CEDEC 2009
[CEDEC 2009]「バイオハザード5」制作で見せたカプコンの超こだわりサウンド制作手法
カプコンのサウンドスタッフによるセッション,「カプコンが考えるサウンド制作方法の提案2 〜バイオハザード5〜」がCEDEC 2009最終日に開催された。今回は2008年のセッションを前提に,そのままレポートするとサウンド制作者以外にはほとんど理解不能なレベルという,より密度の濃い踏み込んだ内容となった。ここでは筆者なりの解説を加えた形でお伝えしよう。
[CEDEC 2009]トップレンダリスト対談:先端を走るゲーム開発者達が次世代の技術を語る
CEDEC 2009の最終日(9月3日),3Dグラフィックスの一連の技術トラックを締めくくる形で「3Dゲーム開発マニアックス」と題されたラウンドテーブルが開催された。司会を務めるのは4Gamerの記事執筆でもお馴染みの西川善司氏。要なテーマに絞って,6名の現役トップ開発者の発言を拾ってみることにしよう。
[CEDEC 2009]大域照明や音声認識など,スクウェア・エニックスの「職人技」を不要にする自動化最前線
ゲーム作りにはさまざまなツールが使われるが,一発で自然な結果を出してくれるものは少なく,いわゆる職人の手をかけて完成させることが多い。より完成度が高く,より自然な処理を自動で行ってくるツールの研究についてのスクウェア・エニックスによる講演が行われた。今後のゲーム表現も占う興味深い内容だ。
[CEDEC 2009]デベロッパがパブリッシャを“使う”時代? イメージエポックの御影良衛氏が語る「提案型ゲーム開発」とは?
「セブンスドラゴン」や「ルミナスアーク」などの開発元として知られるイメージエポックの御影良衛氏が,「現代の日本におけるゼロメイクの提案型ゲーム開発とは」と題する講演を行った。設立(株式会社化)からまだ4年というイメージエポックだが,同社はゲーム開発会社として,どういった方向を志向しているのか?
[CEDEC 2009]「ドラクエは国民的ゲームでもなんでもなかった」堀井雄二氏の基調講演を完全レポート!
過去最大級の規模となったCEDEC 2009だが,3日めの飾ったのは,ご存じ「ドラゴンクエスト」の生みの親である堀井雄二氏だ。「国民的ゲームとは何か? 〜ドラゴンクエストの場合〜」と題されたこの基調講演では,最新作「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」での具体例を挙げながら,どういった狙いでドラゴンクエストIXの各システムが導入されていったのか,その意図などが語られた。
[CEDEC 2009]MSの川西裕幸氏が次期開発ツール「Visual Studio 10」の並列化支援機能を紹介
CPUのマルチコア化が進む今,プログラムのパフォーマンス向上のために必要となるのが,“プログラムの並列化”だ。CEDEC 2009の2日めに行われたセッション「スケーラブルな並列化」では,マイクロソフトの川西裕幸氏が,次期開発ツール「Microsoft Visual Studio 10」に用意されている並列化支援機能などを紹介した。今後,ゲームの並列化が進むことに期待しつつ,内容を紹介しよう。
[CEDEC 2009]モバイルゲームの世界で「漫画家と出版社の関係」を作りたい
CEDEC 2009の初日(9月1日),「年収1000万超を稼ぐモバイルゲームのつくりかた」と題されたセッションが開催された。年収1000万円というのがなんとも微妙な額(見方により多いとも少ないともいえる)で,やや興味本位で取材してみたが,なかなか興味深く考えさせられる部分もあるセッションだった。年収1000万円のクリエイターを目指す読者は要チェックだ。
[CEDEC 2009]すでに次世代ゲーム機対応に動き出しているCrytekの見据えるもの
「CryENGINE 2」で,ゲーム技術では,世の中より半世代先行しているようなCrytecが,次世代に向けての同社の取り組みについて語る講演がCEDECで行われた。すでに次世代機をターゲットに取り組んでいる同社の動向は要注目だ。
[CEDEC 2009]「版権ゲーム制作のコツは,原作への愛!」サイバーコネクトツーの松山洋氏が語る「キャラクター版権タイトルの作り方」
「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」「NARUTO -ナルト-」など,人気漫画や人気アニメのキャラクターを自由自在に操れる版権ゲームは,それこそファミコン時代から定番のジャンルの一つだ。そんな版権ゲームとは,どのように作られるのか。あるいは,どうすれば“作らせてもらえる”のか? 「世の中の版権ゲームをクソゲーにさせたくない!」と言うサイバーコネクトツーの松山洋氏が,自身の経験を元にそのノウハウを語った。
CEDEC 2009,開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は,CEDEC 2009において,ゲーム制作に用いられている技術に焦点を絞り,開発者の功績を称える「CEDEC AWARDS」の受賞者を発表した。先日の特別賞,著述賞に続いて発表されたのは,「プログラミング・開発環境」「ビジュアルアーツ」「ゲームデザイン」「サウンド」「ネットワーク」の各部門賞だ。
[CEDEC 2009]「ガンダムの父」富野 由悠季氏が若いクリエイター達を挑発する基調講演,「慣れたら死ぬぞ」の中身とは?
