業界動向
Private Division,Die Gute FabrikやYellow Brick Gamesなど4つのインディーズゲームスタジオとパブリッシングパートナー契約を締結
Private Divisionは,Rockstar Gamesと2Kに続く,Take-Two Interactiveの第3のブランドとして2017年にニューヨークで発足したパブリッシングレーベル(関連記事)。インディーズゲームスタジオの作品にフォーカスしたレーベルであり,これまで,Panache Digital Gamesの「Ancestors: The Humankind Odyssey」(2019年)やObsidian Entertainmentの「The Outer Worlds」(2019年),最近ではRoll7の「オリオリワールド」(2022年)といった作品を手がけてきた。
今回,パブリッシングパートナー契約の締結がアナウンスされた各スタジオの概要は以下のとおり。
ただ,これらのスタジオが手がける作品はPrivate Divisionの2024年会計年度以降のリリースが見込まれている。おそらく具体的なタイトル名やゲーム内容がアナウンスされるのは2022年の年末から2023年にかけてのことになると思われるので,気長に待っておくのが良さそうだ。
・Die Gute Fabrik
クリエイティブディレクターのHannah Nicklin氏が率いるスタジオ。2008年にデンマークのコペンハーゲンに設立された,独立系スタジオとしては古参と言える存在で,2019年にリリースした「Mutazione」は高い評価を受けている。現在は新作として,ストーリードリブンのアドベンチャーゲームを開発しているという。
・Evening Star
Christian Whitehead氏,Dave Padilla氏,Tom Fry氏,Hunter Bridges氏,そしてBrad Flick氏の5人によって2018年に設立され,ロサンゼルスを拠点に,ロンドン,そしてメルボルンでも事業を展開しているスタジオ。創設者達はセガ時代に「ソニックマニア・プラス」(2018年)の開発に携わっている。現在は,独自の「Star Engine」を使用した3Dプラットフォームアクションを開発中。
・Piccolo Studio
2015年に,Alexis Corominas氏,Jordi Ministral氏,そしてOriol Pujado氏の3人がスペインのバルセロナに設立したスタジオ。2019年の「Arise: A Simple Story」がデビュー作となっている。Piccolo Studioに関しては,現時点で具体的な新作の情報はないが,より多くのゲーマーにアピールできるようなストーリーを持つ作品を開発しているという。
・Yellow Brick Games
「アサシン クリード」シリーズなどUbisoft Entertainmentの数々の作品に関わってきたThomas Giroux氏,Mike Laidlaw氏,Jeff Skalski氏,そしてFrédéric St-Laurent B氏が2020年に設立したスタジオ。Laidlaw氏は「ドラゴンエイジ」シリーズ作品のリードデザイナーとして知られるなど,それぞれが業界歴20年前後の豊富な経験を持つ。現在,没入感の高いアクションRPGの開発を進めているという。
Private Division公式サイトの新パブリッシングパートナー契約発表記事(英語)
- この記事のURL: