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3月31日にApple TV+で配信予定の実写映画「テトリス」の予告映像公開。ヘンク・ロジャース氏の実話に基づく新作
Tetris Holdingが運営するTetris.comの公式Twitterアカウントによれば,3月10日から19日にテキサス州オースティンで開催される映画や音楽のイベント「SXSW 2023」(サウス・バイ・サウスウエスト 2023)で先行上映が行われる予定とのこと。Official Trailer — Tetris@TaronEgerton stars in #Tetris — the game you couldn’t put down, the story you couldn’t make up.
— Apple TV+ (@AppleTVPlus) February 16, 2023
Streaming March 31 on Apple TV+ pic.twitter.com/yKWXX6ciEZ
本日(2月17日),そんな「テトリス」の予告動画が公開された。
Apple TV+「テトリス」公式サイト
「テトリス」の映画化については,2014年10月に発表されており(関連記事),その段階では「とてつもなく壮大なSF映画」になるとされていた。プロデューサーを務めるのは,「モータルコンバット」を映画化した実績を持つLarry Kasanoff氏だったので期待されたが,その後,情報が公開されることはなく,キャンセルされたようだ。
今回の「テトリス」は,それとは別のもので,制作は2020年に発表されていた。Apple TV+の公式サイトや公開された映像を見ると,アメリカのビデオゲームセールスマンであるヘンク・ロジャース氏が,「テトリス」の権利を取得し,任天堂が1989年に発売した「ゲームボーイ」のキラータイトルとして大成功を収めるまでを描く,実話を基にした作品になるようだ。
「テトリス」を開発したのは,ソ連の科学アカデミーで働いていたアレクセイ・パジトノフ氏で,ソ連にわたったヘンク氏の交渉は政府の介入で難航し,真意を疑われて監視を受けるなど,冷戦末期を舞台にしたスパイスリラーのような物語が楽しめそう。
ヘンク氏を演じるのは,「ロケットマン」や「SING/シング: ネクストステージ」などのタロン・エガートンさんで,パジトノフ氏はロシアの舞台俳優ニキータ・エフレモフさん。予告映像には,伊川東吾さん扮する任天堂の故山内 溥氏の堂々とした姿も確認できる。
公式サイトでは「アメリカのビデオゲームセールスマン」とあっさり書かれているが,古くからのゲームファンならご存じのように,オランダ出身のヘンク氏は,「テトリス」に先立って日本でビーピーエスを設立し,日本初のファンタジーRPGと言われる「ザ・ブラックオニキス」で大ヒットを記録したゲームクリエイターだ。1996年には,パジトノフ氏と共にThe Tetris Companyを設立している。
ともあれ,「テトリス」の公開を楽しみにしたい。
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