GDC 2010
今年は,コンシューマゲーム機の三大プラットフォーマーによる基調講演が行われず,基調講演はシド・マイヤー氏のみとなるなど,ちょっと寂しいところなのだが,GDCの規模自体は拡大している。今年は,本編のGDCと併催されるかたちで,iPhoneやソーシャルゲーム関係のサブイベントが加わっており,セッション数は400を超える空前の規模となっている。さらに,全世界からゲーム業界の最先端を競う発表がされることに変わりはなく,期待の話題作の最新情報なども拾えるのがGDCの楽しみでもある。
4Gamer編集部も今年は取材の規模を拡大して,GDCの動向や業界のコアな話を掘り起こしてお伝えしたい。お楽しみに。
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ついにベールを脱いだ! Funcomの新作MMORPG「The Secret World」は,現代に起こる怪奇現象がテーマ
ノルウェーのパブリッシャ/デベロッパ,Funcomが一部のメディアに向けて新作MMORPG「The Secret World」のディテールを公開した。The Secret Worldは,現代社会の都市伝説やオカルトをテーマにしており,ストーリー重視ながらもレベルやクラスといった概念のない,ユニークなゲームシステムが注目されている。
Funcom,GDC開催中にカンファレンスを開催し,「Age of Conan: Rise of the Godslayer」が順調に開発中であることをアピール
ノルウェーの大手パブリッシャ/デベロッパであるFuncomは,Game Developers Conference 2010の会期中の3月12日,同社が制作したMMORPG「Age of Conan: Hyborian Adventures」の初の拡張パックとなる,「Age of Conan: Rise of the Godslayer」のスニークプレビューを行った。果たして,その内容は?
[GDC 2010]Larrabee計画の延期が影を落とす,Intelの“グラフィックス最適化”セッション
IntelはGDC 2010で「次世代のグラフィックス機能に向けてゲームをチューンする方法」をレクチャーした。……が,その内容は「Intel HD Graphicsへの最適化を呼びかける」というお寒いもの。Intelの気合が感じられた点は好材料だが,GPU製品「Larrabee」が延期になったことが,Intelの戦略に大きな影を落としているようだ。
[GDC 2010]TRPGやDJプレイにも最適? テーブル型ゲームエンターテイメント「Microsoft Surface」の直撮りムービーをUp
マルチタッチインタフェース対応のテーブル型筐体,「Microsoft Surface」の直撮りムービーを掲載した。GDC 2010において,そのコンセプトやエンターテイメントとしての可能性が,あらためてアピールされたMicrosoft Surface。「実際どうやって遊ぶの?」と気になっていた人は,ぜひムービーをチェックしよう。
[GDC 2010]「スター・ウォーズ」の新作MMORPG「Star Wars: The Old Republic」を,Lucasfilmまで行って実際にプレイしてきた
Game Developers Conference開催中の3月12日,2011年ローンチ予定の「Star Wars:The Old Republic」の試遊会が行なわれ,ほんのさわりだけではあるが,初めて本作のα版をプレイできた。共和国側のキャラクタークラス,トゥルーパーで遊んだ様子をレポートする。
[GDC 2010]Bethesda Softworksが発表した「Hunted: The Demon's Forge」は,ダンジョン探索の面白さとCo-opを追求したダークファンタジー
Bethesda Softworksは,GDC開催中の現地時間3月10日,メディア向けのカンファレンスを行い,新作タイトル「Hunted: The Demons Forge」を発表しデモを行った。かつての海外RPGにあったさまざまな要素を最新技術で再現しようという本作。Co-opに特化した独自のシステムも興味深い。
[GDC 2010]最新版では上半身/下半身に別々の設定が施せるように。“自然なアクション”を実現するNaturalMotionのゲームエンジン「morpheme 2.3」
NaturalMotionはGDC 2010において,同社の最新ゲームエンジン「morpheme 2.3」の,自然なキャラクターアニメーションを実現する手法を披露した。エンジンとしてはややマイナーながら,FPSやTPS,アクションアドベンチャーなどに威力を発揮しそうな機能が紹介されており,なかなか興味深い。
[GDC 2010]一部の「Free-to-Play」型ゲームの制作者は詐欺師!?〜業界の重鎮が近年のトレンドを痛烈に批判
GDC 2010でレクチャーを行ったアーネスト・W・アダムス(Ernest W. Adams)氏は,第1回からこのイベントに参加している最古参のメンバーの一人。GDCの会場では今回も,シルクハットをかぶった彼が談笑する姿をたびたび目にしたが,このたび開かれた講演では,ゲーム開発に関する昨今の風潮に対し,厳しい批判の言葉を浴びせていた。
[GDC 2010]「EyefinityとCrossFireXをご贔屓に!」。AMDが両技術実装上のポイントを解説し,サポートを呼びかけ
