プレイレポート
[TGS 2019]加速するのは目を閉じている時だけ。チキンレースを連想させるユニークなカーアクションゲーム「BRAVOON」を紹介
本作は,“目を閉じているときにだけ車体が加速する”という何ともユニークなアイデアを採用しているカーアクションゲームで,九州大学の学生が研究室での制作課題として完成させた作品だ。
ルールはいたってシンプルで,プレイヤーは目を閉じて車体を加速させていき,制限時間内で走行距離をどれだけのばせるかを競う。車はコースに沿って勝手に走ってくれるので,方向キーやスティックで車体をコントロールする操作は不要だ。
ただコースには障害物があるため,ぶつかりそうになったら適宜[L]トリガーと[R]トリガーで走行レーンを切り替えて避けていく必要がある。
「目を閉じて走るのなら,障害物なんて避けられないのでは」と思うかもしれないが,障害物が迫ってくると車が空気を切り裂いて走る音に若干の変化が出るほか,コントローラがわずかに振動する。目を閉じている間はコントローラの動きと音の変化を感じ取り,素早く華麗に避けていくのだ。
実際にプレイしてみると,チキンレースのようなスリルがあり,ぶつかるかぶつからないかのギリギリを攻めて加速していくのが面白かった。ずっと目を閉じたまま,コントローラの振動と音だけで走り切ってしまうという猛者もいるそうだ。
開発に携わった松野下剛史氏によれば,最初は瞬きをするたびに車が加速していき,どんどん制御不能になっていくというゲームだったそうだ。より面白さを追求した結果,今のアイデアに落ち着いたのだという。なお,「BRAVOON」は参考出展のみで,製品として世に送り出す予定はないとのことだ。
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