業界動向
ソニーとMicrosoft,クラウドベースのゲームとAIで提携。将来のクラウドソリューションを「Azure」を活用して共同開発へ
ソニーの社長兼CEO・吉田憲一郎氏(左)とMicrosoftのCEO,Satya Nadella(サティア・ナデラ)氏(右) |
両社はこの意向確認書に基づき,それぞれのゲームやコンテンツのストリーミングサービスでの用途を目的とした将来のクラウドソリューションを,Microsoft Azureを活用して共同開発することを検討するとのこと。また,ソニーのゲームやコンテンツのストリーミングサービスに,現在のAzureのデータセンターベースのソリューションを利用することも検討していくという。
ゲームストリーミングサービスとしては,ソニー・インタラクティブエンタテインメントが現在「PlayStation Now」のサービスを展開中で,一方のMicrosoftはXbox Oneでの新プロジェクトとして「Project xCloud」を発表している(関連記事)。今回の提携により,Googleが2019年中に北米や欧州でサービスを開始するゲームストリーミングプラットフォーム「Stadia」や,Appleのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」(関連記事)といった新たな勢力に対抗していく構えだろう。
なお両社は半導体とAIの分野での協業も検討するとしており,ソニーのイメージセンサーとMicrosoftのAzure AI技術をクラウドとエッジ(エッジコンピューティング:端末側で処理を行う技法)を跨いでハイブリッドに統合し,ソニーの半導体とMicrosoftのクラウドテクノロジーを活用したソリューションを合わせることで,より強力で便利なサービスを法人顧客向けに提供することを目指すとしている。AIに関しては,直感的でユーザーフレンドリーなAI体験を提供するために,MicrosoftのAIプラットフォームとツールを, ソニーのコンシューマ製品で採用することを検討するという。
ソニーの新たなパートナーシップに関するニュースリリースページ
Microsoftの新たなパートナーシップに関するニュースリリースページ
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PlayStation Now
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