AMDは,GDC 2010において,同社のマルチディスプレイ技術「ATI Eyefinity」とマルチGPU技術「ATI CrossFireX」をPCゲームでサポートするに当たっての技術的なポイントを解説し,ゲームデベロッパへサポートを訴えた。その内容な,利用する立場であるゲーマー的にもなかなか興味深いものだったので,ここにまとめてみたい。
[GDC 2010]164年分の作業が1週間で片付いた!?「Star Wars:The Old Republic」,表情アニメーションの自動化で難題を解決
2011年のリリースが期待される欧米産MMORPGの期待の星,「Star Wars: The Old Republic」。その開発費は100億円を超えると予想され,音声やテキスト,クエストや登場人物などの物量は,さすがLucasArtsとEAのコラボ作品といったところ。今回のGDC 2010では,テクニカル・アーティストを務めるベン・クロワード氏によって,本作に登場する数百体のキャラクター達に,どのような表情アニメーション技術が利用されたのかが紹介された。
[GDC 2010]「Guild Wars 2」のアートディレクターが徹夜でまとめたコンセプトアートをどーんと掲載。イメージを膨らませよう
NCsoftはGDC 2010で「GUILD WARS: The Artists’Vision」というレクチャーを行った。これは現在開発中のオンラインRPG「Guild Wars 2」のコンセプトアートを一気に見せるという,なかなか斬新なレクチャー。公開されたアートをスライドショーとしてまとめたので,発売を首を長くして待っている人はぜひ見てほしい。
[GDC 2010]GPUとCPUを併用したゲーム開発のお供に。VS2008 SP1用のデバッガ「Parallel Nsight」
NVIDIAは,GPUとCPUの両方をカバーするリアルタイムデバッガ「Parallel Nsight」を使った,ゲームのデバッグとチューン方法を解説した。かつて「Nexus」と呼ばれていた本ツールは,「Microsoft Visual Studio 2008 SP1」に組みこむことで,「GPUとCPUのどちらに問題があるのか」を一元的にチェックできるという。
[GDC 2010]立体視ゲーム環境は普及するのか? 会場で見つけた各種方式のステレオ3Dデバイスをレポートする
昨今のテレビ業界やゲーム業界が,こぞって狙っているのが立体視環境である。今回の目玉といえるVirtusphereについては,すでに別記事があるので割愛するが,GDC 2010の展示会場内で出展されていた立体視関係のデバイスを集めてみたので,まとめて紹介してみたい。
[GDC 2010]制作期間は16か月。膨大な作業が必要なFF13のムービーシーンはどうやって完成させたのか
世界最高峰ともいえる超美麗なムービーシーンがウリの「ファイナルファンタジーXIII」。そんな本作のムービーシーンは,いったいどうやって,あるいはどのくらいの作業量で作られたものなのだろうか? GDC 2010では,ムービーシーンの制作を手がけたスクウェア・エニックスの小林功児氏,田中雄介氏らが登壇。ツールの選定からムービーの完成に至るまで,その手順が公開された。
[GDC 2010]大作ではないが個性的な作品がズラリ。インディペンデント系コンピュータゲームのアワード「Independent Games Festival」の受賞作品を紹介
GDCのアワードといえば「Game Developers Choice Awards」だが,これと同じ会場で,GDCAに先立って開催されるのが,インディペンデント系コンピュータゲームのアワード「Independent Games Festival」だ。GDC会場に展示されていた受賞作品を触ってみた感想をお届けしよう。
[GDC 2010]「AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!! 」の開発元による新作のタイトルは,「ウッ! ウッ! ウッ! ウッ!!!(仮)」
2009年末にリリースされた「AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!! -- A Reckless Disregard for Gravity」。その開発元であるDejobaan Gamesの社長イチロー・ランビ(Ichiro Lambe)氏を会場で掴まえたので,ちょっとした話を聞いてみた。本作は,残念ながら「インディペンデント・ゲームズ・フェスティバル」の受賞は逃しているが,このインディな開発チームに,これまた奇妙なネーミングの新作の存在が明らかになったのだ。
[GDC 2010]「Crysis 2」の映像をメインにした「CryENGINE 3」のブース直撮りムービーを掲載。ジャングルはジャングルでも,次はコンクリートジャングルだ
GDCの常連ともいえるドイツのデベロッパ,Crytekは,エキスポ会場に設置されたブースで,「CryENGINE 3」のデモを行っていた。そこで撮影したプロモーションムービーを4Gamerに掲載しよう。内容はCryENGINE 3の先進技術を紹介するというものだが,戦っているのはナノスーツを着込んだ男達なのだ。
[GDC 2010]ヒット作を確実にリリースする方法,教えます。「アサシンクリード2」はいったいどのように作られたのか?
