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[TGS 2019]DMM GAMESのプラットフォーム展開やゲーム事業向けのサポートについて語られた「DMM GAMES 事業戦略 2019」をレポート
これは,同社がビジネスの中で扱った“数字”を中心に,各種の取り組みの結果や今後の展開を発表するというもの。今年の5月にDMM GAMESのCEOに就任した村中悠介氏が登壇し,プラットフォーム展開やゲーム事業向けのサポートについて語った講演の模様をレポートしよう。
「DMM GAMES」公式サイト
DMM GAMESプラットフォームは順調に拡大中
柔軟な契約形式により手厚いサポートが可能に
DMM Venturesは,ゲーム向けとしては国内最大規模の投資ファンドだ。100%単独出資での投資を実現しており,手厚い開発サポートを特徴としている。TGS 2018でも詳細について紹介されているので,興味がある人はそちらも合わせてご一読いただきたい。
続いて,同社が展開するプラットフォームにおける集客パフォーマンスと,収益環境に触れ,それぞれのグラフが公開された。
その中で村中氏は,DMM GAMESとDMM GAMES R18の月間訪問者数が国内最大級に達したことを発表。それに付け加える形で,個々のタイトルの審査と支援の細かさ,それに伴う開発費用の低さ,収益環境の良さなどを強くアピールした。
こうした成果を支える要素として挙げられたのが,柔軟性の高いマルチデバイス展開だ。ブラウザを中心として,PC向けクライアント(exe型)やエミュレータ,スマートフォンなどさまざまなゲームプレイ環境に向けた開発を行うことで,ユーザー層をより幅広いものにできるだけではなく,特定の開発環境下でのみ不具合が発生した場合も柔軟な対応が可能になるのだという。
続いて,スマートフォン向けアプリを仮想ハード上で起動できる,エミュレータに関する情報が公開された。村中氏によると,DMM GAME PLAYERのエミュレータ運用タイトルは増え続けており,2019年8月現在の運用タイトルは29本あるとのこと。
現在運用中のエミュレータはSDK(Software Development kit)を組み込むだけで稼働が可能で,認証から課金までひと通りの機能も揃っており,SDKの組み込み作業は1〜5営業日想定,トータルの開発工数はおよそ18人/日を見込んでいるとのことだ。
また,クラウドゲームサービス「GameNow」を展開するUbitusと提携し,クラウド環境でのゲーム配信も可能だという。DMM GAMESの「DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation」は同環境で配信されており,今後は「DMM GAMES 遊び放題」もクラウドでの提供を予定しているそうだ。
最後に,DMM GAMES Venturesを含む同社との契約に関する説明が行われた。単に出資を行うだけでなく,全株取得を前提とした出資や,互いに資金を出し合ってリスクを共有する場合など,企画内容や状況に柔軟に応じた形で契約を進めることができるという。
また,リリース後の広告面やゲーム内のIPを活用したコラボの支援,同社が代理店となった海外向けパブリッシングも行えるそうだ。
村中氏は「セカンドパーティやサードパーティといった枠組みには収まらない柔軟な対応が可能です」と,同社のプラットフォームへ積極的な参画を呼びかけた。
すでに同社のサービスをとおして,多くのゲームタイトルのマルチプラットフォーム展開が行われている。新たな試みをとおしてさらに拡大していくのか,今後の同社の展開も気になるところだ。
「DMM GAMES TGS2019」特設サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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