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I-Oデータ,ビデオストリーミング専用機「GV-LSMIXER/I」を8月下旬発売。iPadから操作できる配信機能が特徴
メーカー想定売価は11万6000円(税込12万7600円)前後となっている。
LSMIXERは,本体内にハードウェアビデオエンコーダ機能と,エンコード映像のインターネット配信機能を備えたストリーミング専用機器だ。映像入力としては,3系統のHDMI入力端子を備えており,3系統の入力から2系統の映像を選んで,1つの映像を単独で配信したり,2つの映像を画面分割や重ね合わせによって合成して配信することが可能だ。つまり,エンコーダと配信機能,映像のミキシングといった機能を1つにまとめた機器である。
入力映像の選択や合成といった処理は,LSMIXER本体上のボタンで行うことも可能だ。しかし,冒頭で述べたとおり,専用アプリ「LIVEACROSS」をインストールしたiPadをLSMIXERとケーブルで接続することで,画像と映像の合成やテロップの挿入,画面分割や重ね合わせの細かい調整をタブレットの画面で行えるのが本機の見どころと言えよう。
また,LSMIXER背面には,2系統のHDMI出力端子を備えており,入力映像のパススルー出力も行える。PCやゲーム機,スマートフォンと接続してゲーム映像をLSMIXERで実況配信しつつ,パススルー出力につないだディスプレイの映像を見ながらゲームをプレイすることも可能だ。
エンコードした映像は,LSMIXER背面の有線LAN端子から出力し,同じ映像を同時に2ストリームまで出力できる。対応する配信サービスは,YouTubeやTwitch,ニコニコ動画,SHOWROOMと,Facebookライブとのこと。配信する映像の最大解像度は,1920×1080ドットの30fps。映像入力やパススルー出力は,4K解像度の映像にも対応している。
相応に高価な機器ではあるので,すべてのゲーマーに勧められるような製品ではない。基本的には,配信用のPCを用意できない環境や,ゲーム機単体での配信ではできない凝った映像の実況配信を行いたいが,PCとビデオエンコード機器,配信ソフトウェアを組み合わせて使うのはハードルが高いと感じる人向けの機器と理解していいだろう。
I-O DATAの「映像機器/チューナー」製品情報ページ
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