「アサシンクリード2」は,ルネッサンス華やかなりし頃の暗殺者の活躍を描いた作品だ。その制作に携わった開発者の人数は,なんと約300人。そんな大人数の開発チームを率いて1本の作品を作る際に,心がけなければならないこととは何だろうか? 本作の開発に携わったUbisoftのゲーム開発者,Patrick Plourde氏がGDCで行ったレクチャーでは,それが語られた。
[GDC 2010]外部制作会社といかにスムースに作業をするか。カプコン「ロストプラネット 2」における事例
国内における近年のゲーム開発においては,海外のゲームデベロッパや映像/音響スタジオを下請けで使うケースが増えてきている。一方で,いわゆる“意思疎通”をどうするかという点が問題になることも少なくない。カプコンの岸智也氏とSoundelux DMGのPeter Zinda氏が行った講演では,「ロストプラネット 2」での事例をベースに,外部会社とのやりとりをいかに円滑にしていくかというテーマが展開された。
[GDC 2010]大きなスタジオの片隅でゲリラ的に作られた一本「Battlefield 1943」の制作物語が明らかに
壮大で野心的な作品に注目が集まりがちなGDCだが,EA DICEの「Battlefield 1943」は,そうしたタイトルとはまったく逆。手持ちのリソースと,一仕事終わって体の空いた開発者達を集めて低予算で作り上げられた一本だったのだ。ゲーム開発で大切なのは,知恵と工夫というわけですね。
[GDC 2010]AMDのエキスパートが語る「DirectX 11」におけるテッセレーションの実際
3月12日,テッセレーションのエキスパートを自認するAMD Relations GroupのBill Bilodeau氏による講演が行われた。DirectX 11で開発されたゲームというと,どうもポストエフェクトの話題ばかりでいま一つ盛り上がりに欠けるとお嘆きの諸兄のために,テッセレーションの講演の模様をお届けしよう。
[GDC 2010]「ぜひ,日本のプレイヤーにも楽しんでほしい」。「Fable III」について,ピーター・モリニュー氏にショートインタビュー
GDC開催中の現地時間3月12日,昨日のレクチャーを終えたばかりのピーター・モリニュー氏に,話を聞く機会が得られた。内容は,レクチャーで紹介された「Fable III」の新要素についてだったが,いくつか補足的な情報が得られたので,簡単に紹介しよう。
[GDC 2010]FF13はなぜ“一本道”なのか。ディレクターの鳥山氏自らそのゲームデザインについて語った「The Crystal Myth and FFXIII」をレポート
今や世界的なビッグブランドといっても過言ではない「ファイナルファンタジー」シリーズだが,その最新作「ファイナルファンタジーXIII」でディレクターを務めた鳥山求氏が,GDC 2010にて「The Crystal Myth and FFXIII」という講演を行った。FF13が一本道な理由や,ストーリードリブンなシステムのメリット/デメリットについてなど,多伎に渡った講義の内容をお届けしよう。
[GDC 2010]全世界で350万本以上売れている格闘ゲーム「UFC 2009 Undisputed」 成功のカギは物理シミュレーションとアニメーションの統合にあり
アメリカの総合格闘技「UFC」(Ultimate Fighting Championship)をゲーム化した作品「UFC 2009 Undisputed」は,全世界で350万本以上売れているというモンスター級のタイトル。この作品が生まれた背景には,「格闘ゲームの新しいスタンダードを自分達が作る」という開発者の熱い気持ちが込められていたことが,今回のGDCで明らかになった。
[GDC 2010]Autodeskゲーム開発向けミドルウェア担当者に聞く“Believable Character”への挑戦
GDC 2010会場では,Autodeskが先日発表した最新版CG制作ツールのデモンストレーションが行われており,“ツール界の巨人”である同社は,ゲーム業界と切っても切れぬ関係を築きつつあるようだ。今回4Gamerでは,Autodeskのゲーム開発向けミドルウェア統括者に話を聞く機会を得たので,最新の製品についていろいろと話を聞いてみた。
