TFLOPSを実現するという。
[GTC 2015]NVIDIAが発表したVR向けSDK「VR Direct」は,AMDの「LiquidVR」と一体何が異なるのか
AMDがVRコンテンツ開発用SDK「LiquidVR」を発表したのと同様に,NVIDIAもまた,独自のSDK「VR Direct」を発表している。GTC 2015では,このVR Directに関する技術解説セッションが行われたので,その概要をレポートしよう。AMDとは異なったアーキテクチャを採用するNVIDIA製GPU向けのSDKでは,何が同じで何が異なるのだろうか。
[GTC 2015]カジュアルに楽しめるVRコンテンツ「360度ビデオ」を低コストで制作・配信するシステムが登場
VR対応HMDの登場にともなって,低コストで作れて手軽に楽しめるVRコンテンツが求められている。そうしたVRコンテンツの1つが,周囲360度の情景を撮影した動画「360度ビデオ」だ。360度ビデオの制作・配信システムを手がける企業であるVideoStitchがGTC 2015で行った講演から,その可能性をひもといてみたい。
[GTC 2015]Unreal Engineで車の自動運転が上達する? 自動運転車からクアッドコプターまで話題が広がったGTC 2015のNVIDIAブースレポート
NVIDIA主催の開発者向け会議「GTC 2015」では,関連企業がソリューションを披露する展示会場セクションも見どころのひとつ。今年のNVIDIAブースは自動車関連の展示が主体となっていたが,自動運転の学習に「Unreal Engine 4」を使うという興味深い展示も行われていた。NVIDIAが注力している技術の展示をレポートしよう。
[GTC 2015]GPUが機械学習型AIを人間より賢くする? NVIDIA CEOによるGTC 2015基調講演レポート
北米時間2015年3月17日,NVIDIA主催の開発者向け会議「GTC 2015」が開幕した。会期初日には,NVIDIA CEOのJen-Hsun Huang氏による基調講演が行われ,「GeForce GTX TITAN X」の発表で話題を呼んだ。しかし,講演の主題は新型GPUではなく,NVIDIAが注力する「ディープラーニング」だ。その概要をレポートしよう。
NVIDIA,新しいフラグシップGPU「GeForce GTX TITAN X」を正式発表。価格は999ドル
北米時間2015年3月17日,NVIDIAは,Maxwellアーキテクチャを採用する新型GPU「GeForce GTX TITAN X」を正式発表した。米国サンノゼで開幕したGTC 2015の基調講演において,同社のJen-Hsun Huang社長兼CEOによって明らかにされた同GPUは,3072基のCUDA Coreを集積する。価格は999ドルだ。
[GTC 2014]職人芸集団のPixar,NVIDIAのGPUとゲームグラフィックス技術でCG制作環境のリアルタイム化を目指す
GTC 2014では,CGアニメーションスタジオ大手として名高いPixar Animation Studiosによる基調講演が行われた。同社にて技術開発を担当するDirk Van Gelder氏により,職人芸に支えられた古典的なCG制作プロセスを,GPUを積極的に活用して劇的に効率化していった経緯が説明された興味深い講演をレポートしよう。
[GTC 2014]NVIDIAのHMD「Near-Eye LFD」に注目集まるGTC 2014展示会場。次世代GPU「Pascal」で使う3次元メモリも披露
GPU技術者会議「GTC 2014」では,講演だけでなく,各社のソリューションを披露する展示会場も見物だ。本稿では,そんなGTC 2014の展示会場から,NVIDIAが開発中のHMD「Near-Eye LFD」や,小型化された多視点裸眼立体視ディスプレイ,次世代GPU「Pascal」に使われる3次元メモリなど,興味深い展示をレポートしたい。
[GTC 2014]デュアルGK110のTITAN Zから組み込み向けTegra K1まで,上へ下へとCUDAを広げるNVIDIAの戦略を読み解く
GTC 2014基調講演のレポート最終回では,新しいデュアルGPUカード「GeForce GTX TITAN Z」とクラウドレンダリング向け新サーバー,そしてモバイル向けSoC「Tegra K1」の話題をレポートしよう。これらから,ハイエンドから組み込みまでにCUDAを広げる,NVIDIAの周到な戦略が見えてくる。
[GTC 2014]賢い人工知能はGPUで作る。NVIDIAが取り組むGPGPUの新たな活用分野「機械学習」とは何か?
