業界動向
任天堂が2020年3月期の決算短信を発表。「ポケットモンスター ソード・シールド」が1737万本,「あつまれ どうぶつの森」は1177万本を販売
売上高が増えた理由として,ハードウェアではNintendo Switchが勢いを落とすことなく推移し,2019年に発売した小型で軽く,持ち運びやすくなった携帯専用「Nintendo Switch Lite」により,Nintendo Switchファミリー本体の販売台数が大きく増加したためとしている。
ゲームソフトでは,「ポケットモンスター ソード・シールド」が1737万本,2020年3月に発売した「あつまれ どうぶつの森」が1177万本の販売になったほか,「ルイージマンション3」「スーパーマリオメーカー 2」などに加え,任天堂以外のソフトメーカータイトルも好調に売り上げを伸ばしたことにあるという。
これらの結果,Nintendo Switchの当期ハードウェアの販売台数は2103万台(前期比24.0%増),ソフトウェアの販売本数は1億6872万本(前期比42.3%増)となった。
ニンテンドー3DSでは,ハードウェアの販売台数は69万台(前期比73.0%減),ソフトウェアの販売本数は499万本(前期比62.3%減)となっている。
なお,新型コロナウイルス感染症の影響により,2月から3月にかけてNintendo Switch本体およびJoy-Conなどの周辺機器,「リングフィット アドベンチャー」の生産および出荷の遅延が一部地域で生じたが,当期業績への影響は限定的だったとしている。
ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは,Nintendo Switchのパッケージ併売ダウンロードソフトによる売上が好調だったことに加え,ダウンロード専用ソフトや追加コンテンツによる売上が順調に伸び,Nintendo Switch Onlineによる売上も年間を通じて計上されたこともあり,デジタル売上高は2041億円(前期比71.8%増)。モバイルビジネスも,当期に配信を開始した「マリオカート ツアー」(iOS / Android)などに加え,これまでに配信済みのアプリも好調で,モバイルおよびIP関連収入などの売上高も512億円(前期比11.5%増)を記録している。
新型コロナウイルス感染症に関するリスクについても触れられており,部品調達や生産,出荷については,徐々に回復の傾向がみられるものの,必要な部品の調達に支障をきたす状況がさらに続けば,影響を受ける可能性があるという。研究開発については,在宅勤務では社内と開発環境が異なることから開発スケジュールへの影響が懸念され,とくに海外にある開発子会社や開発関連会社への影響が,国内よりも不透明な状況になることが予想されるという。
同社は今後も新型コロナウイルス感染症による世界的な生産活動や消費活動の落ち込みが懸念されるが,引き続き,Nintendo SwitchとNintendo Switch Liteというハードの普及拡大に努め,「ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション」「世界のアソビ大全51」など,魅力あるタイトルを継続的に投入し,プラットフォームの活性化を図るという。モバイルビジネスでは,マリオカート ツアーを含むさまざまなスマホアプリにて,より多くのプレイヤーが継続して楽しめるよう運営に注力していくとのことだ。
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