[GDC 2010]よい子はマネしてはいけません。「Borderlands」グラフィックス変更の背後にあった,アートチームのクーデター
「ゲーム開発の裏話」が聞けるのもGDCの楽しみの一つ。Gearbox Softwareが行ったレクチャーは,どうして「Borderlands」のグラフィックスは開発途中で大幅に変更されたのか? というもの。アートチームが“このままじゃいかん”と反乱を起こした結果だったのだ。
[GDC 2010]クレイトスルールってなんだ? 「ゴッド・オブ・ウォーIII」の戦闘シーンはこうして作られた
PlayStation 3用ソフト「ゴッド・オブ・ウォーIII」のアニメーション作りのプロセスに関するレクチャーが,GDC 2010で行われた。アニメ作りと聞くと,なんとなくニンマリしないでもないが,本作におけるアニメーションとは“戦闘での動き”を表しており,そんなに穏やかなものではない。本作のキモといえる戦闘シーンが構築されていく過程をチェックしておけば,プレイしたときに違った楽しみ方ができるかもしれない。
[GDC 2010]「ゲーム作り」なんて発想はもう古い!? Zyngaの提唱する「メトリック・マインドセット」は,これまでのゲーム開発を真っ向から否定
Zyngaのプロダクト開発副社長のMark Skaggs(マーク・スカッグス)氏が,自身の基調講演の中で「メトリック・マインドセット」という考え方を提唱し,「これはソーシャルゲームだけでなく,パッケージゲームの開発にも当てはまる」として,時代に合わせたゲーム開発手法への切り替えを強く呼びかけた。
[GDC 2010]阿鼻叫喚の地獄はこのようにして作られた。「Dante's Inferno」のデザインワークをレクチャー
Electronic Artsの「Dante's Inferno」は,地獄を描いた衝撃的なグラフィックスを最大の特徴とするアクションゲームだ。今回のGDCでは,そのデザインワークがどのようにして進められたかを解説する,本作のアートディレクターによるセッションが開かれた。誰も見たことがない割に,名前だけは有名な場所なので,デザイン作業はなかなか大変だったようだ。
[GDC 2010]クラウド・ゲーミング時代がますます加速! 〜 あの「OnLive」の対抗馬となる「Gaikai」がGDCに登場
「クラウド・ゲーミング」という,新しいコンセプトのゲームサービス「OnLive」が6月にローンチされるというニュースは,今年のGame Developers Conferenceの話題の一つ。しかし,このテクノロジーを応用したサービスはOnLiveだけではないのだ。今回のイベントでは,アメリカの著名ゲーム業界人が手掛ける「Gaikai」が,新たに公開されている。こちらは果たして, どんなサービスになるのだろうか。
[GDC 2010]男性版ケスタニックも使用可能,北米版「TERA」ミニレポート
GDC展示会場のEn Masse Entertainmentブースでは,次世代MMORPGとして注目される「TERA」の,現在韓国で行われている第3次βテスト版とほぼ同じものと思われるバージョンが展示されていた。過去にプレイしたG★2009時点のものと比べて,使用感の違いなどを中心に紹介しよう。
[GDC 2010]気分は007? EA,「Mass Effect 2」のDLC「Mass Effect 2 Kasumi's Stolen Memory」を4月に発売
Electronic Artsは,「Mass Effect 2 Kasumi's Stolen Memory」を,GDC 2010の開催に合わせて初公開した。本作は「Mass Effect 2」のDLC第1弾で,新キャラクターのKasumiとともに,怪しいお屋敷への侵入を試みるというミッションが楽しめる。なお,発売予定時期は4月上旬だ。
[GDC 2010]シド・マイヤー氏による基調講演レポート〜シミュレーションの父の考える「ゲームデザイン心理学」とは?
