※画像は商品ページより
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ゲームブックの名作「ファイティング・ファンタジー」シリーズ5編を収録した
「ファイティング・ファンタジー・コレクション 〜火吹山の魔法使いふたたび〜」(安田均とグループSNE。出版はSBクリエイティブ)の
予約受付が,本日(2020年12月16日)始まった。製作総指揮の
安田 均氏が情報解禁となったことをツイートしているほか,
Amazon.co.jp(※外部リンク。Amazonアソシエイト)では予約受付が開始。発売日は
2021年7月16日となっている。
本作はB6判・368ページで,価格は7500円(税別)。SBクリエイティブの
商品ページ(※外部リンク)によれば,本作は
“完全受注生産”とされており,2021年5月14日までに予約された数量を生産する方式のようだ。
ファイティング・ファンタジー・コレクション 〜火吹山の魔法使いふたたび〜は,シリーズの創始者でありレジェンドである
スティーブ・ジャクソン氏と
イアン・リビングストン氏の筆による,全5冊からなる
“究極のコレクション・ボックス”となっている。シリーズの原点である
「火吹山の魔法使い」を始め,
「バルサスの要塞」「盗賊都市」「モンスター誕生」,そして火吹山の魔法使いの続編でありながら邦訳がなかった幻の名編
「火吹山の魔法使いふたたび」を
初邦訳という形で収録。挿絵イラストには1980年代当時のままのオリジナル版を採用,そして安田氏による,「アドバンスト・ファイティング・ファンタジー」紹介および収録作品解説を行う限定書籍が同梱されるというのもポイントだ。
※画像は商品ページより |
ファイティング・ファンタジー・コレクション
〜火吹山の魔法使いふたたび〜
「ドラクエ」よりも古い「ロールプレイングゲーム」が復活
1984 年――まだファミコンに「ロールプレイングゲーム」という概念が持ち込まれておらず、「ドラクエ」なども存在していなかった時代。多くの若者たちが困難な冒険へと旅立っていった。一冊の本を手に……。
ある者は魔法使いの迷宮へ、またある者は危険と退廃に満ちた盗賊都市へ。そしてまたある者は混沌の要塞へ。そこで綴られた冒険譚は色褪せることなく、むしろ時の流れを経て唯一無二の輝きを放つ――!
今、時代を超えた名編に加えて、初の邦訳となる「火吹山の魔法使いふたたび」を新規収録。全 5 冊からなる究極のコレクション・ボックス、堂々の刊行!
ファイティング・ファンタジーとは?
イギリスのクリエイターである「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リビングストン」の両名による書籍シリーズで、本を読み進めながらさまざまな選択を重ね、先の見えない結末へと至る物語。このシリーズは世界中で大反響を巻き起こし、本国であるイギリスはもちろんのこと、各国で人々の記憶に刻まれる作品となった。
このファイティング・ファンタジーの後を受けて、玉石混交さまざまな類書が生まれてきたが、本シリーズならではの魅力を以下に挙げる。
●豊富かつ大胆な選択と、意外性に富んだ展開
暗い迷宮に張り巡らされた罠、敵か味方かもわからぬ奇妙な人々、得体の知れない未知の食物――旅の中で冒険者を待ち受ける数々の危難。それらにどう対処していくのかが運命を分かつことになる。本シリーズでは、そうした運命の分かれ道が「選択肢」という形で提示される。中には読み手が思いつかないような機知に富んだものもあり、予想だにしない劇的な展開をもたらすことも。
●1人で遊ぶRPGとしての絶妙なバランス
本シリーズの源流にあるコンセプトは「1 人で遊べる RPG」であり、それゆえに旅の途中で遭遇する敵は、それぞれ固有の「数値」や「能力」を持つ。プレイヤーの分身たる冒険者も能力数値を有しており、敵との戦闘はもとより、過酷な環境や罠などによって次第に体力を消耗していく。本シリーズはこうした「ゲーム」としての数値設定が絶妙であり、変化してゆく数値に一喜一憂する楽しみも魅力の 1 つと言える。
●緻密な描写で独特の雰囲気を醸し出す文芸性
文字を主体として冒険を描く本書では、あらゆる情報が文章を通じて表現される。本格的なファンタジーとして描かれるその世界観は、後年のコンピュータゲームのようなパステルカラーに彩られてはおらず、重厚かつ濃密で、ときに猥雑ですらある。そうした独自の世界観を描き出す表現力があるがゆえに、本作は不朽の名作として輝き続けている。
収録作品
今回のコレクションに収録される作品は、ぜんぶで 5 編。いずれもシリーズの創始者であり、現在はレジェンドとして世界に知られる「スティーブ・ジャクソン」と「イアン・リ
ビングストン」の筆によるもの。両名の共著となる「火吹山の魔法使い」を筆頭に、2 作品ずつ巨匠の作品世界に浸ってもらえる。また、表紙やイラストも初期に好評だったものをメインとし、当時の雰囲気を伝える。
■火吹山の魔法使い
シリーズの原点にして最初の作品。スティーブ・ジャクソンとイアン・リビングストンによる共著で、本作の爆発的なヒットが 1 人で遊べるRPG たる「ゲームブック」というジャンルを確立した。
■バルサスの要塞
シリーズ第 2 弾として「火吹き山」の基本システムを踏襲しつつ、新たに「魔法」の概念が導入された。劇的な効力を持った魔法。どの魔法を選んで旅立つか。冒険開始前から運命の選択は始まっている。
■盗賊都市
「盗賊都市」の異名を持つ悪名高き港街ポート・ブラックサンドを舞台にした都市型アドベンチャー。任務の達成段階に応じて、物語の舞台が移り変わっていく。本シリーズの世界観を鮮やかに描き出した名編。
■モンスター誕生
既存作品と視点を変え「モンスター」側を描いた異色作。たんに立場が逆転しているのみならず、読み進めていくことで「自分が何者であるのか」が徐々に把握できるようになる演出が秀逸。
■火吹山の魔法使いふたたび
初代「火吹山の魔法使い」の続編でありながら日本語での展開がなかった幻の名編。今回が初邦訳となる。たんなる迷宮探索ではなく、風雲急を告げる中、火吹き山に至る過程までも含め、全編にわたる冒険が緊迫感を持って描かれる。
■本製品だけでの新規書き下ろし書籍を同梱
かつてファイティング・ファンタジーの専門誌として刊行されていた雑誌「ウォーロック」。その日本語版の監修を務めた安田均氏による『ファイティング・ファンタジーと AFF2e』を同梱。
かつて「ゲームブックの遊び方」で FF ゲームブックを精密に分析した筆者が、今回の作品の解説と RPG『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第 2 版(AFF2e)』を紹介する小冊子。書き下ろし。
製品概要
ファイティング・ファンタジー・コレクション
〜火吹山の魔法使いふたたび〜
https://www.sbcr.jp/product/4815606954/
発売日■ 2021年7月15日予定
予定価格■ 7,500円(税込:8250円)
完全受注生産
受注開始:2020年12月15日
受注締切:2021年5月12日予定
発行■ SBクリエイティブ株式会社