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「Job Simulator」で知られるOwlchemy LabsをGoogleが買収。ViveやRift,PS VR向けのリリースは継続
Owlchemy Labsは,6年前にスマートフォン向けゲーム開発を目的に設立された新興のデベロッパで,現在の雇用者数は23人。VRゲーム開発では,Oculus VRのプロトタイプ機である「DK1」の時代から名を馳せていた。中でも「Job Simulator」(PC / PS4)は,HTC Viveのバンドルタイトルにも選ばれるなど,VRゲームの面白さをうまく伝えるデモコンテンツとして知られている。
そんなOwlchemy Labsの最新作である「Rick & Morty: Virtual Rick-ality」は,アメリカのアニメ専用チャンネルCartoon NetworkのゲームブランドであるAdult Swim Gamesとの提携により生まれた作品。SF要素を持ったアニメ作品の世界をうまくVRゲームに落とし込めているのは,「Job Simulator」で培ったノウハウがあるからかもしれない。
奇しくも,4Gamerの姉妹サイトである「GamesIndustry.biz Japan Edition」では,Owlchemy Labsの買収以前に行われた同社CEOのAlex Schwartz氏へのインタビュー記事を掲載したばかり。
その中でSchwartz氏は,VRゲーム市場におけるマルチプラットフォームの優位性を熱く語っているが,それを裏付けるかのように,Owlchemy Labsのブログには,Googleの傘下になったあとも「HTC Vive,Oculus Touch,PlayStation VRといったプラットフォーム向けのコンテンツを作り続ける」と記されている。
前述したインタビュー記事でも語られているように,ARゲームの特性については,ゲーム開発者やハードウェア開発者がまだうまく把握できていないといった状況だ。
とはいえ,「Job Simulator」の開発では短期間でVRの特性を見事に料理してみせたOwlchemy Labsだけに,ARゲームでどのような作品を生み出してくるのか,注目したい。
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