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ドリコム,「Wizardry」IPを用いた海外向けブロックチェーンゲームを制作へ。Thirdverseグループと基本合意契約を締結
Thirdverseグループは,グローバルで「VR×メタバース」実現を目指すVRゲーム開発スタジオ。Oasys PTE. LTD.と提携し,同社が開発するブロックチェーン「Oasys」のValidator Nodeの運用に参画するなど,ブロックチェーンゲーム領域においても最先端のノウハウを持っている。
ドリコムとThirdverseグループはIPを用いたブロックチェーンゲームの制作を行うことに合意し,今後は海外向けの2作品を制作するという。Thirdverseグループがパブリッシャとなり,ドリコムがブロックチェーンゲームの受託開発を行う。1作品目のブロックチェーンゲームでは,ドリコムの保有IPであるWizardryをThirdverseグループにライセンス提供するとのことである。
なおドリコムの“Web3事業説明会”動画によれば,このブロックチェーンゲームは,同社が開発を進めている「Wizardry VA(仮)」とは別のプロジェクトとして進めるとのこと。ほぼ完成した形でリリースするというより,ユーザー(プレイヤー)と一緒に作っていく形で,α版からのリリースを想定しているという。本作は2022年冬から2023年春のリリースを目指して開発を進めていくとのことだ。
ドリコム コーポレートサイト
Thirdverse コーポレートサイト
株式会社ドリコム(本社:東京都品川区、代表取締役社長:内藤裕紀)は、本日3月18日に、Web3事業への参入を決定したことをお知らせいたします。併せて、本事業の最初のプロジェクトとして、ThirdverseグループとGameFi(Game×Blockchain×Financeのこと。以下GameFi)領域におけるブロックチェーンゲームの企画・開発・運営に関する基本合意契約を締結したことをお知らせいたします。
1. Web3事業とは
当社ではWeb3を「トークンを介した形で実現する分散型インターネットサービス」と捉え、これからのインターネット業界に対して大きな変化を与えると考えています。
この、「トークンを介した形で実現する分散型インターネットサービス」では、ユーザーの定義を「サービス利用者」から「サービスの協賛者」までに拡大するとともに、トークンエコシステムを含めたサービス全体がユーザーにもたらす提供価値の最大化を指向するといった点において、これまでのインターネットサービスとの大きな差分を生み出していくと考えています。
この様な大きな変化をビジネスチャンスとして捉えており、「トークンを介した形で実現する分散型インターネットサービス」を開発の起点とし、事業化を目指して参ります。
2. Web3事業への参入背景
当社では2017年よりブロックチェーンおよび周辺技術の研究開発を行っておりましたが、2017年時点ではWeb3の基盤技術であるレイヤー1※1、レイヤー2※2といったプロジェクトが中心であり、当社の事業ドメインとの距離は遠く、事業化検討までには至りませんでした。
今回のWeb3事業への参入においては、2021年後半よりWeb3市場において、GameFiプロジェクトやNFTプロジェクト事例が増えてきたことの影響も大きく、エンターテイメント領域とWeb3領域の重なる部分をターゲットとし、当社が取り組むべき事業領域と判断したことが、今回の参入背景となります。
※1:レイヤー1:独自のブロックチェーンネットワークの開発
※2:レイヤー2:スケーラビリティ課題の解決を目指す開発
3. Web3事業への参入目的
ゲームをはじめとするエンターテイメント領域は常に新たなテクノロジーとともに発展してきたと認識しており、5年、10年先を見据えたエンターテイメント領域において、Web3領域で生まれるテクノロジーがその発展に強く影響するものと予想しております。
当社のミッション「with entertainment 〜人々の期待を超える〜」、ビジョン「発明を産み続ける」の実現において、Web3領域はこれから多くの発明が生まれていく領域であると考えており、Web3領域でのサービス開発および発明の実現を通じて、人々の期待を超えていきたいと考えております。
4. 基本合意契約締結について
この度、Web3事業の最初のプロジェクトとして、ThirdverseグループとGameFi領域におけるブロックチェーンゲームの企画・開発・運営に関する基本合意契約を締結しました。
当社はゲーム事業を主力事業とし、長年のIPゲームの開発・運用で培ったノウハウを生かし、運用中のIPゲームの収益拡大と新規IPゲームの開発を通じた事業拡大に取り組んでまいりました。また次世代の主力事業創出を目的とした新規技術領域における研究開発、およびこうした技術を用いた新規サービスの開発にも取り組んでまいりました。
