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PCブランド「GALLERIA」のTGSブースを見学。すごく売れているというコラボモデルから“次のGALLERIA”まで,気になったアイテムを一挙に紹介[TGS2024]
ブースでは既製品PCによるゲームタイトルの試遊や,プロゲーマー,ストリーマーを筆頭とするゲストを招いた各種イベントなどが行われている。まさに「PCゲーミングをより身近に感じてもらおう」という心意気を感じる催しばかりだが,本稿では製品そのものにフォーカスを当てて紹介したい。また,担当者から興味深い話を聞くこともできたので,その模様もお伝えしよう。
GALLERIA TOKYO GAME SHOW 2024特設サイト
待望の白色ケースを採用した製品が登場
既報のとおり,先月発売されたばかりの新製品で,白色のPCケースを採用した「ホワイトケースモデル」と,ケースだけではなく内部のパーツも白色で統一した「ホワイトカスタマイズモデル」が展示されていた。
PCゲーマーの層が幅広くなったことで,ゲーマー向けデスクトップPCに求められる要素の中でも,“デザイン”の重要性は日に日に大きくなっている印象を受ける。これは筆者の実体験だが,これからPCゲームを始めるという知人や友人から相談を受けた際,性別を問わずデザイン面が話題に上ることは多い。
「PCはとにかく堅牢で信頼性が欲しい」という考えのユーザーも多いだろうが,それに加えて「かっこいい・かわいい・部屋に馴染むものが欲しい」という考えのユーザーも増えてきている。こうしたニーズにマッチするのが白色を筆頭とするカラーバリエーションであり,「ガレリアって聞いたことあるし,白色もあるからこれにしようかな」と考えるユーザーは確実にいるはずだ。
同じ白色PCでも「ケースが白色」「ケースも中身も白色」という,2つのバリエーションを持たせることによって,より幅広い選択肢をユーザーに提示しているのも特筆すべき点だろう。
TGS 2024記念モデルが1000台限定で発売。艶消しの黒色塗装が特徴だ
先に「白いPC」を紹介したが,今度は逆に「黒いPC」だ。東京ゲームショウ2024への出展を記念し,ケース全体が黒色に染められたブラックモデルが1000台限定で販売されている。
通常のモデルはスチール感を押し出したカラーリングだが,本モデルは艶がないマットブラック塗装となっている。ケース自体のかっちりとした高級感と相まって,落ち着きのある雰囲気もイイ感じだ。担当者から説明を受けている最中,「これちょっといいかもなぁ」なんて思ってしまった。
すごく売れている(らしい)「ぶいすぽっ!」コラボモデル
担当者の目つきがキリリと変わり,「ぜひ紹介させてください」と猛烈にプッシュされたのがこちら。VTuberグループ「ぶいすぽっ!」とのコラボによって生まれた,オリジナルデザインモデルである。
正直に言ってしまえば,独自のデザインが施されたケース,オリジナル限定壁紙などの購入特典は,こうした製品には“よくある”ものだと思う。だが,担当者が「ちょっとやりすぎではないかというくらい力を入れました」と語る特典が「システムボイス」だ。本稿執筆時点で,ぶいすぽっ!に所属する19名のメンバーのシステムボイスが用意されている(紡木こかげさん,千燈ゆうひさんのボイス,後述するパネルは順次追加予定)。
また,デフォルトではメンバー19名がデザインされたサイドパネルが標準装備されるが,別売りでメンバー個別のイラストが大きく描かれた「カスタマイズサイドパネル」を2万円(税込)で同時購入できる。PC購入1台につき1メンバー分のボイスを選択,パネルを購入可能になっているが,今後,本モデル購入者限定で,パネル単品での販売を予定中とのこと。
コラボレーションモデルということもあり,同スペック帯のGALLERIA標準モデルと比較すると価格は高めになっているのだが(コストがかかるので当たり前ではある),それでも「大変ご好評で,想定を大幅に上回る注文をいただいている」ほどの人気っぷりらしく,現時点で同オリジナルデザインケースを採用するモデルは,すべて在庫切れとなっている。
手に取りやすい価格を実現した新シリーズが登場
2024年9月26日に発売されたばかりのホヤホヤの新製品も紹介しよう。AMD CPUモデルの「Lightning-G」,Intel CPUモデルの「Magnate-G」の2シリーズだ。
「コスパも光る,高性能PC」というキャッチコピーの通り,手頃な価格を実現したコストパフォーマンス重視のモデルになる。最安価となるのはCPUにRyzen 5 4500,GPUにRTX 3050 6GBを搭載した「Lightning-G AT5W/B」で,基本構成価格は9万9980円(税込)だ。
エントリークラスオンリーのシリーズかと思いきや,最上位の「Lightning-G AFS7XW/B」は,CPUにRyzen7 7800X3D,GPUにRTX4070 SUPERを搭載しており,価格も27万9980円(税込)と大きな差がある。ある意味で,同シリーズ内でCPUとGPUの組み合わせが非常に豊富であることのあらわれでもあり,ハイエンド路線としてのGALLERIAシリーズ,メインストリームとなる本シリーズで,棲み分けがされるのではないだろうか。
進化を止めない製品づくり。気になるコンセプトモデルも
さて,最後にブース内に展示されていた気になるアイテムを紹介したい。
冷却用新素材とのことだが,要するにCPUファンの試作型だ。技術的には銅板状に無数の微細孔を形成し冷却フィンの表面積を向上させることで,従来型フィンの数百倍の表面積を実現している。これにより動作クロックの向上はもちろん,ケースの小型化,水冷・液冷クーラーを不要とするなど,さまざまな恩恵が見込まれる。
配信者向けノートPCと銘打たれたコンセプトモデルも展示されていた。通常のノートPCのディズプレイの上に,さらにもう1つディスプレイが追加されているような形状が特徴的である。
2画面ディスプレイの上部にカメラが内蔵されており,これにより自然な高さのアングルで顔が映るほか,別付ライトを装着できるなど,配信環境をオールインワンで持ち運ぶことをコンセプトとしている。
パッと見ると「ロゴ入りの白いオブジェクト」という感じだが,これは今後のGALLERIAに採用されるPCケースのデザインコンセプトになる。現行のものと比べると全体的に丸みを帯びており,方向性を維持しつつ,デザインの変更を行うことが予想できるものだった。
全体的に角が取れたデザインの方向性が伺える。オブジェクト自体のカラーリングが白色というのも気になるところ |
よりPC内部を見たいという要望に応えるべく,現行より大型のアクリルを採用したコンセプトサイドパネルも展示されていた。現在開発中とのこと |
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