Wargamingがロシア・ベラルーシから撤退。ミンスクのスタジオも閉鎖に

　Wargamingは，ロシアとベラルーシから撤退したことを発表した。今後，両国でいかなる事業も所有・運営しないとしている。

　同社は，「World of Tanks」や「World of Warplanes」，「World of Warships」といったオンラインゲームの開発・運営を行っている企業だ。1998年8月にロシアと軍事的同盟関係にあるベラルーシの首都ミンスクで創業し，「World of Tanks」のヒットを機に，2011年に本社をキプロスに移転している。これまで同社は，ロシアの侵攻を受けたウクライナに対して，ウクライナ赤十字に100万ドルを寄付し，キーウ支部の550人ほどいる従業員や家族らに対し，転居の支援や給与の早期支払いを行うなどの全面的なサポートを表明している。

　同社は，2022年3月31日付でロシア及びベラルーシにおけるゲームの現地運営事業を，非提携関係のLesta Studioへ移管した。今後，ロシアとベラルーシにおいて収益を得ることはないとしている。この決定により同社は，深刻な損失を受けることを予想しているとのことだ。なお，移管期間中においてロシア及びベラルーシでの運営製品の利用は可能であり，その後は新しい事業主によって運営が継続される予定だ。

　また，同社の開発本部であるミンスクのスタジオでも，閉鎖に向けた動きが始まっており，この決定によって影響を受ける従業員に対して，退職金とサポートを可能な限り提供すると表明している。

ウォーゲーミング、
ロシア及びベラルーシより撤退のお知らせ

この度弊社ウォーゲーミングは、ロシアとベラルーシでいかなる事業も所有・運営せず、両国から撤退することを決定しました。

ここ数週間に渡り、弊社は全世界における事業運営に関する戦略的な見直しを実施して参りました。
2022年3月31日付でロシア及びベラルーシにおけるゲームの現地運営事業を、弊社ウォーゲーミングとは提携していないLesta Studioへ移管致しました。今後ウォーゲーミングは本工程において収益を得ることはございません。本決定により、深刻な損失を受けることを予想しております。弊社は今後もあらゆる法律を遵守し、弊社従業員の安全確保とサポートを継続していくとともに、迅速に運営移管の完了を進めて参ります。移管期間中において、ロシア及びベラルーシでの運営製品のご利用は可能であり、その後新しい事業主によって運営が継続される予定です。

またウォーゲーミングはベラルーシのミンスクに位置する、弊社スタジオの閉鎖を開始致しました。本決定によって影響を受ける弊社従業員に対して、退職金とサポートを可能な限り提供して参ります。

私たちは会社として今後のビジネスに自信を持ち、プレイヤーの皆様に質の高いゲームを提供することに全力を尽くして参ります。

Wargaming Japan公式サイト