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[キャリアクエスト]「ペルソナ」シリーズに携わるアトラスのプランナーにインタビュー。趣味を仕事にするのは,自分の好きなことに携わる時間を増やせる素晴らしいこと【PR】
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印刷2024/06/21 12:00

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[キャリアクエスト]「ペルソナ」シリーズに携わるアトラスのプランナーにインタビュー。趣味を仕事にするのは,自分の好きなことに携わる時間を増やせる素晴らしいこと【PR】

 4GamerとGame*Sparkは,ゲーム業界での就職を希望する学生に向けた就職活動イベント「キャリアクエスト 〜冒険者から専門職へ〜」を6月30日に開催します。

 本記事ではこちらのイベントにあわせて,実際に現場で働いている方に質問を投げかけた“ゲーム業界を目指す学生のためのインタビュー”をお届けします。

 今回のインタビューのお相手は,「株式会社アトラス」でプランナーとして働くM.M.さん。アトラスは「真・女神転生」「ペルソナ」「世界樹の迷宮」といった人気シリーズを抱えています。

 なお,本記事は4GamerとGame*Sparkによって共同制作された連載記事となります。

アトラス コンシューマソフトウェア局第二プロダクション
M.M.さん
画像集 No.006のサムネイル画像 / [キャリアクエスト]「ペルソナ」シリーズに携わるアトラスのプランナーにインタビュー。趣味を仕事にするのは,自分の好きなことに携わる時間を増やせる素晴らしいこと【PR】

ゲーム業界就活イベント「キャリアクエスト」公式サイト

「アトラス」公式サイト


4Gamer:
 よろしくお願いします。まず入社年数や所属部署を聞かせてください。

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M.M.さん:
 2019年度に入社し,コンシューマソフトウェア局第二プロダクションでシステム系プランナーとして働いています。第二プロダクションは別名「ペルソナチーム」とも呼ばれ,「ペルソナ」シリーズに関わることが多いです。

4Gamer:
 入社までの経緯と,なぜアトラスを選んだのかを教えてください。

M.M.さん:
 アトラスには新卒で入社しました。興味はありましたが,特にゲーム業界だけを狙っていたというわけではありませんでした。
 いろいろな業界を受ける中で,ゲーム会社の面接を通ることが多く,就活を進めていくうちに,自分にも向いていると考えてこの業界を選びました。

 アトラスを選んだ理由は,アトラスのゲームがとにかく好きだったからです。仕事でゲームを作るにしても,アトラスで働くのであればワクワクできるんじゃないかと思ったんです。

4Gamer:
 システム系プランナーというのは,どんな業務を担当しているのでしょうか。

M.M.さん:
 アトラスではプランナー職をシナリオ系とシステム系に分けています。シナリオ系プランナーはいわゆるシナリオライターです。システム系プランナーは,班の指揮を執ったり,仕様を作ってスケジュールを立てたり,ほかの班とすりあわせをしたり……と業務が多岐にわたります。

 デザイナーやプログラマー,シナリオ系プランナーがやっていないことのほぼすべてが業務になり,新卒の1年目から5年目ぐらいの人は,ゲーム内にNPCをひたすら配置したり,ダンジョンを作ってみたりといった作業が多いです。

4Gamer:
 入社前と入社後では,印象の変化やギャップを感じたことはありましたか。

M.M.さん:
 いい意味で大きく印象が変わりましたね。入社の前には「ゲーム業界は全体的に労働環境が厳しい」印象があり,朝から晩まで働くようなイメージを持っていました。入社を決めた際は覚悟しましたし,「泊まり込むための寝袋は買うのかな」なんてことを思ってもいましたね(笑)。

 ただ,実際に働いてみると,そんなことはありませんでした。遅くまで残る時期があるのは確かですが,忙しくないときは手早く終わって遊びに行きますし,仕事=人生という感じではないことに驚きました。

 開発の先輩たちは皆さんラフな雰囲気ですし,上司と飲み会に行っても上座下座の区別をしたり,お酌をさせたれたりということも一切ないので働きやすいですね。

4Gamer:
 入社した最初の1年間では,どのような教育を受け,知識や技術を身につけましたか。

M.M.さん:
 私は「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」の発売直前に入社したので,ちょうど佳境だったデバッグに参加する機会があったのですが,そのおかげでゲーム全体の仕組みへの理解が深まりました。

 「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」では,会話中に表示される「バストアップ」というキャラクターの表情をつける仕事も担当しました。
 どんな表情をつけるかについては,新人ながら私にも裁量があったので,プレイヤーとして「ペルソナ」の知識が役に立ちました。ユーザーの目に触れやすいところなので,お客様とのつながりを感じることもできましたね。

4Gamer:
 携わったゲームの中で,特に思い入れがあるタイトルとその理由を教えてください。

M.M.さん:
 「ペルソナ3 リロード」です。立ち上げの最初から最後まで関わることができ,「自分が担当した」と思える仕様もあり,特に思い入れが強いです。私は日常やコミュニティ関連のお仕事をしたんですが,動画配信者やSteamのレビューで自分が手がけた部分が褒められていると本当に嬉しいですね。

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4Gamer:
 入社後から現在に至るまでに,最も印象に残った「ゲーム業界のお仕事」に関するエピソードを聞かせてください。

M.M.さん:
 ゲーム業界にいることを強く感じたのは,ゲームの仕様を巡って上司と意見の食い違いが発生した時です。
 ゲームの仕様は正解がありませんし,上司も私も「ゲームを良くしたい」という思いは同じです。そうした中で異なる意見を交わし合うのは,本当にクリエイティブな現場にいることを実感しますね。

