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磁気式キースイッチ採用で65%サイズのゲーマー向けキーボードがエレコムから登場
税込のメーカー想定売価は,2万2980円となっている。予約受付も始まっており,10月12日までに予約すると,通常価格から3000円引きの1万9980円で購入できるキャンペーンも実施するという。
TK-VK600Aは,10キーやファンクションキーを省略しつつ,矢印キーなどを残した,いわゆる65%サイズの小型キーボードだ。目玉となる磁気ホールセンサー式のキースイッチは,磁石と磁気センサーを組み合わせたスイッチで,磁力の変化を入力として検知する仕組みとなる。メカニカルキースイッチのような機械的な接点がないので,耐久性に優れるのが特徴だ。押下圧は,初動が30gで,最も押し込んだ状態で60gとなる。
TK-VK600Aのキースイッチでは,キーを押し込んでオンになる深さ(アクチュエーションポイント)や,キーから指を離してオフになる深さ(リセットポイント)をユーザーが設定できるのがポイントだ。
ここ最近,ゲーマー向けキーボードでは,「Rapid Trigger」と呼ばれる機能が大きな話題となっている。Rapid Triggerは,キーの高速な連打を可能とする機能だ。一般的なキーボードでは,リセットポイントが固定の場合が多く,連続してキーを入力するためには,一旦決められたリセットポイントまで指を戻さなければならない。とくにキーを深く押し込むタイプの人だと,連打がわずかに遅くなる。一方,Rapid Triggerでは,わずかにキーを上げた段階で入力をオフにできるので,キーを素早く連打してもキー入力が反映されるわけだ。FPSで射撃の瞬間にキャラの動きを止める「ストッピング」といった操作がしやすくなるという。
エレコムは,Rapid Triggerとは呼ばなかったものの,TK-VK600Aでもこうした動作は行えるとのことだ。アクチュエーションポイントは,独自の設定用ソフトウェア「ELECOM GAMING Tool」(以下,EG Tool)から,0.1〜3.8mmまで,0.1mm刻みで設定できる。ただし,あまりに感度を高く設定してしまうと,指をキーに乗せてるだけで思わぬ入力が発生する可能性もあるため,0〜0.2mmまでの押し込みと4〜3.6mmまでの押し上げを検知しない「誤操作防止」機能も利用できるそうだ。
押し込み量の違いにより,1つのキーに対して2つの操作を割り当てられる「2ndアクション」という機能も備えるという。たとえば,キーを軽く押したときは「歩く」,深く押し込んだときは「走る」といった操作も設定できる。
キーボード本体にも目を向けると,小型筐体の内部には,2枚の吸音シートを内蔵しており,キーを強く打鍵しても音がなりにくいという。
TK-VK600Aは,先行する製品に劣らないしっかりとした製品に仕上がっているという印象を受けた。価格が2万円台前半と,磁気式キースイッチを採用する製品としては安価であるのもポイントで,磁気式キースイッチ搭載キーボードを試したいというゲーマーにとっては,比較的手に取りやすいのではないだろうか。
エレコムのELECOM GAMING V custom特設ページ
エレコム公式Webサイト
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ELECOM GAMING V custom
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