シド・マイヤー(Sid Meier)氏といえば,1980年代前半より,数々の名作ゲームを手がけてきた,業界の最古参にして現役ゲーム開発者の一人である。今回のGDCでは,そのマイヤー氏が「ゲームデザインの心理学」と題した基調講演を行った。多数の聴衆に対し,「シミュレーションゲームの父」が語った内容をお届けしよう。
[GDC 2010]テーブル型ゲームエンターテイメント「Microsoft Surface」はデベロッパを大募集中
MicrosoftはGDC 2010にて,同社が2007年に発表したタッチインタフェースを搭載したテーブル型ゲームエンターテイメント「Microsoft Surface」についての発表を行った。集まったゲームデベロッパに同プラットフォームを積極的に活用してもらうべく,パートナープログラムを紹介するというものだ。
[GDC 2010]“痛車”に加えて“痛者”まで作れそうなヤヴァい性能? 「APB」のカスタマイゼーションシステムはここまでできる
Realtime Worldsが開発中のオンラインゲーム「APB: All Points Bulletin」は,GTAの面白さをオンラインゲーム化したような作品だと言われている。だが,本作のウリとなるポイントは,それだけではないようだ。本作は「Forza」のような非常に高度なカスタマイズシステムを搭載しており,車のみならずキャラクターにも,これまでにないようなカスタマイズを施すことが可能になっているという。
[GDC 2010]見た目からして異様。仮想空間を体感できる装置「Virtusphere」とはなんだ?
GDC 2010の企業ブースでひときわ異様な存在感を発揮しているのが,「Virtusphere」と呼ばれる装置だ。これは,専用のヘッドマウントディスプレイと組み合わせることで,仮想空間を自在に歩き回れるというもの。うまく応用すれば,まさに“夢のゲーム”が実現できそうな気がするが……。
[GDC 2010]あえて大きな変更を加えずに勝負する,「Dragon Age: Origins」の拡張パック「Dragon Age: Origins Awakening」
Electronic Artsは,北米で3月16日に発売する「Dragon Age: Origins」のDLC「Dragon Age: Origins Awakening」を,GDC 2010の開催に合わせる形でメディアに公開した。あえて大きな変更を加えなかったという本拡張パックの概要を,ムービーとともに紹介しよう。
[GDC 2010]Netbookでゲーム? Atom搭載PCは携帯型ゲーム機の夢を見るか
不景気にも関わらず好調な売れ行きが続くNetbookは,新しい独自の形でPCのあり方を確立しつつある。Intelでは,そんなNetbookをゲームプラットフォームに見立てて推進する動きが出てきている。Netbookにおけるゲーム開発の注意点や可能性などに関するセッションの模様をお届けしてみたい。
[GDC 2010]「メトロイド」「ワリオ」を手がける坂本賀勇氏 シリアスなゲームもコミカルなゲームも制作可能な創作の秘密とは?
メトロイドシリーズ,ワリオシリーズなどを手がけた任天堂のゲーム開発者 坂本賀勇氏が,Game Developers Conferenceにおいて講演を行った。そこで,メトロイドのようなシリアスなゲームも,ワリオのようなコミカルなゲームも,両方を手がけることができる坂本氏のゲーム制作手法の一端が公開されたのだ。
[GDC 2010]ゲーム大賞受賞作「Uncharted 2: Among Thieves」のポストモーテム
Game Developers Choice Awardsにおいて,大賞であるGame of the Yearを含む5冠を獲得し,圧倒的な強さを見せつけた「Uncharted 2: Among Thieves」。本稿では,開発元であるNaughty Dogで副リードデザイナーを務めるRichard Lemarchand(リチャード・レマーチャンド)氏によって“アンチャーテッド2の事後検証”が行われた。
[GDC 2010]ゾンビの切り刻み方,教えます。「Left 4 Dead 2」におけるダメージ表現手法をValveが解説
GDC 2010で,Valveが「Left 4 Dead 2」のグラフィックス表現手法に関する講演を行った。テーマはずばり「ゾンビの傷をどうやってリアルに表現するか」。グロ画像多めでお送りするので,耐性の少ない人は注意してほしいが,次回作の話がちょろっと出てきたりもしているので,ゾンビ好きはお見逃しなく。
[GDC 2010]何でもないシーンにも贅沢なモーションキャプチャーを。やっぱり「Uncharted 2:Among Thieves」には大金がかかっていた
