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中国のディスプレイメーカー「KTC」が東京ゲームショウに初出展。国内未発表のゲーマー向け有機ELディスプレイを展示[TGS2024]
ブースでは,担当者がどこのディスプレイパネルを採用しているか,詳しく踏み込んで解説してくれる場面もあった。自社工場での生産に加えて,仕入れ価格がこなれた1〜2世代前のパネルを用いることで,手に取りやすい価格を実現している。
展示するディスプレイの中には,有機ELパネル採用モデルが多く,日本市場での販売をこれから検討するものもあるという。
まずは,PlayStation 5と並べて置きたくなるようなデザインの白色ディスプレイから見ていこう。41.5インチサイズで,解像度3840×2160ドット,垂直最大リフレッシュレート138Hzの「G42P5」と,31.5インチサイズで,解像度3840×2160ドット,垂直最大リフレッシュレート240Hzの「G32P5」をラインナップする。
いずれもソニーの公式ライセンスを取得した製品ではないが,事前にソニーと協議したそうで,「製造に問題はない」との回答を得て海外での販売を開始したそうだ。
eスポーツ向けとなる27インチサイズのディスプレイでは,画面解像度2560×1440ドット,垂直最大リフレッシュレート240Hzの有機ELパネルを採用する「G27P6」を展示していた。480Hz表示対応の上位モデルもあるとのこと。高リフレッシュレートの有機ELディスプレイが気になるというゲーマーも多そうだが,こちらも日本市場での販売は未定だ。
KTCブースには,31.5インチサイズのスマートディスプレイ「MegPad A32Q7 Pro」も展示していた。8コア構成のSoC(System-on-a-chip)に加えて,OSには「Google TV」を採用する。
また,バッテリーも内蔵しているのがポイントで,持ち運びも可能だ。KTCによると,バッテリー駆動時間は約5時間とのこと。家庭というよりは,デジタルサイネージとしての利用が適しているようだ。VTuberが出演するイベントとも相性がよさそうである。
KTCは日本市場に参入したばかりで,これから知名度を獲得するという状況だ。ただ,価格対スペック比に優れた製品が多く,今後ディスプレイの購入を検討するときに,同社の名前を目にする機会が増えるのではないだろうか。
KTC公式Webサイト
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