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「BRAVIA」のゲーム機能をPS5版「GT7」で体験してみた。机に置ける42型有機ELテレビにも注目だ
まずはBRAVIAブランドの現行製品にを紹介しておこう。
ソニーは,2022年6月に4K有機ELテレビおよび4K液晶テレビの新製品を国内発表した。有機ELテレビの最上位モデル「A95K」シリーズでは,量子ドット技術を採用する有機ELパネルを,液晶テレビの最上位モデル「X95K」シリーズは,小型LEDチップ「Mini LED」を並べたLEDバックライトを使う4K液晶パネルを採用している。
どの製品もHDMI 2.1入力端子を備えており,一部の下位モデルを除いて
2021年から展開する上位モデルの「BRAVIA XR」シリーズでは,画像および音声処理用のプロセッサとなる「XR」の搭載も特徴だ。XRは,画面に表示する内容のうち,人が注目するだろうエリアを認識可能で,たとえば,画面の中心に映っている人物を中心に,映像の最適化処理を施すという。
XRによる処理は標準設定で有効となっており,ゲームや映画など表示するコンテンツを問わず,自動で最適化が行われる。ただし,画質設定のプリセットで「ゲームモード」とした場合は,処理を最小限に留め,表示遅延を最短で8.5mmまで短縮できるそうだ。
なお,一部の4Kテレビで,4K/120Hz映像を出力したときに,解像度が半分になってしまう現象が話題となっていたが,BRAVIA XRシリーズではそうした現状を確認していないという。
また,ソニー製のテレビとなると,PS5との連携で何ができるのかが気になるところ。BRAVIAの2021年と2022年モデルでは,2つの機能が利用可能だ。1つめは,「オートHDRマッピング」である。PS5と接続したBRAVIAが,自身のピーク輝度といったスペック情報をPS5側に伝えて,PS5がそれに応じてHDRの設定を自動入力する。これにより,白飛びや黒つぶれがない最適なゲーム映像を表示するという。
2つめは,表示するコンテンツに応じて画質モードを切り替える「コンテンツ連動画質モード」だ。この機能を有効にすると,ゲームをプレイするときはゲームモード,PS5でBlu-ray Discを再生する場合は「スタンダードモード」といった具合に,
さて,今回の説明会では,BRAVIA XRシリーズの有機ELテレビから,83インチサイズの「XRJ-83A90J」と,42インチサイズ「XRJ-42A90K」という2製品で,PS5版の「グランツーリスモ7」をプレイした。
注目すべきは,暗部の階調表現だ。夜の高速道路という暗い場面でも,遠くにいる車種や色がはっきりと分かる。また,ハンドルやインパネ付近の作り込みもしっかりと表示されていた。グランツーリスモ7の場合,車種ごとに細かな色の違いがあるそうだが(関連記事),そうした違いも正確に表現できるだろう。
ちなみに部屋の照明を暗くすると,より暗い部分の表示がよりはっきりと見えるそうだ。
薄型テレビとしては,音がいいのも好印象だ。BRAVIAの有機ELテレビは,有機ELパネルの背面に搭載したアクチュエータによって,パネル全体を振動させて音を出しているという。
また,筆者個人の趣味もあるのだが,有機ELテレビのラインナップに,手ごろな42インチサイズが加わったのもうれしいポイントだ。
大きな画面を好むゲーマーの中には,一般的なPCディスプレイではなく,40インチサイズ前後のテレビを使う人も多い。ただ,これまでのBRAVIAでは,有機ELテレビは50インチ前後か,それよりも大型のものしかなく,机に置くにはちょっと無理があった。机の上にも置きやすいサイズの有機ELテレビがほしいという人にとって,XRJ-42A90Kはかなり魅力的と言えるのではないか。
ソニーのBRAVIA特設サイト
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