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KONAMI「PROJECT ZIRCON」が新たなフェーズへ移行。ユーザーと作品を「共創」するWeb3プロジェクトの現在地とは?[TGS2024]
左から,司会の細谷美友さん,ファウンダーのShiroさん,プロジェクト参加者のぱるさん,グレープさん |
PROJECT ZIRCONは,ユーザーとともに新しいゲームを「共創(きょうそう)」するためのプロジェクトだ。企業が作ったゲームをユーザーが遊ぶ,という形式ではなく,ユーザーとともに作品を作り上げることを目的としている。
共通の世界観のもと,ユーザーの選択が公式のストーリーに反映されるなど,運営側と参加者の共同作業によって新たなコンテンツを生み出しているそうだ。ガイドラインさえ守られていれば二次創作は自由で,売買もしてよい。2023年の東京ゲームショウで発表されて以降,コミュニティには1万人ほどが集まっているという。
今回のステージでは,プロジェクトが「フェーズ2」に突入したことが報告された。これまでの「フェーズ1」ではコミュニティの形成やNFT販売など,Web3の文脈にアプローチする企画が主だったが,フェーズ2ではメディアミックスと海外展開を目指すという。
実際の施策として,マンガラボ!(白泉社)とコラボしたマンガ・イラストコンテストや,UZUとコラボしたマーダーミステリー制作コンテストの実施が発表された。このように,PROJECT ZIRCONはクリエイターの新規発掘も志向している。今後はWeb3の文脈だけでなく,IPとしての展開を強化していく予定だそうだ。
ステージでは「ユーザーの選択が実際に反映される」というPROJECT ZIRCONの方針に沿い,コミック版の主人公キャラクターの見た目を決めるユーザー投票がリアルタイムで行われていた。「みんなで決める」Web3プロジェクトから出発したIPがどのような作品を生み出すのか,今後に期待したい。
投票の結果,Aのキャラクターが主人公に選ばれた |
「PROJECT ZIRCON」公式サイト
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