名作TRPG「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」のボードゲームがクラウドファンディングキャンペーンに成功。現在も遅延プレッジを受付中

　名作TRPG「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」のボードゲーム版となる「Advanced Fighting Fantasy - Dark Dungeons: The Boardgame」のクラウドファンディングキャンペーンがKickstarterで行われ，記事執筆段階で目標額である2万ポンド（約394万円）に対して4万5076ポンド（約886万円）のプレッジ（支援）を集めて成功した。現在も遅延プレッジを受け付けている。

Kickstarter「Advanced Fighting Fantasy - Dark Dungeons: The Boardgame」キャンペーンページ

　「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」は，「火吹山の魔法使い」などのゲームブックで知られるスティーブ・ジャクソン氏とイアン・リビングストン氏が作った「ファイティング・ファンタジー」を発展させたTRPGだ。現在のルールブックは「2nd Edition」で，和訳もされている。
　キャンペーンを展開するArion Gamesのグレアム・ボトリー氏は，「アドバンスト・ファイティング・ファンタジーの覚えやすさと，ランダムダンジョンのボードゲームが持つスピード感とリプレイ性，その両者を組み合わせたボードゲームが必要だ」として「Advanced Fighting Fantasy - Dark Dungeons: The Boardgame」を制作したと述べている。


　「Advanced Fighting Fantasy - Dark Dungeons: The Boardgame」は対象年齢9歳以上，プレイ時間は1時間ほど。1〜6人のプレイヤーはウィザード，ナイト，プリースト，ローグ，マーセナリー，ウォリアーメイジ，ドワーフ，そしてエルフという8人の「ヒーロー」から1人を選んでダンジョンに潜り，30ターン以内にボスを倒すために冒険を進める。


　ダンジョンは，61枚の「ダンジョンタイル」を組み合わせることでランダムに生成され，内部の様子は100枚の「アドベンチャーカード」で描写される。24種類の「スペルカード」や27種類の「アビリティーカード」を駆使して冒険を進め，モンスターを倒すか，盗みに成功すれば50種類の「トレジャーカード」で表されるアイテムを手に入れることができ，その後の戦闘が有利になるという。


　ルールはシンプルで覚えやすく，協力や競争，ソロプレイといったモードが用意されているため，ボードゲーム愛好家から家族連れまで幅広い層が遊べる。カードは白黒だが，これはゲームブックを再現したものだ。モンスターのカードには情景描写の文章も書かれており，ゲームブック的な雰囲気を楽しめるとのこと。


　3つのストレッチゴールを達成しており，ダンジョンのムードを高めるサントラと，新たな武器などを追加する「カードエクスパンションパック」，そしてBlue Giant Studiosによるレジン製ヒーローミニチュアがアンロックされている。
　遅延プレッジが可能なのは40ポンド（約7900円）の「A copy of the Game」，70ポンド（約1万4000円）の「Double-box option」，140ポンド（約2万8000円）の「Multi-Box Option」だ。
　アドオンとして，PDFファイルのアートブック，木製ダイスセット，カードエクスパンションパック，ミニチュア（ウィザード，ナイト，プリースト，ローグのセットとマーセナリー，ウォリアーメイジ，ドワーフ，エルフのセット）が用意されている。

「ローグ」のミニチュア。レジン製で高さ28mm

　キャンペーンページには，「Far East（極東）」地域への送料は26ポンド（約5100円）と記載されているので，日本からの支援も可能である模様。日本語には対応していないようだが，興味のある人はチェックしてほしい。

Kickstarter「Advanced Fighting Fantasy - Dark Dungeons: The Boardgame」キャンペーンページ