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【PR】GALAX初のゲーマー向けディスプレイ「Vivance-01」は,コストパフォーマンス抜群の27型1440pディスプレイだ
27インチサイズで解像度2560×1440ドット(WQHDとも,以下 1440p)のディスプレイは,ゲーマーにも人気がある製品カテゴリだ。解像度3840×2160ドットの4Kディスプレイに比べると,GPUにかかる処理負荷が軽いので,ゲームタイトルによってはミドルクラスGPUでも十分に高画質設定で表示でき,それでいて,1920×1080ドットのフルHD解像度よりは,高精細な映像が楽しめるからだ。
問題があるとすれば,1440pの高リフレッシュレート対応製品になると,実勢価格がわりと高めという点だろうか。しかし近年では,手頃な価格の製品も登場してきた。本稿では,そんな手頃になった1440p製品の好例である,Galaxy Microsystems製の「Vivance-01」を取り上げてみたい。
3万5000円前後という低価格ながら,ゲーマー向けの機能や性能をひととおり備えたVivance-01の実力をチェックしていこう。
CFD販売のVivance-01製品情報ページ
安価な製品ながら充実した仕様のVivance-01
GALAXブランドでは,ゲーマー向けディスプレイも手がけており,本稿で取り上げるVivance-01は,国内向けにも展開している製品だ。
まずは,Vivance-01の仕様をまとめておこう。
冒頭でも述べたとおり,Vivance-01は,パネルサイズが27インチで,解像度2560×1440ドット,垂直最大リフレッシュレート165Hz,応答速度(MPRT)は最小1msのIPS方式液晶パネルを採用している。NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC Compatible Displays」の認定も受けているので,GeForceシリーズのGPUを搭載するPCを持っている人なら,カクつき(スタッター)のないゲーム映像を表示できる。さらに,HDR表示にも対応するので,ゲーマー向けディスプレイとして必要なスペックは,ほぼ網羅しているといって差し支えない。
●Vivance-01の主なスペック
- パネル:27インチ,IPS方式
- バックライト:LED,フリッカーフリー
- パネル解像度:2560×1440ドット
- 最大垂直リフレッシュレート:165Hz
- ディスプレイ同期技術:G-SYNC Compatible Monitors認証取得
- HDR対応:対応
- 輝度:350cd/m2
- 表示色:約10億7300万色(10bitカラー)
- コントラスト比:1000:1(通常)
- 視野角:左右178度,上下178度
- 応答速度:1ms(MPRT,中間調は未公開)
- 内部フレーム遅延:未公開
- 映像入力インタフェース:DisplayPort 1.2×2,HDMI 2.0×2
- そのほかの接続インタフェース:3極3.5mmミニピンヘッドフォン出力×1
- USBハブ機能:非搭載
- スピーカー:3W×2
- チルト(上下回転):対応
- スイーベル(左右回転):非対応
- ピボット(縦回転):非対応
- 高さ調整:非対応
- VESAマウント:100×100mm
- 公称消費電力:45W(通常)
- 公称本体サイズ:614.1(W)×182.5(D)×457.6(H)mm(※スタンド含む)
- 公称本体重量:約4.9kg
Vivance-01は,価格に対して充実したスペックを備える一方で,機構的な部分は非常にシンプルだ。
本体は,写真のとおり,2ピース構成のスタンド部とパネル部の合計3ピース構成。スタンドは,実にシンプルなもので,角度調整は上下回転(チルト)のみだ。
本体が約5kg未満と軽いので,台座ごと楽に左右に動かせることもあって,左右回転がなくても意外に不自由ではない。
なお,スタンドにはケーブルを通すためのスリットが備えられており,これを利用してケーブルを綺麗にまとめられるなど,シンプルながらも使い勝手の良さを考えて設計していることがうかがえる。
写真で分かるとおり,Vivance-01は前面側にボタンやインジケータがないすっきりしたデザインとなっている。
上側と左側の額縁部分は,液晶パネルの非表示部分を合わせても8mm程度と細い |
本体裏にまとめられたボタン類。左側がOSD操作用ジョイスティックで,右側のボタンがG-SYNC Compatibleをオン/オフするスイッチだ。写真下に見えるのは,底面に取り付けられた電源のLEDインジケータ |
ボタン類は,本体背面の右下にまとめられていた。といっても,OSD操作用ジョイスティックと,G-SYNC Compatibleのオン/オフスイッチがあるだけだ。
電源オフの状態で,ジョイスティックを押し込むと電源オンとなり,電源オンの状態で押し込むと,OSDメニューが表示される。メインメニューを表示した状態で,ジョイスティックを下に倒すと電源オフになるが,本機は入力がない状態では自動的にスリープする仕様なので,電源をオフにする必要はあまりないだろう(※入力がない状態でのスリープ/電源オフは設定で変更できる)。
Vivance-01のスペック面でもうひとつ評価できるのが,入力系統の豊富さだ。DisplayPort 1.2とHDMI 2.0をそれぞれ2系統ずつ,計4系統の入力をサポートする。この価格帯のディスプレイとしては豊富で,複数台のPCやゲーム機を併用するのに役立つ。
サウンド機能としては,本体に出力3Wのステレオスピーカーを内蔵している。スピーカーの音質は,特筆するほどのものではないが,背面のヘッドフォン出力端子にヘッドフォンやアクティブスピーカーを接続してサウンドを聞くのも可能だ。オーディオ周りの機能は標準的なものと言っていいだろう。
なお,本機の電源はACアダプターだ。実測サイズは120(W)
ゲーム専用の画質モードを搭載
Vivance-01の画質もチェックしてみよう。本機が採用している液晶パネルは,高リフレッシュレートで応答速度に優れるだけでなく,色表現力も優れたものだ。PCで標準的な色空間規格「sRGB」の色域カバー率は99%で,デジタルシネマ向け色空間規格「DCI-P3」のカバー率は,95%に達するという。
パネル表面はノングレア加工されており,画面への映り込みが抑えられている。IPS方式らしく視野角は広く,見え方の点で不満を感じることは少ないだろう。
Vivance-01には,コンテンツに合わせた画質調整モード「Viewモード」がある。Viewモードには,「標準」「ゲーム」「映画」「ウェブ」「テキスト」という5つの選択肢があり,さらにゲーム専用として,「FPS1」「FPS2」「RTS」「Night Vision」の4種類のプリセットモードと,「Gamer 1」から「Gamer 3」までカスタムモード3種類から任意のものを選べる仕組みだ。
なお,プリセットのFPS1/FPS1/RTS/Night Visionでどのような画質や色合いの設定をしているのか,GALAXは公表していない。また,プリセット済みのモードを選択すると,画質に関する設定がグレーアウトして設定できなくなるので,各パラメータがどう変化するのか,ユーザー側ではうかがい知れない。
そこでサンプルとして,デジタルカメラでゲームの映像を撮影したので参考にしてほしい。サンプルに使ったゲームは「Fortnite」だ。
FPS1 |
FPS2 |
RTS |
Night Vision |
筆者が見た印象では,FPS1はコントラストを弱めに,FPS2はコントラストを強めにした映像で,RTSは色味を強調した映像に設定されているようだ。また,Night Visionは,名前のとおり暗部をやや明るくする設定なので,明るい部分はやや色飛びを起こす。
Black Stabilizationの値を0,50,100に設定した写真を掲載しておく。右奥の物置のようなところを見ると分かりやすいが,設定値が大きいほど暗部が浮き上がる代わりに,色飛びしやすくなる。ゲームタイトルの色味に合わせて,適切に調整しておくとプレイしやすくなりそうだ。
なお,Viewモードを「標準」にすると,映像に関わる設定を細かく調整できる「マニュアル画像調整」を操作可能になる。
マニュアル画像調整で設定できるのは,「シャープネス」「Blue Light Filter」(※ブルーライト低減機能)「アスペクト比」「アドバンスDCR」(※コントラストの自動調整機能)「応答速度」「G-sync」(以下は正式表記のG-SYNCと表記)「AMBR」の7項目だ。応答速度とG-SYNCについては,後段でもう少し詳しく説明しよう。
なお,マニュアル画像調整メニューの最後にあるAMBR(Advanced Motion Blur Reduction)は,動画やゲームの残像感を減らす機能だが,G-SYNCを有効にすると,AMBRは自動で無効になる仕様だった。動画の視聴時にAMBRを有効化するために,G-SYNCをオフにするという使い方もあるだろう。
一方,映像の色合い調整は,OSDの「カラー調整」で行える。カラー調整では「コントラスト/輝度」のほか,「色温度」と「HDR」を設定できる。
