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    【超会議2】「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」がついに書籍化? ドワンゴ川上氏の初の単著「ルールを変える思考法」の発売を記念した対談イベントのレポートを掲載
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    印刷2013/04/28 10:00

    イベント

    【超会議2】「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」がついに書籍化? ドワンゴ川上氏の初の単著「ルールを変える思考法」の発売を記念した対談イベントのレポートを掲載

     27日と28日の2日間にかけて開催されている「ニコニコ超会議2」。そのなかの角川ブースにて,「ガチンコ鼎談! ネット上で優秀な人間は、リアルでも「できるヤツ」なのか?」という対談イベントが実施された。登壇したのは,ドワンゴの川上量生氏と,i-modeの育ての親として知られる夏野 剛氏,そしてエンターブレインの浜村弘一氏の3名だ。

    左から,浜村弘一氏,川上量生氏,夏野 剛氏
    画像集#001のサムネイル/【超会議2】「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」がついに書籍化? ドワンゴ川上氏の初の単著「ルールを変える思考法」の発売を記念した対談イベントのレポートを掲載

     このイベントは,川上氏の初の単著となる「ルールを変える思考法」の発売を記念して行われたもの。ゲームを通して鍛えられたという,川上氏の独特の思考法やサービスに対する考え方,コンテンツ戦略などを,一冊のビジネス書としてまとめたという本書なのだが……勘の良い読者はお気づきかもしれない。実はこれ,4Gamerで連載している「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」を下敷きとしたものなのだ。
     川上氏曰く,「4Gamerさんでやっている,面白いんだけど,これは何かの役に立つのかなっていうあの連載を,中経出版の優秀な編集者さんの手をお借りして,まるで実用性があるような,凄いビジネス書のようにしていただきました」とのこと。発売は,2013年秋を予定している。

    画像集#003のサムネイル/【超会議2】「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」がついに書籍化? ドワンゴ川上氏の初の単著「ルールを変える思考法」の発売を記念した対談イベントのレポートを掲載
     さて,イベントのほうは,ゆるい雰囲気のなか,主に「ゲーマーは経営者になれるのか」をテーマに議論が行われた。
     まず,夏野氏が「結論から言うと,それはゲームによるんじゃないの? ストラテジーゲームとかなら効果あると思うけど,エロゲーとかで経営は学べないでしょ」と指摘。それに対して浜村氏が,「いや,エロゲーはエロゲーなりに,人生について教えてもらえることがたくさんあるはず」と応酬。さらに川上氏が「いやでも,エロゲーで人生が学べるといっても,すでに踏み外した人達にとっての話であって,アドバンテージにはならない!」と答えるなど,出だしからカオスなやりとりが行われた。
     続いて夏野氏は「ソシャゲも駄目。あれもいくらやっても経営は学べないのでは」と指摘。これに対しては川上氏が「ブラウザ三国志」で約300万円使ったことを明かした上で,「まぁソシャゲは,世の中の不条理を学ぶにはいいのかもしれない。金を持ってる奴が勝つっていうさ」と話して,会場を沸かしていた。

     また,浜村氏が自身の経験を踏まえて「MMORPGを本気でやってる奴って,頭が良い人が多い」という話を披露すると,川上氏もそれに同調し,「MMOとか,人と遊ぶゲームは間違いなく頭が良くなる」とコメント。ゲームの世界の相場を操作したり,取引で儲けを出したりという話を受けて,夏野氏も「もうさ。そういう奴らにさっさと経済学とかを教えて,日本経済の分析とかしてもらえばいいんじゃないの?」と語っていた。
     ちなみに,川上氏が「いや,MMORPGのギルドリーダーとか本当に凄いし,MMORPGって人の能力を高めていると思うんです。けど,ゲームが面白すぎるから,現実の世界に帰ってこれなくなるんですよね(笑)」と語っていたのに対して,浜村氏が「そうそうそう!」と凄い勢いで同意を示していたのは,とても印象的。氏によれば当時「ファイナルファンタジーXI」にハマった社員のうち,2割ほどしか“生還”できなかった――すなわち現実社会に復帰できなかったのだという。なんというか,とても他人事には思えない話である。

     ともあれ。最後に「まとめると,やっぱりゲームはやるべきってことだよね」と夏野氏がコメントすると,「ただ,やり過ぎてゲームの世界から帰ってこれなくなっちゃうと,せっかくの人材がもったいない」「だから,ゲームの世界で功績を残した若者を取り立てる教育機関を作るといいかも」と,川上氏と浜村氏が返答。
     さらに「なんの役に立つんだか,まったくワケの分からない議論だったけど,要は川上さんの本の宣伝ってことですよね」と夏野氏が言うと,川上氏が「はい。きっと面白い本になると思います。よろしくお願いします」として,イベントを締めくくった。

    画像集#002のサムネイル/【超会議2】「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」がついに書籍化? ドワンゴ川上氏の初の単著「ルールを変える思考法」の発売を記念した対談イベントのレポートを掲載

    【ルールを変える思考法の目次】
    第1章 いちばん面白いゲームは「現実世界」で見つけられる
    ・思考のトレーニングにゲームが最適な理由
    ・三手先しか考えない、浅いロジック
    ・「ルールを変える」という発想の大切さ など

    第2章 事業を成功させるための「科学」を考える
    ・秘密結社のようだったパソコン通信
    ・パソコン通信が誕生させた会社
    ・考えたのは「長期の勝負でYouTubeに勝てるか」 など

    第3章 人を惹きつけるコンテンツのつくり方
    ・感情を動かすのは「わかりそうで、わからないもの」
    ・この世に「普遍的な名作」は存在しない
    ・モデムに「おまけ」を付ける戦略 など

    第4章 ゲームとマネジメントに求められる能力は変わらない
    ・「給与の2割までの資金投入は認めます」
    ・会社経営にも通じるモチベーション管理
    ・廃ゲーマーのマネジメント能力はやはり高かった など

    第5章 [特別鼎談] ゲームがうまい人間は本当に“できる”のか?
    ・ゲームで活躍して再入社
    ・「生活感」があるからこその「罪悪感」も
    ・悪行の限りを尽くしたβテスト時代 など

    第6章 ネットの発達は、社会とビジネスをこう変えていく
    ・取り戻したかった「疑似ライブ感」
    ・衰退しないコミュニティのつくり方
    ・ミトコンドリア化する人類 など

    第7章 「できるかもしれない」と思うことからすべては始まる
    ・わからないことは、とにかくやってみる
    ・新しいことをやるときは人に説明しない
    ・人類史上「だいたい最大」の文化祭 など

    【著者紹介】
    川上 量生(かわかみ・のぶお)
    株式会社ドワンゴ 代表取締役会長
    1968年生まれ。京都大学工学部卒業。97年にPC通信用の対戦ゲームを開発する会社としてドワンゴを設立。2000年に代表取締役会長に就任し、東証 1部上場企業に育てる。独自の発想で携帯ゲームや着メロなどのサービスを次々とヒットさせ、07年には、子会社のニワンゴで「ニコニコ動画」を開始し、 2010年に黒字化させる。

    【商品情報】
    書名:角川EPUB選書『ルールを変える思考法』
    著 者:川上 量生
    定 価:1470円
    ページ数:240
    判 型:B6判 ソフトカバー

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