またThirdverseはグローバルで「VR×メタバース」実現を目指すVRゲーム開発スタジオであると同時に、Oasys PTE. LTD.(本社:シンガポール、Director:松原 亮)と提携し、同社が開発するブロックチェーン「Oasys」のValidator Nodeの運用に参画するなど、ブロックチェーンゲーム領域においても、最先端のノウハウを保有する企業です。
こうした背景のもと、当社の培ったIPゲームの開発・運用ノウハウや、ブロックチェーン技術との連携、Thirdverseグループのブロックチェーンゲーム開発・運用ノウハウおよびマーケティングノウハウといった両社の経営資源を活用することにより、ブロックチェーンゲームの開発・運営での協業を通して、両社のさらなる事業拡大を目指してまいります。
上記の目的の実現に向けて両社はIPを用いたブロックチェーンゲームの企画・開発・運営における協業について検討及び協議を進めてまいります。
5. 基本合意契約の内容
当社とThirdverseグループはIPを用いたブロックチェーンゲームの制作を行うことに合意し、今後海外向けの2作品の制作を予定しています。Thirdverseグループがパブリッシャーとなり、当社はブロックチェーンゲームの受託開発を行います。
また、1作品目のブロックチェーンゲームでは、当社保有IPである『Wizardry』をThirdverseグループにライセンス提供します。なお本ブロックチェーンゲームの企画においても、ゲームの基本となる「楽しむためにプレイする」といった前提を崩すことなく、その上でユーザーにとっても納得できる運用方針・ルールを定めた上での企画・開発・運営を目指します。
6. 今後の日程
2022年3月18日:Thirdverseグループとの基本合意契約締結
2022年4月中:Thirdverseグループとの各種契約締結(予定)
2022年5月1日:事業開始日(予定)
2022年夏: Thirdverseグループによる『Wizardry』海外向けブロックチェーンゲーム開発発表(予定)
本合意に際してのコメント
ドリコム 代表取締役社長 内藤裕紀
gumi Cryptos CapitalでOpenSeaやYGGなどメインプレイヤーへの出資などを行い、Web3界隈に広い人脈を持つ國光さんと、Thirdverseグループを通じて、この領域で協業して事業を進められることを頼もしく思っています。ドリコムとしても2017年頃より研究開発してきたブロックチェーン領域でいよいよ本格的なサービスを展開できることにワクワクしています。
Thirdverse 代表取締役CEO 國光宏尚
NFT、ブロックチェーンゲーム市場の加熱により、この領域で新しいイノベーションの芽が生まれつつあります。そんなタイミングだからこそ、両社の強みを活かし合って全力でグローバルに挑戦していきたいです。Web3 is Now!
■株式会社ドリコムについて
商号:株式会社ドリコム
所在地:東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 19F
代表取締役社長:内藤裕紀
設立:2001年11月13日
コーポレートサイト:https://drecom.co.jp
■株式会社Thirdverseについて
商号:株式会社Thirdverse
所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 11F WeWork内
代表取締役CEO:國光宏尚
設立:2013年4月30日
コーポレートサイト:https://thirdverse.io/
■『Wizardry』について
『Wizardry(ウィザードリィ)』は、1981年にアメリカで発表されたコンピューター用RPGで、パーティー編成、迷宮の探索、モンスターとの戦闘やキャラクター成長などの要素は、後の様々なRPGに多大な影響を与え、RPGの始祖のひとつとされています。今日まで数多くの系列タイトルが発売され、発売開始から40年近くが経つ今でも、世界中で根強い人気を誇る不朽の名作です。
当社は2020年に『Wizardry』シリーズのうち、『Wizardry6』、『Wizardry7』、『Wizardry8』、『Wizardry Gold』の著作権及び『Wizardry』の国内外の商標権を取得しております。
なお、既に発表済みの新規モバイルゲームタイトル『Wizardry VA (仮)』と、今回のライセンス提供を行うタイトルは別のタイトルです。
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