PlayStation 3用アクションアドベンチャー「Uncharted 2: Among Thieves」(邦題,アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団)は,あらゆる面で評価が高く,GDC 2010では七つもの関連レクチャーが行われている。今回はその中から,ムービーシーンのメイキングに特化した内容のレクチャーについて説明しよう。
[GDC 2010]5年ぶりに登場する超人気ストラテジー最新作「Civilization V」。日本文明の新リーダーは,あの……
Firaxis Gamesによる新作「Sid Meier's Civilization V」のライブデモが,GDC 2010で行われた。これまでのシリーズとはかなり異なる様相のスクリーンショットや,ある程度の新仕様は公開済みだが,今回のデモは,それだけにとどまらないFiraxis Gamesらしい緻密なゲーム性が強調されていた。また,日本文明では,あの歴史上の人物がリーダーとして登場するようだ。
[GDC 2010]「なんでもできるようになった今だからこそ,細部にこだわりたい」――山岡 晃氏が語る理想のゲームサウンドとは
山岡 晃氏といえば,ホラーアドベンチャー「サイレントヒル」シリーズなどで音楽を担当した作曲家として知られる人物。最近では,長年勤めたKONAMIを退社し,須田剛一氏が率いるゲーム制作会社グラスホッパー・マニファクチュアに合流したことでも話題になった。そんな山岡氏は,GDC 2010において,「オーディオが面白ければ,ゲームも面白い」と題した講演を実施した。「今だからこそ,細部にこだわりたい」という山岡氏の講演内容をお伝えしよう。
[GDC 2010]これからは“Touch”。ピーター・モリニュー氏がGDCのレクチャーで明かした「Fable III」の新フィーチャーとは?
この人がいなければGDCっぽくない,という雰囲気のピーター・モリニュー氏が,「The Complex Challenges of Intuitive Design」(直感的な操作を可能にする複雑な挑戦)と題したレクチャーを行った。現在開発中の新作「Fable III」の実装される新機能についての紹介だったが,なんだかまたヘンなインタフェースが飛び出すようだ。しかも,ジョン・クリーズ氏?
[GDC 2010]あの伝説的アクションゲームの新作,「Deus Ex:Human Revolution」の内容が(ちょっとだけ)明らかに!
人間とハイテク機器が融合する近未来の世界をテーマにした,サイバーパンク系アクションRPG「Deus Ex」(2000年)は,その深い作り込みによってゲーマー達から絶賛された,伝説的なゲームだ。その新作となる第3弾「Deus Ex: Human Revolution」が,カナダのモントリオールに専属開発チームを置いたEidos Interactiveによって制作されている。オリジナルの開発チームではないが,かなりの注目作になりそうな予感だ。
[GDC 2010]Blizzard Entertainmentの語る「成功のためのゲームデザイン方程式」
「World of Warcraft」や「StarCraft II」など,話題に事欠くことのないBlizzard Entertainmentは,自らの失敗を糧に成功を掴んできた。そう語るのは,いまや同社の顔役になりつつあるエグゼクティブ副社長,Rob Pardo(ロブ・パードゥ)氏だ。このPardo氏が,Game Developers Conference 2010でレクチャーを行い,Blizzard Entertainmentの掲げる「デザイン・スタンダード十一か条」を提示したので,それらをまとめておこう。
[GDC 2010]Game Developers Choice Awards授賞式では,Warren Spectorに呼ばれてWill Wrightが現れ,John Carmackがどんだけロックかを証明した
現在,アメリカはカリフォルニア州サンフランシスコで開催中のGame Developers Conferenceにおいて,「Game Developers Choice Awards」の授賞式が行われた。最も大きな賞である「Game Of The Year」には,「Visual Art」「Technology」「Writing」「Audio」の4部門でベストに選出された,Naughty Dogの「Uncharted 2」が選ばれた。
[GDC 2010]帰ってきたマフィアは,またまたシビア。2K Gamesがプレイアブル展示していた「Mafia II」に挑戦
北米のパブリッシャ/デベロッパの2K Gamesは,サンフランシスコで開催されているGame Developers Conferenceにて,2010年第4四半期に発売を予定しているクライムアクションの期待作,「Mafia II」のメディア向けプレイアブル展示を行っている。ここでは本作の実際のプレイの様子を,2本のムービーと共にお届けしよう。
