E3初のパブリックイベント「E3 Live」の開催を発表。無料チケットはすでに予定数に達した模様

　6月14日から16日まで開催される北米最大規模のゲームイベント，E3 2016だが，主催する北米の業界団体ESA（Electronic Software Association）は，E3では初めてとなる一般向けのイベント，「E3 Live」をE3 2016会場近くのL.A. Liveで併催するとアナウンスし，無料チケットを配布した。

「E3 Live」公式サイト

　今年で22回めを迎えるE3だが，これまではプラットフォームホルダーや大手パブリッシャが年末から翌年初めの市場投入を予定しているタイトルを紹介する，業界関係者向けのトレードショーとして機能してきた。しかし，SNSや動画のストリーミングといった新しいメディアを使った直接的な情報配信が一般的になる最近の事情から，東京ゲームショウやドイツのgamescomのように，いかに一般のユーザーを巻き込んでいくかが大きな課題になっており，今回の「E3 Live」は，それに対するESAの1つの解答となる。

　現在，Ubisoft EntertainmentやWarner Bros. Interactive Entertainmentといった大手パブリッシャが「E3 Live」に参加を表明しており，さらにOculusやHTCなどのハードメーカーもリストに名を連ねている。注目を集めるVR対応ヘッドマウントディスプレイ向けのゲームのデモなどが体験できるようで，さらに，ゲーム関連グッズの販売に加えてダンスコンテストなども予定されている。
　また，チケットは有料になるものの，14日夜には「Pokémon Symphonic Evolutions」が行われる予定だ。

　「EA Live」はE3 2016と並行して14日から16日まで開催され，時間は12：00〜22：00。上記のようにチケットは無料だが，一日券しか発券されておらず，現時点では予定数に達したようだ。Electronic Artsも独自イベントの「EA Play」を開催するなど，メーカーのE3離れともいえる状況が加速する中，果たして「E3 Live」はどのような展開を見せるのか興味深い。