GTC 2014 2日めとなる,北米時間2014年3月25日に行われたJen-Hsun Huang氏による基調講演の中から,今回は「機械学習」に関する話題をレポートしたい。大量のデータから特徴や意味を解析して,コンピュータ自体が学習していくという新しい技術に,進化し続けるGPUはどう活用されるのかを紐解いてみよう。
[GTC 2014]Maxwellの次に来る次世代GPU「Pascal」。「NVLink」と3次元メモリがその“次世代性能”を切り開く
NVIDIA主催のGPU技術者会議「GTC 2014」が開幕。その基調講演で,Jen-Hsun Huang社長が,次世代GPU「Pascal」と,その関連技術である「NVLink」および3次元メモリの概要を明らかにした。本稿では,氏の基調講演で語られた内容から,Maxwellの次に来るGPUアーキテクチャに迫ってみたい。
[GTC 2014]価格は圧巻の2999ドル! デュアルGK110カード「GeForce GTX TITAN Z」登場
北米時間2014年3月25日,NVIDIA主催のGPUコンピューティング開発者会議「GPU Technology Conference」で,デュアル「GK110」カードとなる「GeForce GTX TITAN Z」を披露した。CUDA Core総数は5760基で,グラフィックスメモリ容量は合計12GB。メーカー想定売価は圧巻の2999ドルだ。ターゲットとなる解像度は“5K”という。
[GTC 2014]NVIDIAの次世代GPUは2016年の「Pascal」。3次元メモリ技術で帯域幅は1TB/sに
NVIDIAの次世代GPUは「Pascal」(パスカル,開発コードネーム)になる。これは同社総帥であるJen-Hsun Huang氏が明らかにしたもの。CPU&GPU間およびGPU&GPU間の帯域幅を大幅に拡張する「NVLink」,そして1TB/sものメモリバス帯域幅を実現する3次元メモリを採用するのが特徴だ。登場は2016年の予定となっている。
「破壊された破片がプルプル震えない物理シミュレーション」が,PS4世代のグラフィックス表現を変える
GTC 2013では,ゲームのリアルタイムグラフィックスに応用できそうな物理シミュレーションの手法を解説する講演もあったが,今回はそのなかから「破壊された破片がプルプル震えない物理シミュレーション」についてレポートしよう。次世代機で使われるかもしれない,新しい物理シミュレーションによる表現が見えてきた。
PS4世代の表現を先取り? PhysXを駆使して超リッチなエフェクトを実現したPC版「Borderlands 2」
GTC 2013では,ゲームに関連した“ミニGDC”的講演が増えている。今回はその中から,「Borderlands 2」で採用された,「物理シミュレーションを採用したビジュアルエフェクト」について,デベロッパのGearboxが解説したセッションを取り上げたい。紹介されたエフェクトは,次世代ゲーム機に取り入れられていく表現を先取りしたものだ。
OpenGLがOpenGL ESを呑み込む!? 次世代TegraがOpenGLに対応する理由も見えてきた,GTC 2013のKhronosセッションレポート
「OpenGL」や「OpenGL ES」などのAPI規格を策定するKhronos Groupは,GTC 2013でAPI規格の動向について解説するセッションを開催した。ここではNVIDIAが次世代TegraでOpenGL ESではなくOpenGLのサポートに踏み切った事情や,新規格「OpenVX」の存在などが明らかになったので,まとめてみたい。
円周率の小数点以下8000兆桁めをGeForceで求める方法〜GTC 2013の「π」セッションレポート
2013年3月14日の「円周率の日」に,「GeForce搭載PCを使って,円周率の小数点以下8000兆桁めを求めた」と発表したEd Karrels氏がGTC 2013に登場。課題と解決方法を解説した。GeForceを使ったというところがとくに興味深いので,レポートしてみたい。キーワードは「ゲリラ・スーパーコンピューティング」だ!?