[GDC 2010]「EVE Online」に追加されるアバターは超高品質? CCP Gamesによる「APEXを使った衣服シミュレーション」
CCP Gamesの「EVE Online」にアバターが加わるという話が出てからずいぶん経つが,いよいよ実現する日が近づいてきたようだ。GDC 2010で同社は,「NVIDIAのAPEXによる衣服のシミュレーション」という講演を実施。そこに,EVE Onlineのアバターが出てきたのだ。目新しくはないが,なかなかの完成度に仕上がっている。
[GDC 2010]シーケンサーで音を当てるのはもう古い? 「ファイナルファンタジーXIII」で採用された自動サウンド生成システム「MASTS」とは
つい先日(3月9日),北米や欧州でも発売され,早々と全世界の累計出荷が500万本を超えたことがアナウンスされた「ファイナルファンタジーXIII」。英語圏での注目度が高まっている真っ直中ということもあってか,GDC 2010では,その制作技術/手法に関するいくつかのセッションが設けられていた。
[GDC 2010]アイデアはだらだら書かず1文に。とにかくシンプルなPixar Animation Studiosのストーリー作り
CGアニメ会社のPixar Animation Studiosによる,ストーリー作りに関するレクチャーが,GDC 2010で行われた。ゲームと映画という違いこそあるが,ヒット作を世に送り出し続けている会社は,果たしてどのようにストーリーを構築しているのだろうか。
[GDC 2010]高品質なゲームはこうして作られる,Blizzardの「StarCraft II」の開発で使われているQA手法を見てみよう
現地時間3月11日分のセッションから,Blizzard Entertainmentによる「Designing for Performance, Scalability & Reliability: StarCraft II's Approach」の模様をお伝えしよう。ここでは「StarCraft II」を作るために使っている,同社のツールやQAのアプローチが紹介され,高品質なゲームをどうやって作っていくかについてのノウハウが公開された。
[GDC 2010]マニフェストは「ゲーマー第一主義」。AMD,PCゲーム産業への積極的な取り組みを宣言
「ゲーマー第一主義」――GDC 2010の初日,AMDは,デベロッパからエンドユーザーまでの全方位をサポートしていくという,強力なマニフェストを宣言した。ハードウェアだけでなく,先進技術も惜しみなく提供することで,PCゲーム産業の成長を促す戦略に舵を切る。これはビッグニュースだ。
[GDC 2010]「EverQuest」で知られるSony Online EntertainmentがFacebookゲーム市場に参入
「EverQuest」や「Free Realms」などで知られるSony Online Entertainmentが,新設された「VCON」トラックにて,北米企業としてマイクロペイメントで大きく成功していることを説明した。しかも,数日前にはターンベース制のカードゲームをFacebookでもローンチしたことを発表しており,新興のソーシャルゲーム市場にも積極的に参入していく構えを見せている。
[GDC 2010]PlayStation Move対応タイトルは,本格TPSからミニゲーム集までバラエティが豊富。SCEプレスカンファレンス詳報
Sony Computer Entertainment of Americaは,現地時間の3月10日,アメリカのサンフランシスコでプレスカンファレンスを開催し,PlayStation 3用モーションコントローラ「PlayStation Move」を発表した。本稿では,発表会でプレゼンテーションされた対応ゲームを紹介しよう。
[GDC 2010]「クラウド・ゲーミング」型新サービスの「OnLive」が正式ローンチ日を発表
ゲームをテレビやPCモニターにストリーミング配信する新しいゲームサービス「OnLive」が,この夏,ついに正式ローンチされることが決まった。今回行われたセミナーでは,月額制+ゲーム本体への課金というビジネスモデルが公表され,いよいよ「クラウド・ゲーミング」という新しい時代の幕開けを感じさせた。
[GDC 2010]「たった5週間で作り上げた!」 〜 世界で3200万人のユーザーベースを抱える「Farmville」の成功秘話
Zyngaの「Farmville」といえば,ソーシャルゲームで遊んだことのある人なら必ずその名を聞いたことがあるであろう,Facebookゲームのサクセスストーリーを代表する作品だ。その開発をリードしたZyngaのAmitt Mahajan(アミット・マハジャン)氏が,Social & Online Gamesサミットで講演を行ったのだが,3200万アカウントというモンスターゲームを,たった5週間でスムースに作り上げた秘訣を伝授する内容だった。
