SFC版「アンダーカバーコップス」が互換カセットとして復活。ヒヨコを食べて悪漢を倒すアイレムのベルスクACT

　アメリカのRetro-Bitは北米時間2021年2月17日，スーパーファミコン/Super NESおよび互換機向けソフト「Undercover Cops」を発表し，受注を開始した。発送時期は7月と予定されている。

　本製品は，日本で1995年にバリエから発売されたスーパーファミコン用ソフト「アンダーカバーコップス」に英訳を施したもの。災害によって荒廃した都市に秩序を取り戻すべく，3人のシティースィーパーが悪漢どもと戦っていく，ベルトスクロールアクションゲームだ。超必殺技や豪快なステージギミックなどの派手さと，回復アイテムにヒヨコやカタツムリといった生き物が含まれていたりするバカゲーぶりから，今でも本作のファンは多い。


　製品形態は，ソフト本体（マニュアル，外箱を含む）と両面ポスターがセットになった「Standard Edition」と，それらに加えてデフォルメフィギュアやキーホルダーなどが同梱された「Collector's Edition」があり，さらにカートリッジ形状によって北米版とヨーロッパ版に分けられているため，計4パターンが存在する。北米版「Standard Edition」は54.99ドル，北米版「Collector's Edition」は69.99ドル，ヨーロッパ版「Standard Edition」は44.99ユーロ，ヨーロッパ版「Collector's Edition」は64.99ユーロ（各送料別）。なお動作保証はしかねるが，日本のスーパーファミコンに無加工で挿入できるのはヨーロッパ版のカートリッジだ。

ヨーロッパ版「Standard Edition」

ヨーロッパ版「Collector's Edition」

　もともと「アンダーカバーコップス」は，アイレムが1992年にリリースしたアーケード向けのタイトルだった。それを移植したスーパーファミコン版は，グラフィックスのダウングレードや協力プレイの削除が行われただが，ゲームの魅力をうまく残した移植だったため高く評価されている。ただスーパーファミコン末期のリリースであったため出荷本数が少なく，海外版も発売されていない。

　それが今回，Retro-Bitがアイレムから許諾を得て，初の英訳版をリリースするというわけだ。なお言語が日本語からの挿し替えなのか，それとも複数言語の切り替え方式なのかといった詳細は不明だが，公式FAQでは「日本語SFC版にいくつかの翻訳を追加」（This is the Japanese version Super Famicom release with some additional translations）したものと解説されている。


　また，アーケード版「アンダーカバーコップス」の海外版ではプレイヤーキャラクターなどの名前が変更されていたが，「Collector's Edition」同梱フィギュアの名称が「ROSA FELMONDE」とされているところから察するに，名前は国内版そのままのようだ。

　詳細に関しては，公式サイトの製品紹介ページで確認してほしい。同ページでは，本製品を取り扱う北米/ヨーロッパのオンラインショップへのリンクもまとめられている。

Retro-Bitの「Undercover Cops」製品紹介ページ