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[TGS 2018]「日本ゲーム大賞 2018」,アマチュア部門の大賞は「Glalear(グラリア)」に決定
「日本ゲーム大賞 2018 アマチュア部門」の大賞に選ばれたのは,TINY MAD KID(HAL 大阪)が制作を行った「Glalear(グラリア)」だ。
本作は,屋敷に迷い込んだランタンのようなキャラを,出口に導くというアクションゲームである。授与にあたりコーエーテクモゲームスの宮内 淳氏は,「プロが嫉妬する作品」と述べるなど,本作の完成度に脱帽しているようだ。
「日本ゲーム大賞」公式サイト
『Glalear(グラリア)』
制作者:TINY MAD KID(HAL 大阪)
一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(会長:早川英樹、略称:CESA)では、「日本ゲーム大賞2018 アマチュア部門」の受賞12 作品の中から『Glalear(グラリア)』(制作者:TINY MAD KID、HAL 大阪)をアマチュア部門の「大賞」に決定しました。
『うつす』をテーマとした今年のアマチュア部門は、過去最多の454 作品の応募があり、一次審査で101 作品、二次審査で17 作品、そして最終審査では受賞数としても過去最多の12 作品が選ばれました。
本日、発表授賞式が執り行われ、受賞作品の各賞を発表、『Glalear(グラリア)』が見事大賞に輝きました。制作者のTINY MAD KID チームへは、大賞のトロフィーと副賞として、50 万円が授与されました。
「日本ゲーム大賞 2018 アマチュア部門」各賞一覧 (優秀賞・佳作:カナ50 音順)
大賞作品 『Glalear(グラリア)』
(制作者:TINY MAD KID、HAL 大阪)【作品紹介】
屋敷に迷い込んだランタンのようなキャラクターを出口に導くアクションパズルゲーム。
明るい部屋の中から、暗い窓の外を見た時、部屋の中がガラスに「映る」現象から発想。ガラスを挟んだ手前が明るく奥が暗いと、手前にあるものがガラスに映る。ランタンやろうそくやの灯りを上手く利用し、手前の箱をガラスの奥に映しだし、実体化することで、出口に向かう新たな道を作り出します。
時にはガラスの奥を照らして、箱の映りこみを消すことで、先に進めることも。ガラスに映る仕組みを利用して様々な仕掛けを解きながら先を目指します。
【審査員コメント】
プロが嫉妬する作品。
コンセプト、グラフィック、サウンド、技術力が、高いレベルでバランスされた事で、本作への興味が自然に湧き出るような作品に仕上がり、主人公はどうしてこのような形なのか?どこから脱出しようとしているのか?など、世界観から派生するストーリーを想像せずにはいられませんでした。
『プロが嫉妬する作品』と言えるほどの本作に脱帽です。
コーエーテクモゲームス 宮内 淳
どの部分をとっても、完成度が高い。
炎の明かりを用いて「うつす」というアイデアは他の作品でも取り上げられているアイデアでしたが、ガラスにものを「うつす」ことで道を作ったり、逆に「うつさない」ことで通れるようになったりするなど、この作品ならではのユニークなギミックがおもしろく、プレイしていてとても楽しかったです。
どの部分をとっても、完成度が高い作品だと思います。
バンダイナムコエンターテインメント 上田 彩乃
「日本ゲーム大賞 アマチュア部門」は、法人、団体、個人、学生、一般を問わずアマチュアの方が制作されたオリジナルの作品を対象に募集しています。審査は、業界誌編集者、クリエイターによるプレイ映像の視聴審査(一次審査)、試遊による二次審査、そして発表授賞式のプレゼンターおよび各賞の講評を務める業界誌編集長とトップクリエイターによる試遊審査(最終審査)により、各受賞作品を決定します。
来年度もゲーム産業を担う、未来のクリエイターたちから情熱溢れる作品を募集する予定です。
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