「機動戦士ガンダム」の生みの親の一人であり,知る人ぞ知るゲーム嫌いでもある富野 由悠季氏がCEDEC 2日目の基調講演を行った。「ゲームは悪」「慣れたら死ぬ」といった過激な発言が次々に飛び出す熱っぽいレクチャーの様子をレポートしよう。
成功の鍵は組織作りにあり! CEDEC 2009で講演する「MHF」運営プロデューサー杉浦一徳氏に聞くオンラインゲーム運営の秘訣について
4Gamerのインタビューではおなじみ,カプコンのオンラインアクション「モンスターハンター フロンティア オンライン」運営プロデューサーの杉浦一徳氏が,9月3日17:50よりCEDEC 2009で講演を行う。今回は,講演に先駆けてその概要を杉浦氏に聞き,どのような講演内容になるのかをまとめた。オンラインゲームの開発運営に興味がある人はぜひ目をとおし,講演に備えてほしい。
[CEDEC 2009]テッセレーションやDirect Computeだけじゃない,NVIDIAが語る「DirectX 11の魅力」とは
最新GPUのデモを行ったAMDに続くセッションでAMDとはまったく別のアプローチからDirectX 11を解説したのがNVIDIAの風間隆行氏だ。なんと,テッセレーションとDirect Computeを除いたでもDirectX 11は非常に魅力的で,DirectX 10世代をすっ飛ばして移行する価値があると風間氏は語る。
[CEDEC 2009]決め手はテンソル,物理シミュレーション導入の勘どころ
物理シミュレーションをゲーム内に導入するとゲームの可能性は大きく広がる。とはいっても,なかなか手を出しづらいと敬遠している人は多い。CEDEC初日にSCEが行った,物理シミュレーション導入のためのセッションから,その勘どころを紹介してみたい。
[CEDEC 2009]AMD,DirectX 11対応GPUによるテッセレーションデモなどを公開
日本最大のゲーム開発者イベントCEDECが本日(9月1日)より開催されている。マイクロソフトXNA関連のセッションとして,DirectX 11をテーマにしたセッションが日本AMDにより行われた。日本では初公開となる,DirectX 11ハードウェアによる実演デモも行われるなど,要注目の内容となっていた。
[CEDEC 2009]今のゲーム業界にアンチテーゼを投げかけた「Demon's Souls」のゲームデザイン
本日(9月1日),パシフィコ横浜で開催されたCEDEC 2009にて,「Demon's Soulsのゲームデザイン」と題された講演が行われた。登壇したのは,「Demon's Souls」(デモンズソウル)のプロデューサーであるソニー・コンピュータエンタテインメントの梶井 健氏と,ディレクターを務めたフロム・ソフトウェアの宮崎英高氏の二人だ。
莫大な対処件数を誇る不正対策チームは意外と小規模? CEDEC 2009でSage Sundi氏が明かす「FFXI」スペシャルタスクフォースの実態とは
CEDECの講演者から,スクウェア・エニックスでスペシャルタスクフォースを率いるSage Sundi氏にRMT問題への取り組みについて聞いてみた。講演では,蓄積された氏のノウハウなどが披露される模様。Sage Sundi氏の講演は9月2日に行われるので,CEDEC参加者で興味のある方はぜひ聴講を。
CEDEC 2009にて「大航海時代 Online」での5年間を振り返って渥美氏が語る,オンラインゲームの運営戦略とは
9月1日〜3日に,パシフィコ横浜で開催されるCESAデベロッパーズカンファレンス2009で,9月2日にコーエーの渥美 貴史氏によるセッション,「『大航海時代 Online』の運営戦略、そして次のステージへ」が予定されている。今回,事前取材としてどのような内容になるのかを聞いてみた。
技術を売りにしているうちは,成熟期とはいえない。CEDEC 2009で基調講演を担当する原島 博教授が業界の外側から見る「ゲーム業界」とは
9月1〜3日に開催される,CESAデベロッパーズカンファレンス2009で,「情報技術はどこへ行くのか?−主役は交代している−」と題した基調講演を行う,東京大学 名誉教授 原島 博氏へのインタビューをお届けする。情報工学を専攻とする原島氏の目に,ここ最近のゲーム業界は,どのように映っているのだろうか。
国内ゲーム開発者の一大イベント「CEDEC 2009」受講受け付け開始
CESA(社団法人コンピュータエンターテインメント協会)が主催するゲーム開発者向けのイベント「CEDEC 2009」の受講申し込み受け付けが開始された。8月7日までは早期割引が適用されるので,参加希望の人はお早めに登録を。