色温度は,「寒色」「標準」「暖色」のプリセット3種類と,RGBそれぞれの強度を「0」〜「100」で設定する「ユーザーカラー設定」の4種類から選択する仕組みだ。HDRは,「オン」「自動」「オフ」の3パターンで,「自動」にしておくと,Windows側でHDRをオンにするとHDR表示に自動で切り替わる。
色温度の設定 |
HDRの設定 |
Vivance-01の映像にかかわる設定は以上のとおり。ゲーマー向けディスプレイで必要な設定は,ひととおり備えているといえる。
最小応答速度1msの高速表示を確認
OSDにG-SYNCと表記してあるが,Vivance-01はNVIDIA製独自のディスプレイコントローラチップを内蔵する本来のG-SYNC対応ディスプレイではない。VESAのディスプレイ同期技術「Adaptive-Sync」を使って,G-SYNC対応ディスプレイと同じように,GPU主導での映像表示を可能とした「G-SYNC Compatible Displays」の認証を取得したディスプレイだ。
ユーザー側から見ると,G-SYNCと機能的には大差がなくなっているのが実情なので,使い勝手の面で問題はない。
実際にVivance-01をRadeonシリーズのGPUに接続したところ,「Adaptive-Sync Compatible」ディスプレイとして正常に認識された。したがって,Radeonシリーズのユーザーも,Vivance-01ではカクつきのない映像が楽しめるはずだ。日本ではまだ発売されていないが,Intel製の単体GPU「Intel Arc」シリーズも,Adaptive-Syncに対応するので,Vivance-01は,幅広いGPUのディスプレイ同期技術に対応可能なディスプレイと考えていいだろう。
Vivance-01では応答速度が最小1msを謳う高速パネルを搭載していることが特徴だ。ただ,Vivance-01のスペックにおける応答速度の数値は,よくある中間調(Gray-to-Gray,GtG)応答速度ではなく,「MPRT」(Moving Picture Response Time)というまったく別の指標にある値であるのは,注意が必要だ。
MPRTとは,「ピクセルの最小点灯時間」のことと考えていい。一般的な表示方法だと,MPRTはリフレッシュレートと同じ値,つまりVivance-01の場合は,165Hz=約6msになるのだが,ディスプレイメーカーはディスプレイパネルの駆動方式に手を加えて(※たとえば黒挿入など)リフレッシュレート以下のMPRTが得られるよう工夫している。これにより,もっさり感のないキレのある表示が可能になると言われている。
MPRTの値が小さいほど,動きのある映像から残像感が減ってシャープになるのだが,Vivance-01の1msというスペックはゲーマー向けディスプレイとしても,優秀な部類と言っていい。
そこで,実際にどのような違いがあるのか,ソニー製のデジタルカメラ「RX100 IV」を使って調べてみた。
テストの方法は,4Gamerのロゴを165fpsで1ドットずつ横スクロールさせて,その様子をRX100 IVの高速度撮影を使い,960fpsで撮影するというものだ。応答速度の設定を「オフ」「Low」「Middle」「High」の4パターンで撮影したので違いを見てほしい。左上から時計回りに,オフ,Low,High,Middleの並びになっている。
ハイスピードカメラの仕様上,1フレームあたりの時間が1msよりは大きい(約1.04ms)が,それでも設定を引き上げるほど,4Gamerロゴの動きがわずかにシャープとなっていることが見て取れよう。
ただ,動画だと少し分かりにくいかもしれないが,応答速度の設定をHighにすると,若干だが輪郭が強調されたような映像になる。これはVivance-01だけでなく応答速度を引き上げたときに一般的に見られる現象で,ゲームの種類や人によっては不自然さを感じるかもしれない。残像感との兼ね合いになるので,動きのシャープさと映像の見た目が好みになるように,応答速度の設定を調整するといいだろう。
価格対スペック比に優れた1440pゲーマー向けディスプレイだ
Vivance-01の機能や性能をチェックしてきたが,ゲーマー向け液晶ディスプレイに必要とされる,ほとんどの機能を網羅した製品と評していいだろう。映像の美しさや応答速度,そしてOSDメニューで設定できる内容も,不満はとくにない。そのうえで,3万5000円前後という1440pのディスプレイとしては手頃な価格を実現しているのが,Vivance-01の魅力だ。
1440pクラスのゲーマー向けディスプレイを,なるべく手頃な価格で手に入れたいと考えているゲーマーに,文句なくおすすめできる製品とまとめておきたい。
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