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セガサターンの丸いコントローラが現行機でも使用可能に。海外の周辺機器メーカーがBluetoothアダプター公開
これは,「BLE Shift」という新たなシリーズ製品の第一弾で,セガマルチコントローラをBluetoothで他機種に接続できるようになるようだ。すでにHumble Bazookaでは,セガサターンに現行機用のBluetoothコントローラを接続できるアダプター「Saturn BT」を販売しているが,その逆バージョンというわけだ。For the past two years, I've been working on a few Bluetooth drop in PCBs for various controllers. I'm finally comfortable sharing the first release in this series of products I'm calling "BLE Shift". The first adapter will be a plug and play device for the #SegaSaturn 3D pad. A… pic.twitter.com/SsFh8P8U9B
— Humble Bazooka (@humblebazooka) October 23, 2024
セガマルチコントローラは,1996年にリリースされたアクションゲーム「NiGHTS(ナイツ)」のために開発された(※リンク)コントローラだ。当時としてはまだ珍しかったアナログスティックを備えており,通常の方向キーとの切り替えができ,「NiGHTS」のほか,「SEGA AGES VOL.2 スペースハリアー」や「バーチャコップ2」などでも使えた。
コントローラ本体と「拡張プラグユニット」を取り外せるのだが,今回のBluetoothアダプターは,この仕様を利用した製品になるようだ。
同様の取り組みはGEEKY Fab.でも行っているが,そちらは有線接続。Humble Bazookaのものはワイヤレス接続で,そこが相違点となる。
このBluetoothアダプターについては,セガサターンの周辺機器設計に携わったマルコンたろう氏が自身のXで反応している(※リンク)。
マルコンたろう氏によれば,「根本からケーブルが外れて,何か装着できるようにしておいたことで,創造力をかき立てる良い素材になってるみたいですね。外れるようにしておいてよかった」とのこと。当時の仕様が28年を経て活用され,セガマルチコントローラが現代に甦ることになったのだから,先見の明があったというべきだろうか。
昔のゲーム機のコントローラを現在のゲーム機でも使いたい,というニーズは確実に存在している。例えば,セガサターンのパッドは2D格闘ゲームのプレイヤーに愛され続けており,現在もRetro-Bitからオフィシャルでサターンパッドが発売されているほどだ。手になじんだコントローラの操作感は,ほかでは代えがたいのだろう。今回のBluetoothアダプターは,セガマルチコントローラに思い入れのある人にとっては魅力的な製品といえる。
なお,現時点でのBluetoothアダプターは試作品であり,デザインは正式なものではないとのこと。価格など,詳細の発表を楽しみに待ちたい。
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