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JP GAMESの新作BCMMOや電音部IPのゲームも登場した,Web3ゲーム特化型のピッチコンテスト「SHAKE!KYOTO」レポート
これに併催される形で,YGG Japanが主催する,Web3ゲーム特化型のピッチコンテスト「SHAKE!KYOTO」も行われたので,本稿ではその模様をお届けしよう。
おそらく,ピッチコンテストという言葉をあまり聞いたことがない人も多いと思うので,簡単に説明しよう。
ピッチコンテストは,スタートアップの起業家や,事業立案者が限られた時間の中で,投資家などの審査員に対し,事業計画をプレゼンする,というイベントだ。形式は少し違うが,テレビ番組「マネーの虎」を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれない。
第1回となる「SHAKE!KYOTO」では,10社のファイナリストがプレゼンを行い,14名の審査員によって審査され,最優秀賞1作品,優秀賞2作品,そして特別賞,視聴者および来場者の投票によるオーディエンス賞を決める。
優秀作品には,“SHAKE インキュベーションプログラム”による支援が行われるほか,YGG Japanによるマーケティング支援,YGGグループとのグローバルでの連携が行われるとのことだ。
ファイナリストに選ばれたのは以下の10社(作品)。
会社:元気
作品:JapaneseCarManiacs -StreetRacing-(仮)
会社:ビサイド
作品:ローリンガール(仮)
会社:META-X
作品:Dark Machine
会社:JP GAMES
作品:Gemina Games
会社:ジークゲームズ
作品:Play games! enrich our lives
会社:Eternal Crypt -Wizardry BC- Project Team(ドリコム/チューリンガム/Zeal Nova)
作品:Eternal Crypt -Wizardry BC-
会社:SecterSeven Games Studio
作品:SecterSeven
会社:リングゲームズ
作品:ステラファンタジー
会社:サムライブロックチェーンゲームズ
作品:Bind / Pretty Survivor
会社:バーガースタジオ/バンダイナムコエンターテインメント
作品:電音部
※当日発表のため資料画像無し
各作品,5分という制限時間の中で精いっぱいのプレゼンを実施。その後,審査員から1分間の質問に答える,という形でコンテストは進んでいった。
優秀賞に輝いたのは,「Eternal Crypt -Wizardry BC-」と「電音部」の2作品だ。
「Eternal Crypt -Wizardry BC-」はその名のとおり,3DダンジョンRPG「Wizardry」のIPを利用したブロックチェーンゲームだ。プレイヤーは最大36体の冒険者とともに,神秘のダンジョン「ダドエルの穴」の深淵を目指して旅をする。
ゲームとしては,いわゆるクッキークリッカータイプの放置ゲーであり,忙しい人でも1日15分程度のプレイで楽しめる設計となっているとのことだ。2023年第4四半期にリリースが予定されている。
バンダイナムコエンターテインメントが展開する「電音部」プロジェクト。SHAKE!KYOTOでプレゼンされたのは,そのIPを利用した“UGC型近未来DJバトル”というゲームで,今回のイベントでおそらく初めてのお披露目となる。電音部自体はメディアミックス展開を行っており,その展開をさらに広げるタイトルになるようだ。
そして最優秀賞に輝いたのは,田畑 端氏率いるJP GAMESの「Gemina Games」だ。ERC-6551(トークンバウンドアカウント)を搭載したブロックチェーンMMORPGで,同社が開発したツール「PEGUSUS WORLD KIT」を使用した第1弾タイトルとなる。AAAのクオリティを持ったWeb3ゲームであり,プレイヤーはGeminaと呼ばれる女戦士を操作し,4つの国が争う世界で1つの国に所属し,他国と競い合う。
また,NFTに専用のウォレットが付属しており,そこに別のNFTを格納することで,Geminaを育成していく。
プレイヤーは所属する国の運営に携わることもでき,自国に貢献した人ほど,より多くのリターンを獲得できるという。
以上が優秀賞,最優秀賞を獲得した作品だ。5分のプレゼンではなかなかゲームの全容をつかむことは難しく,とくに「電音部」と「Gemina Games」はSHAKE!KYOTOで初めて発表された作品ということもあり,情報は少ない。今後の続報を楽しみにしたい。
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