[GDC 2010]ベテラン開発者が設立したインディゲーム開発チームの「マクガイバリズム」
Independent Gamesサミットにおいて,イギリスでHello Gamesという開発チームを立ち上げたSean Murray(ショーン・マレー)氏が,自身の講演の中で,新作「Joe Danger」というゲームを披露した。横スクロール型のカジュアルなレーシングアクションに,「リトルビッグプラネット」を連想させるUGC(ユーザー・ジェネレイテッド・コンテンツ)の要素を加えた本作は,現時点でもヒットの予感を漂わせているデキだが,その開発プロセスには“ヤングベテラン”と言われる世代なりの苦労もあったようだ。
SCE,GDC 2010にて「PlayStation Moveモーションコントローラ」を発表。セットで使う「サブコントローラ」とあわせ,2010年秋発売
ソニー・コンピュータエンタテインメントは,現在サンフランシスコで開催中のGDC 2010にて,PlayStation 3用の新型入力デバイス「PlayStation Moveモーションコントローラ」及び,「PlayStation Moveサブコントローラ」の概要を発表した。発売は共に2010年秋を予定しており,価格は未定。
[GDC 2010]EA SportsがGDCでメディアイベントを開催 〜 あのFIFA World CupがiPhoneゲームに
Electronic ArtsのスポーツブランドEA Sportsが,GDCのカンファレンス会場から程近いイベントルーム「Press Club」において,「EA Sports Season Opener」と題したメディアイベントを開催した。FIFA ワールドカップの開催に先立って,4月末にリリースされる予定の「2010 FIFA World Cup South Africa」をはじめ,EA Sportsのブランドが勢ぞろい。その様子をリポートしよう。
[GDC 2010]「World of Goo」の開発者が立ち上げたゲーム開発基金「indieFUND」とは?
「World of Goo」を開発したインディーズゲームの制作者Ron Carmel(ロン・カーメル)氏が,Independent Gamesサミットの席上でセミナーを行い,デジタル流通の一般化に伴って,既存のデベロッパとパブリッシャの関係に変化が生じ始めていることを指摘した。またカーメル氏は,仲間と共に立ち上げたインディーズゲーム開発者向けの開発資金ファンド,「indieFUND」の設立を発表。面白いゲームのアイデアはあっても,開発費に困っているような開発者達にとっては朗報だ。
[GDC 2010]Epic Gamesが,3GS世代のiPhone/iPod touchに向けたUnreal Engine 3を公開
PCや現世代のコンシューマ機でもハイエンドなゲームエンジンとして知られる「Unreal Engine」を開発するEpic Gamesは,GDC 2010で,3GS世代のiPhone/iPod touch向けエンジンの開発状況を報告した。操作面では,タッチスクリーンに合わせた大きな変更が見られるが,グラフィックス面に関しては妥協せずに移植されており,これが発売されれば,一足早く入手して友人や家族に見せびらかしたい気分になりそうだ。
[GDC 2010]「ソーシャルゲーム」定点観測:新興ビジネスの実情を解説
GDCの初日,および2日目に行われる数々のミニサミットの中でも,今年一番のプレゼンスを誇るのが,今回からスタートしたばかりの「Social & Online Gamingサミット」だ。カンファレンス会場でも,最も大きなカンファレンスルームを使用し,FacebookやZynga,そしてソーシャルゲームにまつわるPayPalのようなツールから,投資に関するビジネス論まで,幅広い会合が行われた,Social & Online Gamingサミット初日の様子をまとめてみよう。
[GDC 2010]「Game Developers Conference 2010」開幕。今年はニュービジネスの台頭が顕著に
カリフォルニア州サンフランシスコ市のモスコーニーセンターにおいて,3月9日から13日の5日間にわたって,ゲーム開発者や業界関係者が集う,恒例の「Game Developers Conference 2010」が開催されている。今年のGDCは,初日から「ソーシャルゲーム」などの話題が盛況となっており,従来の「ゲーム開発者会議」というイメージとは,かなり異なる雰囲気になっている。まずは,そんなGDC 2010の様子をレポートしていこう。