イベント
「Nintendo KYOTO」は公式直営店であり新たなテーマパーク! こだわりのある商品陳列も楽しい,ゲームファンなら一度体験してほしい空間だ
Nintendo KYOTOは,2019年11月に東京の渋谷PARCOにオープンした国内初の直営店「Nintendo TOKYO」,2022年11月に大阪の大丸梅田店に登場した「Nintendo OSAKA」に続く,国内3店舗目となる直営オフィシャルストアだ。
ゲームやグッズ販売だけではなく,ゲームの体験やイベントといった企画を行う“任天堂の情報発信の拠点”というコンセプトで展開されている。本日(2023年10月12日),関係者とメディア向けにNintendo KYOTOの内覧会が開催されたので,その模様をお届けする。
「Nintendo TOKYO / OSAKA / KYOTO」公式サイト
Nintendo KYOTOは,任天堂の情報発信の拠点というコンセプトに加えて,任天堂創業の地である京都ならではの“とあるモチーフ”が,店舗のロゴ,限定グッズ,ショッパー,床や壁,天井のデザインといったあらゆるものに取り入れられている。
とあるモチーフとは,ゲーム開発のベースであり“キャラクターの原点”にある“ドット(ピクセル)とグリッド”だ。写真を見てもらえば分かるが,大枠から細かい部分まで,ほとんどが正方形のみでデザインされている。
Nintendo TOKYOやNintendo OSAKAとは異なる雰囲気を持つNintendo KYOTOは,髙島屋京都店に隣接する形で新たに作られた専門店ゾーン[T8]のワンフロアを使用しておりかなり広い。
「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」「どうぶつの森」「ピクミン」「スプラトゥーン」「星のカービィ」といった任天堂の人気ゲームやキャラクターのグッズが壁面にまでぎっしり陳列されているが,店舗自体が広いうえ,メイン通路が大きく一本通っているため,さらに広々とした印象がある。
商品の陳列棚も前後に余裕がある配置になっており,商品に見入ってしまい,後ろの人にぶつかるなんてことも避けられそう。また,タイトル別のコーナーに設置されているデジタルサイネージで流れる,グリッド背景のおしゃれなイラストも見どころのひとつだ。
「一つひとつの商品棚をじっくり見たい。いや,じっくり見なければダメだっ!」と思わされる,こだわりのある商品陳列も見逃せない。「ゼルダの伝説」のコーナーを見ていると,Tシャツの見本のそばにコログが 「ウワッ! 見つかっタァ」なところにいたり,「どうぶつの森」のコーナーでは,まるでハトの巣のマスターがコーヒーを淹れて待っていてくれたかのようにコーヒーミルやドリッパー一式の近くにいたりと,ゲームタイトル別に“らしい”展示があるのだ。
とくに印象的だったのが「ピクミン」のコーナーだ。ピクミンが商品を“オタカラ”のように運んでいる風の展示や,あちこちで誰かしらがチャッピーに食べられているところは,まさしく「ゲームの世界そのままっ!」。ピクミンやコログを「ゲームのように自宅のあちこちにピクミン(コログ)を散りばめたい」と考えている人は少なくないはず。そういった人(筆者も含む)にもいい参考となりそうだ。
Nintendo KYOTOの限定グッズもドット(ピクセル)とグリッドをモチーフとしたデザインが特徴となっている。マリオ,リンク,しずえさん(と,“あなた”?),赤・青・黄ピクミン,インクリングといった,作品の枠を超えたキャラクターたちが“共演”。クリアバッグやポーチ,タオルハンカチといった普段使いにも最適なものや,揃えて並べたら楽しいであろうマグネットコレクションなど,多種多様な店舗限定グッズを展開する。
店舗オープンに合わせた最新グッズも見逃せない。とくに注目なのが,Nintendo TOKYO/OSAKA/KYOTOの公式X(旧Twitter)で告知されて話題となった,「ピクミン」シリーズに登場する原生生物のゼンマイおもちゃだろう。全6種類(1箱にいずれか1個)販売される「せまる 原生生物コレクション」も,もちろんNintendo KYOTOでその姿を拝める。
オープン時はオリジナルグッズ,ライセンスグッズ,そしてゲームを含めた1500点以上の商品が店舗に並ぶとのこと。なお,一部商品は公式オンラインストア「マイニンテンドーストア」でも販売されるので,店舗に足を運べない人はこちらで商品ラインナップをチェックするといいだろう。
そして圧巻なのが,[T8]1階の四条通側入口すぐに設置された,巨大な土管から顔を出すマリオだ。強烈なインパクトを放つマリオはオープン前から大人気で,「あっ,マリオっ」「Oh,Mario!」と,通りがかりに写真撮影をする人が多く見られた。
京都の任天堂直営店というだけでも観光ルート入りしそうだが,この1階のマリオのオブジェだけでも撮影スポットとして成立しそうだ。それだけではなく,「土管のマリオのとこね」といった風に,地元の人たちの待ち合わせ場所にもなるかもしれない。
Nintendo KYOTOは,同日グランドオープンする京都髙島屋S.C.[T8](ティーエイト)7階にあり,1階と屋上にそれぞれ撮影スポットになるマリオのオブジェが設置されている。営業時間は10:00から20:00で,Nintendo TOKYO / OSAKA同様,混雑が予想される日などは状況に応じ,整理券などでの入場制限が行われる。店舗の状況は公式Xで案内が行われているので,来店を考えている人はこちらをチェックしよう。
Nintendo KYOTOは,グッズの購入はもちろん,任天堂のゲームならではの遊びごころのある内装や展示を見ているだけでも楽しい“テーマパーク”的な魅力にもあふれたオフィシャルストアだ。
これは渋谷PARCOにNintendo TOKYOがオープンした時も感じたことだが,日本が誇るアートやカルチャー,エンターテインメントを発信する新たな場所に,そのメインのひとつとしてゲームがあることも,ゲームファンとしては感慨深いものがある。任天堂のゲームが好きな人はもちろん,ゲームファンには一度体験してほしい空間だ。
「Nintendo TOKYO / OSAKA / KYOTO」公式サイト
- この記事のURL:
キーワード