ValveはなぜSource EngineをLinux+OpenGL環境へ移植したのか。GTC 2013のValveセッションレポート
2012年8月に「『Left 4 Dead 2』を動かしてみたら,Windows版よりLinux版のほうが速かった」と発表して話題を集めたValveが,GTC 2013で「なぜ自社のゲームエンジンをLinuxへ移植したか」を語った。その背景には,Android&iOSという大きなゲーム市場,そして,DirectXの進化停止があるようだ。
ストリーミングプレイの条件は? 発売時期は? ベールを脱いだ「SHIELD」の謎についてNVIDIAの担当者へいろいろ聞いてみた
北米時間2013年3月20日,GTC 2013の会場でNVIDIAは,開発中の携帯ゲーム機型Android端末「Project SHIELD」に関する報道関係者向けグループインタビューセッションを設けた。SHIELDでストリーミングプレイできるPCとPCゲームの条件など,インタビューで明らかになったSHIELDの新情報についてお伝えしよう。
西川善司,Project SHIELDの実機を体験。操作感やグラフィックス性能,PCからのストリーミングプレイをチェック
米国時間3月19日,NVIDIAはサンノゼで開催中のGTC 2013の会場で,今期の発売を予定しているAndroidベースの携帯型ゲーム機「Project SHIELD」の実機をついに披露した。SHIELDの実機を触るだけでなく,実際にゲームをプレイする機会が得られたので,直撮りムービー込みのインプレッションをお伝えしたい。
GTC 2013,NVIDIA基調講演レポート〜4.5 TFLOPSのGPUで荒波を越えて,スキンヘッドオヤジで不気味の谷を渡る!?
NVIDIA主催のGPU技術会議「GTC 2013」が開幕。同社が明らかにした製品ロードマップは速報でお伝えしているが,本稿では,NVIDIAの総帥であるJen-Hsun Huang氏が行った基調講演の内容をまとめてお伝えしたい。GPUの性能を駆使することで,海洋をシミュレートし,「不気味の谷」を越えるとするあたりの話題は,ゲーマーとしても要注目だ。
NVIDIA,製品ロードマップを更新。次次世代GPUアーキテクチャ「Volta」と次次世代Tegra「Parker」の概要が明らかに
北米時間2013年3月19日,NVIDIAは自社主催のイベント「GTC 2013」で,製品ロードマップを更新した。次世代GPU「Maxwell」は単一のバーチャルメモリをサポートし,次次世代GPU「Volta」ではスタック型DRAMで1TB/sのメモリバス帯域幅を実現。次世代Tegra「Logan」ではKepler世代のGPUコアを採用し,次次世代の「Parker」ではついに「Project Denver」のCPUコアを統合するという。
「GTC Japan 2012」基調講演レポート。KeplerでNVIDIAはGPUクラウドを推進する
2012年7月26日,NVIDIAは「日本最大のGPUテクノロジーイベント」と位置づける「GTC Japan 2012」を都内で開催した。国内のHPC関係者が集まり,かなりの熱気を見せていたが,今回はそんなイベントの基調講演を中心に,4Gamer読者と関係深そうなところをピックアップしてお届けしてみたい。
NVIDIA,「本邦初公開」のGeForce GRID実動デモを披露。サーバー製品は日本でも2013年初頭に発売へ
2012年7月26日,NVIDIAはGPUコンピューティング関連イベント「GTC Japan 2012」を開催。その場で,クラウドゲームサービス向け技術「GeForce GRID」のデモを初めて国内の技術者に披露した。GK107ベースとされるGPUを搭載したGeForce GRIDサーバーが,技術デモを720p@30fpsで会場まで配信しているさまは必見だ。
NVIDIAのクラウドゲーム用システム「GeForce GRID」とは何なのか。気になる遅延周りも含め,現時点での情報をまとめてみる
2012年5月16日の記事でお伝えしたとおり,NVIDIAは,Kepler世代のGPUを用いたクラウドゲームサービス用システム「GeForce GRID」を発表した。クラウドゲームサービスはすでに商用もされているが,GeForce GRIDはそれらと何が違うのか。気になる遅延周りも含め,GTC 2012の基調講演で明らかになったポイントをまとめてみよう。
