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グラフィックスカード黎明期を彩った「3dfx Interactive」が復活か? サンフランシスコのスタートアップ企業が版権の取得を発表
1994年にカリフォルニア州サンノゼで設立された3dfx Interactiveは,“3Dアクセラレーター ”とも呼ばれた,ゲームに特化した専用プロセッサ「Voodoo」と,独自API「Glide」で,黎明期のグラフィックスカード市場を牽引したメーカーだ。初期の「Glide」は,Microsoftの標準APIである「DirectX」(Direct3D)よりも優秀だと言われた。Statement on the return of 3dfx. pic.twitter.com/KKsFmAxLAG
— 3dfx Interactive (@3dfxofficial) August 4, 2021
1998年に3dfx Interactiveは,それまでのチップベンダーから,プロセッサの開発からグラフィックスカードの販売までを一貫して行うという業態の転換を行ったが,このことが多くのグラフィックスカードメーカーの強い反発を招いてしまう。グラフィックスカードの製造・販売にも手こずったことなどから急速に衰退。後発のATI TechnologiesとNVIDIAに市場を奪われ,2000年に技術資産をNVIDIAに売却して解散した。
現時点で,新生3dfx Interactiveがどのような戦略を以てグラフィックスカード市場に斬り込んでいくのか,詳しいことはアナウンスされていない。新たなGPUを開発するのか,それともGPUを購入してグラフィックスカードを生産するのかなど,具体的な業務内容も現段階では不明だ。
Jansen Productsという社名は,NVIDIAのCEOジェンスン・ファン(Jensen Huang)氏の名前を思わせるため,ジョークではないかという見方もあるほどだ。
公式Twitterアカウントでは,現在同社が3dfxのロゴの権利を取得中であることや,グラフィックスカード以外にもスマートフォン,スマートTV,サウンドシステムへの参入なども視野に入れていることが短く紹介されており,事の真偽を含めて,動向が注目されている。
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