 上司も「誰が言ったか」ではなく,内容で判断してくれるので,私の意見も良い意味で貪欲に取り入れてもらえますし,すごくいい経験をさせてもらっています。

4Gamer:
 入社後に初めて感じた「困難」について教えてもらえますか。

M.M.さん:
 1つ目は,スケジュールの調整ですね。ゲームはプランナーやデザイナー,プログラマーといったいろいろな職種の工程がつながっていきます。どこかが遅れるとセクション間のすりあわせをする必要がでてくるので,その調整については慣れないころは大変でしたね。

 2つ目は先ほど挙げた,上司と意見が対立したときの心の持ち方でした。その時は結果的に,上司の提案が採用されることになったのですが,それをストレスなく受け入れられるようになるまでには,結構苦しさがありました。

 ただ,「乗り越える」と表現するほどの問題に突き当たったという意識はありません。環境にもすごく恵まれていましたし,大変であったことも考えれば先へ進めることが多かったので。

4Gamer:
 いつごろから「ゲーム業界で働きたい」と考えましたか。

M.M.さん:
 就職先としてゲーム業界を意識したのは高校を選ぶ時でしたが,具体的にゲーム業界を目指したのは大学時代の就活の時です。高校のころは業務や制御用に使うプログラミング言語のCOBOLしか教えてもらえず,これはゲーム開発で使えるものではありませんでした。

 その後一旦ゲーム業界のことはあきらめて,大学に入っていろいろな経験をした結果,ゲーム業界という選択肢が再び上がってきたんです。

4Gamer:
 職場環境についてはどう感じますか。また,過去のアルバイト経験などと比べて,ゲーム業界ならではの良いところはありますか。

M.M.さん:
 学生時代には飲食店やネットカフェでアルバイトをしていましたが,その業務は「言われたことだけをやり,それ以外のことをすると怒られる」というものでした。

 一方,アトラスでの勤務はかなり自由で働きやすいです。勤務時間はフレックスタイムですし,仕事中にコンビニやカフェに行ったり,休憩時に趣味のハーブティーを淹れたり……と好きなことをしながら働いています。成果を出すために,いろいろなことが許されているんです。

4Gamer:
 新入社員にはどの程度,仕事の裁量があるのでしょうか。

M.M.さん:
 裁量はかなり大きいと思います。例えばダンジョンを作るにしても,第二プロダクションでは新人でも1つのダンジョンを丸々任せてくれるんですよ。ダンジョンの内容やそこでの会話もすべて自分で決められるので,やりがいを感じますし,上司もしっかりフォローしてくれます。

4Gamer:
 プライベートの時間にゲームをプレイされますか。

M.M.さん:
 はい。マネジメント的なゲーム性が好きなので,プライベートでは「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」や「Cities: Skylines」といったストラテジーをよく遊びます。RPGでも「Stardew Valley」や「ルーンファクトリー」など,マネジメント的な視点があるものを遊んでいます。

4Gamer:
 プライベートでもマネジメント業務をしているんですね(笑)。

M.M.さん:
 そうですね(笑)。システム系プランナーはマネジメントやスケジュール管理でちまちまと日付を調整していくことが多いので,マネジメント系のゲームが好きというところは,仕事でも生かされているのかもしれません。

4Gamer:
 学生時代に趣味としてゲームを遊んでいたときと,ゲーム業界で仕事として遊ぶことに違いはありますか。

M.M.さん:
 プレイ時間は学生時代より増えましたね。学生時代はゲームをすることに若干罪悪感がありましたが,今は「仕事の勉強になるから」という一種の免罪符を手に入れたという感があります。

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4Gamer:
 趣味を仕事にするということについての考えを教えてください。

M.M.さん:
 趣味を仕事にするというのは素晴らしいことだと思います。人生で仕事に使う時間は多いですから,自分の好きなことに携わる時間を増やせるというのが私の考え方です。

 趣味を仕事としたことでゲームへの見方が変わってしまう方もおられるようですが,私はそうではありませんでした。ゲームに限らず,エンターテイメント全般において制作者の意図やメッセージ性を意識できるようになり,より感動できるようになったと思います。

4Gamer:
 これからどんなチャレンジをしていきたいですか。

M.M.さん:
 プレイヤーにダイレクトに伝わる部分の判断を自分で行ったり,部下を育てる側に回ったりすることにチャレンジしていきたいです。また,リアルタイムレンダリングのカットシーン作りにも興味があるので,映画の本を読んだりして勉強をしています。

4Gamer:
 最後にゲーム業界を目指す学生に向けて,アドバイスをお願いできますか。

M.M.さん:
 ゲームの何が好きなのか,応募する会社のどういった部分が好きなのかを前面に出し,熱意を込めて面接に挑んでもらえればと思います。特にアトラスでは自社のIPや企業文化を重視しているので,そうした部分を受け継いでもらえるようなアピールをしてもらえると嬉しいです。

 アトラスのゲームのファンの方は大歓迎ですし,ネットのレビューや評価を暗記するのではなく,ご自身がどう感じたかを自分の言葉で教えていただければと思います。

 ゲーム業界のプランナーは倍率が高いですが,就活中は「自分が主人公なんだ。夢は頑張れば叶うものなんだ」と自己暗示をするのもいいと思います。私自身も面接前には好きなアニメのオープニング曲をずっと聞き,自分が主人公になったつもりで就活に挑んでいましたので(笑)。

4Gamer:
 確かに,自分の人生は自分が主人公ですから,心の持ちようは大切ですね。本日はありがとうございました。

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