業界動向
ヤフーによるイー・アクセスの子会社化が中止に
ちなみにイー・アクセスは,6月1日に,やはりソフトバンクグループに属するウィルコムと合併し,「ワイモバイル」になる予定とされていたが,こちらに変更はない。ヤフーは,「ヤフーのサービスを組み込んだ商材」(※リリースより原文ママ)を,ワイモバイルとの協業により,新ブランド「Y!mobile」で展開していくとのことだ。
ソフトバンクによる当該プレスリリース(PDFファイル)
イー・アクセス株式会社の株式取得の中止と今後の協業について
当社は、2014年3月27日付「当社子会社(ヤフー株式会社)によるイー・アクセス株式会社の株式取得に伴う孫会社の異動について」にて、当社子会社であるヤフー株式会社(以下「ヤフー」)が当社子会社であるイー・アクセス株式会社(以下「イー・アクセス」)の株式を当社から取得すること(以下「本取引」)についてお知らせしましたが、その後、当社とヤフーで協議を重ねた結果、添付資料のとおり本取引を中止することとなりましたので、お知らせいたします。
なお、イー・アクセスは、予定どおり2014年6月1日を効力発生日として、当社子会社である株式会社ウィルコムと合併を行う予定です(合併後の会社を以下「新会社」)。新会社の社名については、後日、ワイモバイル株式会社に変更する予定です。
2014年3月27日に本取引について公表した後、当社とヤフーはネットワークの相互利用やサービス設計等について引き続き議論を重ね、相互理解をさらに深めてきました。その結果、ヤフーが新会社を子会社化して自らインフラを手がけるよりも、ヤフーはサービス、新会社はインフラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいとの結論に至り、本取引を中止することとなりました。
新会社は、ヤフーとの密接な連携の下、2014年3月27日の発表時にヤフーが掲げた「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」というコンセプトを引き継いでいきます。また、ヤフーはヤフーのサービスを組み込んだ商材を新ブランド「Y!mobile」の名称で新会社と共同して展開していきます。新しいサービスの内容は決まり次第お知らせします。あわせて、「Y!mobile」で実施する各種取り組みをソフトバンクモバイル株式会社で展開することも視野に入れて議論を開始します。
業績への影響
本取引の中止が2015年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。なお、2014年3月27日付「当社子会社(ヤフー株式会社)によるイー・アクセス株式会社の株式取得に伴う孫会社の異動について」にて、「本取引に伴い、2015年3月期の当社個別決算(注)において、関係会社株式売却益として557億円が特別利益に計上される見込み」とお知らせしましたが、この特別利益は発生しません。
新会社の概要(2014年6月2日付)
名称:イー・アクセス株式会社(後日、ワイモバイル株式会社に変更予定)
所在地:東京都港区東新橋1-9-2
代表者及び役員:代表取締役社長 CEO エリック・ガン
取締役 COO 寺尾 洋幸
取締役 阿部 基成
取締役 髙島 謙一
取締役 宮内 謙(ソフトバンク代表取締役副社長)
取締役 宮川 潤一(ソフトバンクモバイル取締役専務執行役員兼CTO)
取締役 藤原 和彦(ソフトバンク常務執行役員)
取締役 村上 臣(ヤフー執行役員 チーフモバイルオフィサー)
事業内容:電気通信事業
資本金:43,286百万円
設立年月日:1999年11月1日
大株主及び持株比率:ソフトバンク株式会社99.68%(議決権所有比率 33.29%)
および業績予想の修正に関するお知らせ
2014年3月27日付「イー・アクセス株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」にて、当社がソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)からイー・アクセス株式会社(以下「イー・アクセス」)の株式を取得すること(以下「本取引」)についてお知らせしましたが、その後、当社とソフトバンクで協議を重ねた結果、本日、当社取締役会において株式の取得(子会社化)を中止することを決議いたしましたのでお知らせいたします。
2014年3月27日に本取引について公表した後、当社とソフトバンクはネットワークの相互利用やサービス設計等について引き続き議論を重ね、相互理解をさらに深めてきました。その結果、当社がイー・アクセスを子会社化して自らインフラを手がけるよりも、当社はサービス、イー・アクセスはインフラというそれぞれの強みを生かした協業の形で事業を進めていくことが望ましいとの結論に至り、本取引を中止することとなりました。
イー・アクセスと株式会社ウィルコムは2014年6月1日を効力発生日として合併を行い(合併後の会社を以下「新会社」)、新会社の社名については、後日、ワイモバイル株式会社に変更される予定です。新会社は、当社との密接な連携の下、2014年3月27日の発表時に当社が掲げた「ネットの生み出す楽しさ・便利さをみんなの手元に届ける」というコンセプトを引き継いでいきます。また、当社は当社のサービスを組み込んだ商材を新ブランド「Y!mobile」の名称で新会社と共同して展開していきます。新しいサービスの内容は決まり次第お知らせいたします。あわせて、「Y!mobile」で実施する各種取り組みをソフトバンクモバイル株式会社で展開することも視野に入れて議論を開始いたします。
上記のとおり、株式の取得を中止したことにともない、2014年4月25日に公表した業績予想を下記のとおり修正いたしました。
●業績予想の修正について
平成27年3月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正(平成26年4月1日〜平成26年9月30日)
売上高 | 営業利益 | |
---|---|---|
前回発表予想 (A) | 百万円 335,900 |
百万円 93,400 |
今回修正予想(B) | 211,900 | 93,400 |
増減額(B−A) | △124,000 | 0 |
増減率(%) | △36.9 | 0.0 |
(ご参考)前期第2四半期実績 (平成26年3月期第2四半期) |
188,040 | 97,880 |
修正の理由
2014年3月27日付「イー・アクセス株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ」のとおり、2014年6月2日に株式を譲り受ける予定としておりましたが、上記のとおり中止することといたしました。業績予想を公表した2014年4月25日時点においては、イー・アクセスの子会社化にともない、2015年3月期上期(2014年4月1日から2014年9月30日まで)については124,000百万円の増収の影響を見込んでおりましたが、株式の譲り受けを中止したことによりこの影響は無くなりました。
なお、営業利益の予想につきましては、修正しておりません。
※前期実績は日本基準、予想については国際会計基準(IFRS)を適用しています。
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