GTC Asia 2011に合わせて公開されたGPU搭載のスーパーコンピュータ「天河一号A」を中国で見てきた
GTC Asia 2011の開催に合わせて,中国が誇るスーパーコンピュータ「天河一号A」を見学する機会が得られたので,その模様をレポートしてみたい。ゲームとまったく関係ない内容となっているが,中国ではこんな風にGPUが使われているのかと思っていただけると幸いだ。
NVIDIA,2014年を目処に「Tegra」で64bitアーキテクチャ採用。CUDAのオープン化でエコシステムの拡大を図る
2011年12月14〜15日の日程で中国・北京において開催されていた「GTC Asia 2011」。GPUコンピューティングをテーマにした同イベントで行われたNVIDIAのセッションは,この分野において同社が何を推進しているのかが分かるものだった。直接ゲームに関係するものではないが,筆者が聞いてきたものを,いくつかお届けしてみたい。
「GTC Asia 2011」基調講演レポート。2019年には100Wクラスのゲームコンソールが10TFLOPSを実現する!?
中国時間の2011年12月14〜15日,NVIDIAは,「GTC Asia 2011」を,中国・北京で開催した。14日に行われた基調講演は,ゲームの話題と共にGPUコンピューティングの展望を同社CEOのJen-Hsun Huang氏が語るというもの。2019年に100Wクラスのゲームコンソールで10TFLOPSを実現するという話が飛び出すものだった。
NVIDIAの独自CPUコア「Denver」は2013年登場へ〜GTC Workshop Japan 2011で最新ロードマップが公開される
NVIDIAは,2011年7月22日に開催したGPUコンピューティング開発者向けのイベント「GTC Workshop Japan 2011」で,プロセッサ製品のロードマップを公開した。それによると,ARMベースのCPUコア「Denver」は2013年の登場になる見込み。スライド中には気になる表記も見られたので,そのあたりも少し分析してみたい。
「エクサスケールのコンピュータは,プロセス改善だけでは実現できない」。NVIDIA副社長,一層の電力効率改善を予告
2011年7月22日,NVIDIAは,GPUコンピューティングの最新情報を提供する開発者向けイベント「GTC Workshop Japan 2011」を開催。そのなかで,同社共同設立者のマラコウスキー副社長が,同社の目指す先にエクサスケールコンピューティングがあり,最大の課題が消費電力にあると述べた。NVIDIAはどのようしてにゴールへ向かうのだろうか。
Tegraに賭けつつ,“Fermi Refresh”を経てKepler&Maxwellへ。NVIDIAのビジョンが見えてきた
NVIDIAが開催したGTC 2010。その会期中には「Kepler」と「Maxwell」の情報やTegra戦略など,NVIDIAの考えるビジョンについても多数の情報が発信された。パートナー企業の最新動向などと合わせて紹介したい。
[GTC]NVIDIAが次世代PCゲームに向けた新たなテクノロジーデモを公開。PC版H.A.W.X.2のデモプレイとCUDA関連最新情報も
NVIDIAが米国時間の9月20日〜23日の4日間,カリフォルニア州San Jose市で開催した「GPU Technology Conference 2010」。その基調講演では,社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏と上級副社長のTony Tamasi氏が登壇。続々と公開された,同社製GPUとCUDA対応アプリケーションに関連した最新情報をレポートしよう。
【速報】[GTC]NVIDIA,次世代GPUアーキテクチャ「Kepler」「Maxwell」の存在を公表
現地時間2010年9月20〜23日の日程で,NVIDIA主催の開発者向け会議「GPU Technology Conference 2010」が開催される。実質的な初日となる21日の基調講演に立ったJen-Hsun Huang CEOは,Fermiに続くGPUアーキテクチャとして,2011年に「Kepler」,2013年には「Maxwell」を用意していると公表した。