イベント
「東京ゲームショウ2024」開催発表会レポート。幕張メッセ全館を展示スペースにし,過去最高規模となった前回を超えるTGSを目指す
「東京ゲームショウ2024」公式サイト
TGS2024はCESA主催,日経BPおよび電通の共催で,9月26日から29日までの4日間にわたって幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催される。そのうち26日と27日がゲーム業界関係者向けのビジネスデイで,28日と29日が一般公開日となる。また今回のテーマは「ゲームで世界に先駆けろ。」だ。
また,海外からの参加も過去最多となり,44の国と地域が出展したほか,約10か国がパビリオン形式で参加したことにも言及。辻本氏は「TGSが日本・アジアの重要なゲームイベントであるという認知が,世界的に広まっている表れ」と表現していた。
TGS2024は,前回同様に幕張メッセ全ホールを使っての開催となり,今回はさらに展示スペースを拡大すべく,すべてのエリアを展示スペースにする。またオンラインコンテンツも継続し,公式番組と「TGS Digital World」(旧 TGSVR)を展開する。
具体的には,前回公式番組のスタジオを設置していた11ホールが展示エリアとなるほか,イベントステージは1ホールに,ファミリーゲームパークはイベントホールに設置。またエリア拡大に伴い,ゲーミングハードウェアコーナーとゲーミングライフスタイルコーナーを9〜11ホールに設置する。
これらの配置は,会場全体の来場者分散およびスムーズなホール間移動を考慮した結果とのこと。さらに混雑を最小限に抑えるべく,1〜3ホール,4〜6ホール,7〜8ホール,9〜11ホールのエリアごとに,40コマ以上の大ブースの配置制限を計画する。
前回同様,コーナーごとに担当事務局が異なる |
前回に引き続き,Steam内にTGS2024と連動する特設サイトが設けられる |
1ホールに移設される主催者特設ステージでは,TGS2024初日の基調講演を筆頭に,さまざまなイベントが開催される予定 |
上記のとおり,これまでのTGSVRは「TGS Digital World」に名称を変更して開催される。会期はリアル会場より長めの,9月20日から10月6日までとなる |
TGS2024では,海外からのリアル来場者を増やす施策を展開することも紹介された。これは現在,日本のインバウンド消費が世界規模で非常に高く,2023年の訪日外国人の数もコロナ禍以前を上回ったことを鑑みてとのこと。
具体的な施策としては,すでに海外イベントにおけるダイレクトプロモーションに着手していることや,海外の旅行代理店と連携し,世界のゲームファンが来場しやすい環境を整えることが紹介された。
そうした施策を展開することにより,TGS2024の来場者数は25万人を見込んでいるという。その実現のために,混雑対策を実施し来場者を安全に受け入れられる体制を整えるとのことだ。
発表会の最後には,日経BP 東京ゲームショウ事務局長 田辺太陽氏が,2024年初頭に発生した能登半島地震の被災地域の復旧作業が今なお続けられており,すべての人がゲームを含むエンターテインメントを心から楽しめる環境にいるわけではないことに言及。「それでも私達は,ゲームの魅力を世に伝えていく使命がある。ゲームに何かしらの期待をしてくださる世界中の人々,そして現状においてつらく苦しい環境にいる方々に少しでも勇気や希望を与えるべく,どんな状況下においても私達は止まることなく常に走り続けることが大事」と語っていた。
「東京ゲームショウ2024」概要を発表。テーマは「ゲームで世界に先駆けろ。」。グローバルゲームイベントとしての存在感をより高めていく
CESAは本日,「東京ゲームショウ2024」の概要を発表した。会期は2024年9月26日から29日までの4日間で,昨年に引き続き,リアル会場,公式番組,バーチャル会場のハイブリッドで行われる。テーマは「ゲームで世界に先駆けろ。」で,グローバルゲームイベントとしての存在感をより高めていくという。
「東京ゲームショウ2024」公式サイト
- この記事のURL: