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印刷2024/02/08 20:48

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小型かつ手に取りやすくなったヤマハのゲーマー向けミキサー「ZG02」をチェック。配信者向けUSBインタフェースも

 2024年2月8日,ヤマハミュージックジャパン(以下,ヤマハ)は,メディア向けの製品説明会を開催し,2024年1月に行われた世界最大規模の楽器見本市「2024 NAMM Show」に合わせて発表した新製品多数を披露した。本稿ではその中から,ゲーマー向けオーディオミキサーや,配信者にも適したオーディオインターフェースなどを紹介しよう。

 まずは,ゲーマー向けオーディオミキサーの新製品「ZG02」だ。2022年に登場した「ZG01」と比べて,筐体が小さくなり,税込価格が3万1900円から2万3100円と比較的に手に取りやすくなったのが見どころとなっている。

ZG02
画像集 No.001のサムネイル画像 / 小型かつ手に取りやすくなったヤマハのゲーマー向けミキサー「ZG02」をチェック。配信者向けUSBインタフェースも

ZG01(上)とZG02(下)のサイズ比較
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 ZG02は,音声入力としてXLRアナログ入力と4極3.5mmミニピン入力を備える。PCとはUSB Type-Cで接続して,ゲーム内の音声やボイスチャットの音声を取り込み,ミックスして出力できるデバイスだ。
 既存のZG01は,ゲーム機との接続用に2系統のHDMI入力とパススルーに対応した1系統のHDMI出力端子を搭載しており,HDMIスイッチャーとして利用できるのがポイントの1つだった。一方のZG02では,HDMIポートを省略して,音声出力元となるゲーム機との接続は,1系統のUSB Type-Cのみとなったのが大きな違いだ。これにより,筐体の小型化を実現したという。

ZG02の前面インタフェース
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背面インタフェース
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 HDMIがなくなったのは残念だが,その一方で,ゲーム機経由でボイスチャットを利用するときの配線がシンプルになるというメリットもあるそうだ。たとえば,PlayStation 5でボイスチャットをする場合,ZG01ではHDMIでPS5本体と接続して,さらにゲームパッドのDualSenseともアナログ接続する必要があった。ZG02では,PS5本体とUSB Type-Cで接続するだけで,ボイスチャットができるようになっている。

 専用アプリケーション「ZG Controller」もZG02登場に合わせてアップデートした。ZG02で追加となったリンク機能を有効化することで,配信中の音量をZG Controllerではなく,ZG02の音量ノブを使って調整できるようになったという。加えて,Corsair製の多機能キーパッド「Stream Deck」と連携できるのも見どころだ。ZG02では,筐体の小型化により,ゲーム音声やマイク音声にエフェクトをかけるプリセットボタンの数も減ってしまったのだが,Stream Deckを併用することで,こうしたボタンをキーパッド側に割り当てられるというわけだ。

 続いて,ヤマハの子会社である独Steinbergから登場したUSBオーディオインタフェース「IXO」シリーズも注目すべき製品だ。Steinberg製品というと音楽制作者向けというイメージが強いのだが,IXOシリーズは実況配信も主な用途として開発が進められたという。
入力端子としてXLRコンボ入力×2を備えた「IXO22」,XLRコンボ入力×1とLine入力×1(Hi-Z対応)の「IXO12」をラインナップしており,税込価格は順に1万9800円1万4300円となっている。


IXO22
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IXO12
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 新製品は,既存のオーディオインタフェースと比べて,内部基板を最適化することで,筐体の大幅な小型化を実現している。さらに,従来はソフトウェア側で操作する必要があったループバック機能やマイクミュート機能の切り替えボタンを,本体に搭載したのがポイントだ。
 
 また,音楽制作では定番となっているインタフェース「UR-C」シリーズにも大きなアップデートがあった。1月26日に配信を開始した専用アプリケーション「TOOLS for UR-C V3.0」によって,配信向け機能が大幅に拡充されたのだ。

 従来は入力チャンネルと出力チャンネルがそれぞれ1系統だったところ,ボイスチャットや配信用音声,DAW(Digital Audio Workstation)の再生音などを,複数のチャンネルに割り当てられるようになった。これにより,DAWでループバック出力した音声を再生しながらボイスチャットしても,エコーやハウリングを防げるという。
 さらに,配信で使える音声出力専用のエフェクトも用意したという。たとえば,自分が話している最中はBGMの音量を下げる「Ducker」や,高音域と中音域,低音域でそれぞれコンプレッサーをかけられる「Multi-Band-Compressor」といった機能が利用できるとのこと。このほかにも,内蔵DSPの性能を生かしたボイスチェンジャーやディレイ,リバーブといったエフェクトも追加となったそうだ。

 前述したようにUR-Cシリーズは,音楽制作向けのインタフェースという側面が強く,ユーザーの中には,別途,配信用ミキサーとして「AG03」や「AG06」を買い足すという人もいたようだ。TOOLS for UR-C V3.0の提供により,UR-C単体で配信もこなせるようになったのは大きなメリットだ。また,UR-Cは機能も豊富なので,ある程度オーディオ機器に詳しいというゲーマーは,ZGシリーズではなく,UR-Cを選ぶという選択肢もありそうだ。

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ヤマハのZG02製品情報ページ

SteinbergのIXOシリーズ製品情報ページ

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