業界動向
スクウェア・エニックスHD,2021年第3四半期連結決算を発表。累計の経常利益は前年同期比38.3%増の387億円
なお2020年11月6日に発表された通期の連結業績予想については,当第3四半期連結累計期間の営業利益が同業績予想における営業利益を上回ったが,新型コロナウイルス感染症の拡大などによる同社グループの業績に与える影響に鑑み,現時点では据え置くことにしたという。
画像は決算説明会資料より |
セグメント別にみると累計期間でのデジタルエンタテインメント事業“HDゲーム”は,「FINAL FANTASY VII REMAKE」(PS4)や「Marvel's Avengers」(PC / PS4 / Xbox One)といった大型タイトルの発売があったこと,カタログタイトルの販売が好調に推移したこと,ライセンス収入などにより,前年同期比で増収,そして黒字転換したとのこと。
同事業の“MMO”では「ファイナルファンタジーXIV」(PC / PS4 / Mac)と「ドラゴンクエストX」(PC / Switch / PS4 / Wii U)の継続課金収入などが前年同期比で増加したことにより増益になったとされている。
同事業の“スマートデバイス・PCブラウザゲーム等”は,「ドラゴンクエストウォーク」(iOS / Android),「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」(iOS / Android)といった既存タイトルが堅調であったこと,そして当期にサービスが始まった「ドラゴンクエストタクト」(iOS / Android)と「OCTOPATH TRAVELER 大陸の覇者」(iOS / Android)の収益貢献によって,前年同期比で増収増益になったという。
アミューズメント事業に関しては,新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として第1四半期連結会計期間に国内の店舗を臨時休業としたことにより,前年同期比で大幅な減収,営業損失になったとのこと。
出版事業は,マンガアプリの「マンガ UP!」や電子書籍などのデジタル媒体での販売が大幅に増加,そして紙媒体での販売も好調に推移したことから,前年同期比で増収増益。
ライツ・プロパティ等事業は,自社コンテンツのキャラクターグッズ,サウンドトラックの販売などが好調に推移したことから,前年同期比で増収増益となっている。
スクウェア・エニックス・ホールディングス公式サイトのIRニュースページ
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